テレワークグッズ・ミニレビュー

第162回

気持ちイイほどよく吹っ飛ぶ!! 電動エアダスターが便利過ぎるのでHiKOKIの18Vモデルを買ったら爆風すぎてやみつきになった件

 以前エレコムの電動エアダスターを紹介した。コンパクトながらかなり強力な風量で、キーボードなどの掃除用に買ったが、実際には自転車を洗車したあとの水気を飛ばしたり、すき間にたまったホコリ取りなどで気持ちいいぐらいに吹っ飛んでくれるので、大活躍している。

 だがしかし、この大風量の恩恵を知ってしまうと、同時に不満も出てきた。

 それがバッテリーの持ちだ。

 キーボードの掃除ぐらいだと、最大風量までは必要なかったので、レビューを書いた時点ではさほど気にならなかったのだが、自転車を洗車した後の水切りなどで最大風量で使っていると、けっこうあっという間にバッテリーが終わってしまう。

以前買ったエレコムの電動エアダスター
キーボードの掃除から、洗車後の水切りまで大活躍なのだが、バッテリー切れが早い

 実は先日掲載した自転車のチェーン洗浄でも、洗ったチェーンを電動エアダスターで乾かすぜ!! とか思っていたのだが、あえなく途中でバッテリー切れに。その際はチェーンを外した状態だったので、チェーンだけ洗面所に持っていってドライヤーで乾かしたが、チェーンを外さずに洗車したときなど、電動エアダスターがとても頼りになる。それだけにバッテリーの持ちの悪さがなんかもうスゴく残念。

 自転車にかぎらず、クルマの洗車でも、ヘッドライトとボディのすき間とか、グリルのすき間とか、電動エアダスターが使えると便利、という部分は結構あって、もっとバッテリーが持って、かつ強力なヤツが欲しくなった。

 探せば強力を謳うエアダスターは他にもいろいろとある。ただ、中途半端なのを買って後悔するのもいやだし、と探していたところで、HiKOKI(ハイコーキ)のコードレスエアダスタ(RA 18DA)というのを発見した。

 HiKOKIとは、元の名前は日立工機で、以前はHITACHIのロゴが目印だったが、2018年から社名が工機ホールディングスに変わり、ブランド名がHiKOKIになった。

 そんなわけで電動工具メーカーとしては歴史も人気もあって、プロが使う電動工具だとおそらくマキタとHiKOKIがツートップと言っていいだろう。製品のラインアップ数でいうとマキタのほうが圧倒的だが、個人的な感覚で言うと、HiKOKIのほうが、DIY向けにちょうど良い製品が多いような気がしている。

 こと電動エアダスターについても、マキタからもラインアップしているものの、HiKOKIのほうがサイズが小さく価格も手ごろ。プロならマキタなんだろうけどDIYレベルだとそこまでいらないんだよな、というところにハマる製品がHiKOKIにはある。

Amazon限定モデルを買って失敗した話

 というわけで筆者が買ったのはHiKOKI コードレスエアダスタ RA 18DAというモデルなのだが、最初に書いておくとちょっと失敗した。

 というのがAmazon.co.jp限定モデルというのがあって、筆者が買ったときにはそちらのほうが安かったので選んだのだが、実は付属品に差があったのだ。

 写真で見比べたところ、ベルトフックの有無の違いだけだったので、ベルトフックはほとんど使わないし、あとから買うこともできるというので、なくてもいいだろうと判断した。

 だが、実際にはフック以外に、「ノズル(A)」「ノズル(B)」「吸引アタッチメント」という3つのアタッチメントも付属していなかった。

Amazon限定モデルには付属していない部品。フックはなくても良いが、浮き輪などに空気を入れられるノズルはぜひ欲しかったので、別で注文した

 これらのアタッチメントは、浮き輪やエアベッドなどに空気を入れられるようにするもの。確かに不要な人もいるとは思うが、我が家は小学生の子供がいるので、これからの季節、浮き輪にビニールプールにと空気を入れる機会は増える。なのでこれらのノズルがないのはとても残念なわけだ。

 一応部品は別で注文することで入手はできたし、価格も全部合わせても数百円だったものの、補修部品扱いで、Amazonなどでは販売されていないので、入手するのが面倒。

 そんなわけで、これから買われる方は注意して選んでほしい。なお、記事執筆時点では通常モデルのほうが安くなっているので、Amazon限定モデルを選ぶ理由はなさそうだ。

 ちなみに、オプションのノズルもいろいろとそろっていて、先の長いロングノズルや、狭いすき間でも使いやすいフレキシブルノズル、網戸などの広い面積によさそうなフラットノズル、サッシのレール部分の掃除などに最適なブラシノズル、圧縮袋などの空気を抜くのに便利なラバーアタッチメントとフレキシブルホースが用意される。

 せっかくなので、フレキシブルノズルとブラシノズルも試してみた。

オプションのフレキシブルノズル。デスクトップPCの掃除などに便利
こちらはブラシノズル。大掃除で役立ちそうだ

本体のほかにバッテリーと充電器が必要

 あとは本体の他にバッテリーと充電器を買う必要がある。問題はどのバッテリーを選ぶかだ。

 カタログスペックを見ると18V 5.0Ahで約19分とある。ただ、その容量は現在は販売されておらず、同等品だとマルチボルト(18Vと36Vのどちらでも使える)モデルしかない。HiKOKIの36Vの工具を持っているならいいだろうが、18Vしか使わないなら割高だ。

 現在販売されている18Vだけに対応したバッテリーだと2.0Ahと4.0Ahの2択。当然2.0Ahのほうが軽いが、2.0Ahだと理論上7分程度しか持たない計算。自転車の洗車程度なら足りるかもしれないが、クルマの洗車でも使うにはやや心許ない。で、さんざん迷って迷い疲れたので両方買った。実際にどれぐらい持つのか検証してみたので、同様に迷われた方は参考にしてもらえれば幸いだ。

バッテリーは別売。18Vとだと2.0Ahと4.0Ahがあり、他に36Vにも対応するマルチボルトシリーズがラインアップ

 それと充電器。これもいろいろとバリエーションがあるが、業界最速という急速充電に加えて、ほぼ無音の静音モードに対応し、14.4V、18V、マルチボルト、そしてコネクターの形状が異なる10.8Vの充電にも対応するUC18YDMLを選んだ。下のモデルと比べても価格差は1000円ほどなので悪くない選択だと思う。

 なお、この充電器はバッテリーからUSB Type-Aへ給電する機能もある。要はHiKOKIのバッテリーからスマホなどに充電できるということ。出力は5V 2.1Aなので一般的なUSB機器しか充電できないが、18V 2.0Ahは一般的なモバイルバッテリー(3.6V)に換算すると10000mAhに相当するので、停電などでどうにもならなくなった時には役立つかもしれない。

2ポート急速充電器(UC18YDML)。天面のポートでマルチボルト、18V、14.4Vを充電、手前の緑色のポートで10.8Vが充電できる
業界最速の急速充電に加えて、冷却ファンを止めてほぼ無音で充電できるサイレントモードもある
USB Type-Aポートがあって、HiKOKIのバッテリーをモバイルバッテリーのように利用できる(ただし10.8Vバッテリーからは給電できない)

そこそこデカい! でもそこまで重くはない

 ということで実際に届いたものを見ていきたい。

 まず本体を手にしてみると、サイズとしては電動工具らしい大きさがあって、エレコムの電動エアダスターと比べれば倍ぐらい大きい。だが、見た目の大きさの割には軽くて、バッテリーを装着していない状態(フックもなし)だとノズル込みで実測432g。小さめの電動ドリルぐらいのサイズ感だが、重さは圧倒的に軽い。

エレコムの電動エアダスターとの比較。サイズ感は倍ぐらいある

 バッテリーを装着したときの重さは、2.0Ahのバッテリーを装着した場合で実測810g、4.0Ahのバッテリー装着だと実測983.5gとなった。持ち比べれば4.0Ahのほうが重いが、電動工具としてはどちらでも軽いほうなので、実際に使ってみると両者の重さの差はほとんど気にならない。使っていてふと見た時に「あ、4.0Ahのほうだったか」と気がつくレベルなので重さを理由に2.0Ahを選ぶ必要はないかなと思う。

2.0Ahのバッテリーを装着した状態での実測重量は810g
4.0Ahのバッテリーを装着した状態の実測重量は983.5g

 一番よく使うであろうエアダスタノズルはゴム素材でできていて、ぶつけてしまっても相手側を傷つけにくくなっている。さらによくできているのが、エアダスタノズルを外して本体に固定できるようになっている点。ノズルを外せばコンパクトにできるし、本体に装着できるから紛失することも防げる。ただし、装着できるのはエアダスタノズルだけで、浮き輪などに空気を入れるためのノズルは別で管理する必要がある。

標準のノズルはゴム製、ぶつけても相手に傷をつけにくいのがいい
ノズルは外してこんな風に固定、収納時にもコンパクトにできる

 操作はトリガータイプのスイッチを引くことで操作でき、トリガーの引き具合で風量が無段階に調整できる。エレコムの場合は電源ボタン長押しでオン、風量調整は別のスライドスイッチだったので、操作のしやすさはHiKOKIのほうが上だ。また作動中は先端にあるLEDライトも点灯するので暗いところでも作業しやすくなっている。

 それとよくできているのが、連続運転に対応していること。もちろんトリガーを握りっぱなしにしていてもよいのだが、トリガーを素早く2回引くとトリガーを離しても連続運転になる。トリガーを最大ストロークで2回引けば強風の連続運転、浅めに2回引けば弱風の連続運転になって、連続運転中に再度トリガーを引くとオフになる。

風量はトリガー操作で無段階に調整可能、さらに2度続けて引くと連続運転にできる
作動中は先端のLEDライトが点灯。暗いところでの作業に役立つ

とんでもない風量!! 洗車後の水滴を吹っ飛ばすのが気持ちイイ!!

 そしてその風量だが、エレコムの電動エアダスターもなかなかスゴいと思っていたが、もうまったく別ものだった。

 エレコムの電動エアダスターの風速は公称値で約20~55m/s。これがどれぐらいかというと、最弱の20m/sは顔に当てて扇風機代わりになるほど、そして最強の55m/sはというと、指先に当てると肉がペコッとへこむぐらいの風速で、ちょうど缶タイプのエアダスターぐらいの印象。

 それに対してHiKOKIのエアダスターは、公称値で最大122m/s、平均100m/sの記述。使ってみればその差は圧倒的だ。

 エレコムの電動エアダスターでも、気を付けないといろいろなモノが飛んでいくが、HiKOKIのエアダスターは、部屋で使うと確実になにかが影響を受ける。床に向ければ床に落ちてるホコリや髪の毛が飛ぶし、壁に向ければカレンダーやかけてある服がバタバタ揺れる。使う前に周囲を片付けるか、基本的には屋外で使うものと考えたほうがいいだろう。

 風速だけでなく風量としても圧倒的なので、洗車後の水滴を飛ばしたい場合などに、エレコムの電動エアダスターだとピンポイントで狙いを定める必要があったのに対して、HiKOKIのエアダスターは、結構な広範囲で水を吹き飛ばしてくれる。

 ちょうど先週の記事で紹介した富士ヒル(自転車レース)のあと雨が降って、自転車が濡れたまま帰ってきたのだが、そんなときにも大活躍。

 自転車を部屋にしまいたいけど濡れたままで床が水浸しになってしまうので、このエアダスターを使ってみたところ、気持ちがいいぐらい水が吹き飛んでいく。詳しくは下の動画をぜひ見ていただきたいが、ストレス解消になるぐらい気持ちよく水気が飛んでいくので、レース後の疲れも吹き飛んでついつい細部まできれいにしてしまった。

 とにかく風量が大きいので、風を当てると面で水が吹き飛んでいく。フレームなど広い面はウエスで拭き上げることもできるが、最初にエアダスターで水気を吹き飛ばして、最後に仕上げでウエスを使うと、気持ちよくきれいにすることができた。

 また、ギヤのまわりなど、ウエスでは拭けない箇所もエアダスターがあれば一気に水気を吹き飛ばせる。ブレーキキャリパーの内側とか、タイヤとリムのすき間とか、これまでなら見て見ぬふりをしていたようなすき間の水気も飛ばせるのが気持ちいい。時間としても全部で10分しないほどで、部屋に持ち込める状態までにすることができた。

これは気持ちイイ~♪ HiKOKI コードレスエアダスタ RA 18DAでロードバイク洗車後の水気をふっ飛ばす動画
風量が大きいのでフレームの水気も一気に吹き飛ばせる
ノズルを近づけると一気に水気が吹き飛んでいく
手で拭くのは大変なギヤまわりも簡単に水気が飛ばせる
ブレーキパッドのフィンの間にたまった水も一瞬だ

 水気を飛ばせるのはとても便利で、クルマの洗車でも役に立つ。例えばヘッドライトとボディのすき間、あるいは細かいグリルの間など、これまでだと吸水タオルの端っこをねじ込んで一箇所ずつ水気を取っていたところが、エアダスターなら一網打尽だ。狭いすき間ほど、風を当てた瞬間にブワッと水気が吹っ飛んでいくので、控えめに言って気持ちいい。ついついすき間を探しては水気を飛ばす作業をしてしまう。

ヘッドライトの下のすき間にたまった水も一気に吹き飛ばせる
グリルにたまった水も気持ちよく吹っ飛ぶ!!

 また、PCまわりの機器にたまったホコリも一網打尽。ただしホコリが舞い上がるので、キーボードなど取り外せるものは、外で作業したほうが良いだろう。

 また、机の下に置いた大きなデスクトップPCなどを掃除したい場合は、オプションのフレキシブルノズルが便利。同時に掃除機も使うことで、舞い上がったほこりを同時に吸い取りながら掃除するのがいいだろう。ブラシノズルは、窓のサッシの掃除に最適だ。

フレキシブルノズルなら奥まったところの掃除もできる
ブラシノズルはサッシのレールの掃除などに

浮き輪に空気を入れてみた。コンプレッサーの音と振動がないのがいい

 浮き輪やアウトドアで使うエアマットにも空気を入れてみた。付属の(Amazon専売品には付属しない)ノズルを装着し、浮き輪に挿してスイッチオン。100cmの大きめの浮き輪だが、時間にして24秒ほどで膨らませることができた。

100cmの浮き輪がたった24秒!! ノンストップ動画、空気入れもサクッとできるHiKOKI コードレスエアダスタ RA 18DA

 個人的に気に入ったのは、いわゆるコンプレッサータイプの電動空気入れにありがちな騒音や振動がないこと。音はするものの、コンプレッサー特有の「ヴェーーーーッ」という細かい打撃音の連続ではなく、「キュイ~ン」というモーター音なので、あくまで主観だが悪目立ちしにくい印象だ。さらに持っていると手がかゆくなるような細かい振動もなくて、コンプレッサータイプの空気入れより使い勝手がずっといい。

 さらに吸気口側にアタッチメントを装着すると、空気を抜くのにも使える。これがあれば、プールに自転車で行くときも、現地についたら膨らませて、終わったらしぼませて帰ってくることが簡単にできる。

ノズルを組み合わせることでさまざまなタイプの浮き輪に対応する
一般的な浮き輪には先の細いノズルがフィット
太めの空気栓の浮き輪には太いノズルを押しつけて使う
キャンプ用エアマットの栓にも太いノズルがフィットした
吐出口ではなく吸気側にアダプターをつけることで空気を抜くことにも対応する

バッテリーは2.0Ahと4.0Ahでどれだけ使える? 実測してみた

 最後にバッテリーの持ち時間についても実測してみた。

 まずエレコムの電動エアダスターだが、風量MAXで連続運転してみたところ、なんと3分8秒で止まってしまった。最初のころはもう少し長く持っていたと思うのだが、繰り返し使っていたことでバッテリーがへたったのだろうか。最近やけにバッテリーの切れるのが早いと感じていたが、その感覚は間違いではなかったようだ。

 対してHiKOKI、こちらは新品だ。風量MAXで連続運転したところ、2.0Ahのバッテリー利用時で、8分12秒。公称値から推定した時間よりも長持ちしたのは、やはり新品だからだろうか。ちなみにバッテリーはそれなりに熱くなっていたので、熱による停止の可能性も考えて、しばらく冷やした後に再度電源を入れてみたが、数秒で止まってしまったので、2.0Ahだとそれぐらいが目いっぱいなのだろう。

 続いて4.0Ahだと、風量最大で15分52秒の連続運転ができた。こちらもしばらく冷やしてから再度操作したが動かなかったので、熱による停止ではないということ。逆に言えば熱のせいで連続運転ができない、という心配はあまりしなくてよさそうだ。

4.0Ahのバッテリーで連続運転したところ、およそ15分52秒連続で駆動した

 そんなわけで、実際に使ってみての印象だが、たとえば自転車の洗車後の水切りなどだと、その風量であっという間に水気が吹き飛ぶので、2.0Ahの容量でも十分そうだ。クルマの洗車だと、どこまでやるかにもよるが、細かいところまでこだわりだすと2.0Ahでは足りなくなるだろう。

 それと実は充電器もかなり早く充電が可能で、2.0Ahのバッテリーを充電した場合、手計測にはなるが、約13分50秒で実用充電(満充電の約80%)が完了し、約20分10秒で完全充電まで完了した。

 となると、4.0Ahを1つ買うのもいいが、2.0Ahを2つ持って交互に充電しながら使うというのもありな気がする。実際の所どれぐらい多用するかは人それぞれだが、使ってみるとけっこう便利で、役立つシーンは多いと感じている。

 なので、まずは2.0Ahを1つ買って、足りなければ2.0Ahをもう1つ買い足す、あるいは全然足りないと感じるようであれば4.0Ahを買い足す、というのがいいんじゃないかと思う。

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