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【使いこなし編】第183回
チューナーレステレビをスマホのテザリングで使う
2024年2月15日 06:00
TCLのチューナーレステレビ「50P63J」の使いこなしを、第160回から紹介している。今回からは、このチューナーレステレビをモバイル回線で使ってみようと思う。
チューナーレステレビでコンテンツを楽しむには、インターネット接続が必要だ。通常は光などの固定回線によるインターネット接続サービスと契約し、自宅内ではWi-Fiで接続するが、固定回線のトラブル時や、一人暮らしで固定回線を契約していない場合などには、スマホのテザリングなどによってモバイル回線を使っても構わない。
ただし、コンテンツがスムーズに再生できるだけの通信速度が必要なのと、動画コンテンツはデータ容量が大きいので、大容量に対応した契約である必要がある。フルHDで動画コンテンツを1時間楽しむと、だいたい2GB程度は容量を消費してしまう。長期間かつ長時間視聴したいなら、ほぼ無制限に使える契約でないとキツい。そうでなければ、契約内で時間を制限して見るようにするなどの工夫が必要だ。
スマホやモバイルルーターでなく、モバイル回線を自宅の固定回線として利用ホームルーターの場合は、ほぼ無制限で使える契約が基本になるので、固定回線がない、かつ、多くのコンテンツを楽しみたいという場合には、検討してみてもいいだろう。
iPhoneでのテザリング
さて、今回は、スマホでテザリングする方法を確認していこう。
まずは、iOS(iPhone)の場合を見ていく(ここではiOS 17.3.1を使っている)。iPhoneの場合には、デバイス名がテザリング時のSSIDとして表示されるので、最初に設定の[一般]ー[情報]ー[名前]にて、他人(近隣に住む人など)に見られてもいい名称に変更しておこう。初期値で本名が入っていることもあるので、注意してほしい。
["Wi-Fi"のパスワード]で暗号化キーを入力しておく。この暗号化キーを使ってチューナーレステレビ側からアクセスする。あとは[ほかの人の接続を許可]をオンにすれば、テザリングが可能になる。以後使いたい時には、このスイッチのオン/オフをすればOKだ。[互換性を優先]はオフのままにしておく。これは使う周波数帯を2.4GHz帯のみにするオプションで、速度が低下してしまうため、チューナーレステレビには適さない。
Androidでのテザリング
次に、Androidでテザリングの手順を見ていこう(ここではAndroid 14を搭載したGoogle Pixel8 Proを使っている)。
設定の[ネットワークとインターネット]ー[アクセスポイントとテザリング]ー[Wi-Fiアクセスポイント]にて全ての設定を行う。ポイントは、[セキュリティ]で「WPA2/WPA3-Personal」を選択しておくことだ。このチューナーレステレビ「50P63J」のGoogle TVでは、WPA3-Personalが利用できないので、これのみを選ぶとテレビ側から接続できなくなる。もし使っているスマートテレビがWPA3-Personalに対応しているなら、そちらを選ぶようにしてほしい。
また、[アクセスポイントを自動的にOFFにする]はオフにしておくと、使いたいときにオンにする作業をしなくても済む。この場合、スマホは電源ケーブルをつなげておくようにしよう。[速度と互換性]は初期値のまま触らずに「2.4/5GHz」でOKだ。
設定後は画面を上からスワイプして表示されるクイック設定パネルの「アクセスポイント」で、テザリングのオン/オフができるようになる。
これで、スマホのテザリングによって、チューナーレステレビを利用する準備ができた。次回は実際につないでみよう。ただし、モバイル回線でチューナーレステレビを楽しむと、通信するデータ量は驚くほど増える。実際に行うときは、回線の契約には注意しておいてほしい。
普段からよくスマホで動画コンテンツを楽しんでいる人なら、わかっているとは思うが、基本的に無制限で使える契約でないと、満喫することは難しい。