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【使いこなし編】第179回
チューナーレステレビ「50P63J」とブラウザー「Sleipnir TV」で、GmailやGoogleドライブを使ってみる
2024年1月11日 06:00
TCLのチューナーレステレビ「50P63J」の使いこなしを、第160回から紹介している。前回は、キーボードとマウスをつなげたうえで、ウェブブラウザー「Sleipnir(スレイプニル) TV」を導入してみた。これでチューナーレステレビをPCのように操作して、ネットサーフィンができるようになった。
今回は、この「Sleipnir TV」を使い、PCのような感覚でGoogleのサービスを使えるのか、ちょっと試してみよう。
PC感覚で使うのは、さすがにちょっと難しい
先に結論を言ってしまうと、Googleアカウントへのログインは特に問題なくできるが、GmailやGoogleドキュメントなどの重めのウェブアプリは、処理能力不足のためにちょっと難しいという感触だ。
とはいえ、全くダメということではない。PC感覚で使おうとすると厳しいが、GoogleニュースやGoogleマップなどは使えるし、Google Keepのような比較的軽めのウェブアプリも問題なく動作する。工夫次第で、情報表示端末として活用できるだろう。
モバイル版ならわりと快適に使える
以上のように、Sleipnir TVでGoogleのサービスを表示すると、初期状態でPC版のページが表示される。PCほどの処理能力がない50P63Jでは、このままだと厳しいので、設定を変更して、モバイル版を表示するようにしよう。
Sleipnir TVのメニューを表示させ、[設定]で[ウェブブラウズ]の[表示]を開く。ここの[PC向けのサイトを表示]が[オン]になっているので、これを[オフ]に切り替えよう。すると、モバイル版を表示できるサービスでは、モバイル版が表示されるようになる。
Gmailは、こうすることでモバイル版を利用できる。一方で、Googleドキュメントやスプレッドシートは、この設定でモバイル版を表示することはできなかった。
モバイル版は一般に、PC版よりも表示される情報の量や使える機能が少なくなってしまうし、テレビの横長な画面では、スマホで見るのとも感覚が違うので違和感があるかもしれない。言い換えれば、シンプルで見やすいとも言えるし、使い方によっては機能的にも十分かもしれない。よく使うウェブアプリを試してみてほしい。
サービスによってはPC版でも問題ない
ここからは、PC版のウェブサイト/サービスの表示に切り替えて、もう少しいろいろなサービスを表示させてみよう。PC版とモバイル版を切り替えても表示が変わらないサービスもあるが、どちらが便利か切り替えながら、試してみるといいだろう。
このようにして、PCが手元になくても、Googleのサービスがある程度活用できるのは、スマホなどとの連携を含めてけっこう便利だ。多人数で画面情報を見るようなシーンでは、適宜テレビを使って表示するといい。
中でもKeepは、スマホやPCとデータを同期させられるうえに、共同編集もできるので、テレビでメモを表示しておき、各自のスマホから同じメモを編集して、家族会議のホワイトボードのように使うこともできる。いろいろと試してみてほしい。
次回は、Googleドライブなどを使ってチューナーレステレビでファイルを扱ってみよう。