パソコン処分ガイド

ファイルサーバ等として再利用

「不要なパソコンはどう処分する?」

 古くなったり、故障したりして不要になったパソコンはどう処分したらいいのでしょうか?

 不要なら捨てればいいのですが、パソコンは2003年に改正された「資源の有効な利用の促進に関する法律」、通称「パソコンリサイクル法」により、リサイクルが義務付けられています。そのため、自治体では不燃ゴミとして回収してもらえません。

 しかし、パソコンならではの処分方法を含め、処分の方法は複数あります。Windows 7のサポートが切れる昨今、不要になるパソコンも多いはず。手間や費用を含め、自分に合った方法を見つけて適切に処分してください。

ファイルサーバとしての用途が最も簡単かつ便利!

 不要になったパソコンを、他の用途に使うという手もあります。最も簡単かつ便利なのは、ストレージの共有機能を使ったファイルサーバです。

 パソコンとして使わない分、各種アプリケーションをインストールする必要がないため、ストレージの空き容量も自ずと余裕がある状態になります。そこをファイルサーバ、いわゆるNASのように使うわけです。

共有機能を使ってファイルサーバにする

 デスクトップパソコンなら、ハードディスクの追加も容易です。ノートパソコンはサイズ的にストレージの容量に制約があるものの、比較的省電力で動かせるため、常時起動しておくのに向いていますし、場所も取りません。

ファイルサーバとして使う場合もWindows 10へのアップグレードを

 またファイルサーバに他の機能を持たせられるのもパソコンのいいところです。

 DLNAサーバ機能を持たせれば、ネットワークに接続されたテレビ等のDLNAクライアントから、パソコンに収められた動画データを再生できます。他にもサーバとしていろいろな使い方ができます。

 ただし、古いOSを搭載したパソコンを使う場合には注意が必要です。Windows 7は2020年1月14日でサポートが終了しており、それ以降は新たなセキュリティパッチが提供されなくなります。

 ファイルサーバはネットワークに接続する必要がありますから、古いOSを使うのはセキュリティ的なリスクが高くなります。再利用するなら、Windows 10へのアップグレード、あるいはLinuxなど他のOSの活用は必須と考えてください。

 Windows 7のサポート終了に関する情報は、こちらを参照してください。

石田 賀津男