インタビュー
史上初の「オンラインCEATEC」はどうだったのか? エグゼクティブプロデューサー・鹿野氏インタビュー
“リアルを超えた”コンファレンス、“濃くなった”来場者、どうしても意識が残る「リアル」………
2020年12月11日 06:55
「完全オンライン展示会」は今までと比較できない事ばかりだった
Society 5.0の総合展である「CEATEC 2020 ONLINE」が、2020年10月20日~23日の4日間、初の完全オンラインで開催された。
会期中の登録来場者数は8万5650人で、過去21回の歴史のなかでは最も少ない数となったが、会期中の延べ来場者数は13万人を突破。コンファレンスの聴講者数は、延べ10万5210人となり、昨年の2万8228人を大幅に上回る実績となった。
全てのことが、初めての挑戦となった今年のCEATEC。これまでの開催とは、あらゆる面で比較ができない展示会になったともいえ、同時に、オンライン開催ならではの新たな価値も生み出している。
そして、12月31日までは、出展した356社/団体の最新情報が、1000以上の動画や資料で公開されており、いまも「CEATEC体験」をすることができる。CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブプロデューサーに、CEATEC 2020 ONLINEについて聞いた。
【記事目次】
自己採点は「システム障害を除けば80点」
研究開発やエンジニアなど、技術系来場者の比率が増加
コンファレンスは「リアル開催」を超える聴講者を集める
「来場者は減ったが、その中身は濃かった」の声
今からでも見られる「オンラインCEATEC」、アフターイベントも計画中
今年のCEATECは「コロナ禍における展示会」のファーストペンギン
自己採点は「システム障害を除けば80点」どうしても頭に残った「リアル展示会の癖」……
――初の完全オンライン開催となった「CEATEC 2020 ONLINE」を振り返って、主催者としてはどう総括しますか
[鹿野氏]初めてのことばかりに取り組まなくてはならない中で、ひとまずは無事に開催できたという感覚が強いですね。
ただ、ライブイベントは終わったものの、12月31日までは、オンデマンドでの開催が続いています。例年ならば、気持ちを切り替えて来年のことを考えている時期ですが、まだ今年のCEATECのことを考えています。ですから正直なところ、リアル開催とは違って節目がはっきりしていないので、終わった感覚がないといったところですね(笑)。
――自己採点をすると何点ですか(笑)
[鹿野氏]80点といったところでしょうか。CEATECは、展示会とコンファレンスを両輪として開催してきましたが、完全オンラインでの開催になっても、この両輪をしっかりと実現できたと考えています。
コンファレンスを中心とした大規模展示会はほかにも完全オンラインで開催されていますが、356もの企業・団体が、オンラインの展示会場で、ブースを構え、展示内容を訴求することができたイベントは、世界初といえるものだったと自負しています。
また、完全オンラインでやるという決定を下してから、わずか半年という期間のなかで、オリジナルで大規模オンライン展示会用のプラットフォームを作り上げたということも世界で初めてのことではないでしょうか。
会期前には、展示関連事業者から、その決定プロセスに関する問い合わせが多かったのですが、会期後には展示会のプラットフォームに対する問い合わせが増えています。このプラットフォームは、CEATECオリジナルのものですから、外部に提供することは考えていませんが、アドバイスができる部分はあると考えています。
ただ、この80点という採点からは、初日に発生したシステム障害の分を減点しなくてはなりません。
――開催初日は、午前10時の開幕直前の午前9時30分頃から午後1時まで、事前登録をしていても、ログインができない状況でした
[鹿野氏]その点は、大変申し訳なく思っています。
事前に登録をしてくださった方や出展者もログインすることができない状態となり、さらに新規に登録することもできない状況になりました。これは、想定をはるかに超えるアクセスがあって、事前登録者や出展者が「入ろうとしたものの、入れない状態」となり、そうなってしまった方々が何度もログイン操作を繰り返された結果、そのログが蓄積、処理ができなくなってしまった……というのが原因です。
CEATECでは、2017年の段階でオンラインでの登録システムを構築し、そのインフラを今年も活用しました。そこに、新たに構築したオンライン展示会のプラットフォームと、CEATECの公式サイトをつなぐという仕組みを取っていたのですが、登録システムに想定を超えるアクセスが集中したことで今回の事態が発生しました。なんとか午後1時の時点では復旧しましたが、多くの方々に大変ご迷惑をおかけしました。
――インフラ環境が十分ではなかったということですか
[鹿野氏]アクセス数が想定を上回ったという点では、反省しなくてはなりません。また、手の打ち方でも反省をしなくてはならない点があります。
今年は、例年よりも、事前登録期間が大幅に短かったのですが、それでも約10万人の方々が事前登録をしてくれました。昨年の事前登録が約11万人ですから、ここまではよかったといえます。しかし、オンライン開催であるのにも関わらず、主催者側である私たちが、「午前10時オープン」というスケジュール感を持った訴求をしてしまった。来場していただける時間は何時でもいいのに、この時間にあわせて、多くの方々がアクセスすることになり、新規に登録する方々もこの時間を目指してアクセスすることになってしまった。
完全オンライン開催といいながらも、やはりどこかでリアルの展示会の癖が抜け切れていない部分がありました。主催者側がここに注意をしていれば、もしかしたら……などと考えてしまいます。こうした学びはあらゆるところでありました。
――20万人という過去最高の来場者数を目指していましたが、結果としては、8万5650人となりました。この点は、どう捉えていますか。
[鹿野氏]初日のシステム障害によって、CEATECに来場することができなかったという人もいます。また、データを分析すると、「CEATECの公式サイトまでは来ているのだが、そこから中に入らなかった」という人がかなりいます。これはもう少し分析する必要がありますが、登録したり、ログインしたりするための仕組みをもっとわかりやすくしなくてはならないという反省があります。
一方で注目しておきたいのは、会期中の延べ来場者数は13万661人に達したということです。
つまり、「数日にわたって、CEATECを訪れる」というリピート率では評価できる水準だったといえます。幕張メッセでの開催では、1日だけ来場して終わりという人が多かったのですが、毎日来てもらうことができたのは、オンラインならではの特徴が出せた部分だといえます。さらに、ライブ開催の期間が終わってから、11月末までに、1万5000人以上が来場しています。こうしたこともオンライン開催ならではのメリットだと思っています。
研究開発やエンジニアなど、技術系来場者の比率が増加
――来場者の傾向に変化はありましたか
[鹿野氏]これまでのリアル開催では、初日から最終日にかけて来場数が増加していくという傾向がありました。また、一日の中でも午後に来場者数が増加するのが通常でした。
しかし、オンライン開催では、まったく逆の傾向が出ています。来場者は初日が最も多く、日を追うごとに減少していきました。また、午前9時台や10時台に来場のピークがあり、午後から夕方にかけて減少していく、というデータも出ています。
さらに興味深いのは、午前中や午後の早い時間は、約9割の来場者がPCから参加しているのですが、午後5時~7時の時間帯では、6~7割がスマホからのアクセスという状況になっていることです。ちょうど会社の帰りに、電車のなかで見ているのだと思います。逆に、朝の時間帯は通勤電車が混んでいることもあって、スマホからのアクセスはあまりなかったですね。全体的に見ても、オフィスからのアクセスと、自宅からのアクセスが半々くらいで、日本の企業に、リモートワークが広く定着していることも浮き彫りになりました。
――来場者のプロフィールに変化はありましたか
[鹿野氏]来場者の構成比をみると、学生や20代が減少し、50代が増加しています。また、営業職の来場者がかなり減る一方、技術系の来場者の構成比が増加しています。営業職から見ると、オンライン開催では商談という観点でのチャンスが少ないと判断したのかもしれませんね。一方で、オンラインになったことで、研究開発、エンジニア、設計者といった技術系の方々が注目をしてくれたという点では、以前のCEATECに戻った部分もあったのではないでしょうか。
さらに、最終日夕方に学生向けのイベントを行ったのですが、この評判がよく、会期終了後となった翌日の土曜日午前中に学生の来場が増加した、という傾向も見られました。ただ、平均滞在時間は、大幅に短くなっています。リアルの会場では、半日かけて会場を回るという人たちが増えていたのですが、やはりオンラインでは4~5時間も続けて見ている人は少ないですね。
――海外や地方都市からの参加も期待していましたが
[鹿野氏]海外からの参加者は、約1200人と少なかったのは反省点です。これも分析をすると、かなりの方がCEATECのサイトまではきているが、そこから会場に入ってこないという結果がでています。改善の余地がある部分です。一方で、これまでは約8割が首都圏からの来場でしたが、今年はそれが6割程度にまで減少し、関西や中部からの来場者が増えています。
コンファレンスは「リアル開催」を超える聴講者を集める人気の講演は5GやZOOM CEO参加のものなど
――来場者の反応はどうでしたか
[鹿野氏]傾向としては、「過去の来場経験者の満足度は伸び悩み、新規の来場者の満足度は高い傾向にある」と確認しています。これはリアルの展示会では実現していたものが、オンラインでは物足りなく感じた部分もあるのだと思います。
その一方で、今回のCEATEC 2020 ONLINEでは、スローガンとして、「CEATEC - Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩む CEATEC)」を掲げ、「New Normal(Society 5.0 の実現と共に新たな社会への提案)」、「Digital Transformation(オンライン開催ならではのDX実現の提案)」、「Anytime&Anywhere(いつでも、どこからでも参加できる新たな枠組みの提案)」というコンセプトで展示やコンファレンスを企画しました。
来場者からは、ニューノーマルやDXに関する展示や、コンファレンスに対する評価が高く、企画した意図が伝わっていると考えています。また、オンライン開催により、来場者1人あたりの来場ブース数は例年よりも多くなったという傾向も出ています。
――完全オンライン開催によるコンファレンスへの影響はどうですか
[鹿野氏]今回は、全体で81セッションを用意し、4日間で再配信を含めて92配信を行いました。
会期中の聴講者数は、10万5210人と大幅に増えました。これは、オンラインならではの特徴が生かされた結果だといえます、幕張メッセでは、収容できる人数にも限界がありましたし、事前登録制という仕組みもあり、どんなに頑張っても、総数は3万人弱が限界です。昨年も2万8228人でした。
しかし、オンライン開催では、キャパシティに制限がなく、事前登録も不要であり、多くの方々に聴講していただけました。中には、聴講者数が4500人に達する人気セッションもありました。幕張メッセでは、コンファレンス会場の定員が、最大で1000人ですから、それを大幅に上回る聴講者を集めたことになります。
――どんなコンファレンスが人気でしたか
[鹿野氏]5Gのセッションは人気で、関連するすべてのセッションが3000人を超えました。また、ニューノーマルに関するセッションも軒並み人気でした。
開催初日の慶應義塾大学の村井純教授の「パンデミックを経たインターネット文明」や、Zoom Video Communications,のエリック・ユアンCEOなどが参加した「ニューノーマル時代の働き方改革、その実現に向けて」なども、約4000人が参加しています。聴講者からも、時間的な制約や物理的な制約がないことから、様々なセッションに参加できたこと、アーカイブでも参加できたことに高い評価が集まっています。
なお、会期初日の午前中のシステム障害によって、聴講ができない状態だった時間帯のセッションについては、急遽、トップページからYouTubeで直接リンクによって公開し、聴講できるようにしました。また、不具合の影響を受けた一部のセッションは会期中に再配信をしています。
「来場者は減ったが、その中身は濃かった」の声興味・関心の強い来場者だけが集まった?
――一方で、出展者の反応はどうでしたか
[鹿野氏]実は、昨年のリアル開催と比較すると、残念ながら、満足度は大幅に減少してしまいました。来場者からの意見収集や、来場者との交流が深まる場としての機能がうまく機能できていなかったというのが理由です。
たとえば、CEATEC 2020 ONLINEの展示ブースにおける目玉のひとつが、チャットを利用して、来場者と出展者とリアルタイムでコミュニケーションを行えるということでした。リアルの展示会場で、説明員に気軽に質問する環境をオンライン上で再現することを狙ったわけですが、これがあまり利用されませんでした。ここでの反省は、チャット機能は出展者には説明したが、来場者に対する説明が不足していたという点です。各ブースにチャット機能が用意されていることに気がつかない人が多かったのではないでしょうか。
また、チャットに入る障壁が高かったのではないかという指摘もありました。チャットに慣れていない人にとっては、質問が書き込みにくいといったことがあったかもしれません。出展者には、チャットに対応するために、会期中に多くの人員を割いていただいたものの、思うように機能させることができませんでした。また、各社のブースにおいても、英語表記をしてもらったのですが、海外からの来場者数が少なかったこともあり、問い合わせがほとんどなかったという状況でした。主催者側の努力不足、配慮不足だった点だといえます。
ただ、出展者からは、チャットに入ると様々な質問があり、会話が弾んだという声も聞いています。オンライン展示の形を手探するなかで、チャットなどのコミュニケーション機能をオンライン展示会のなかでどう定着させるかということもこれからの課題だといえます。
――来場者の減少は、出展者にとってマイナスに働いていませんか
[鹿野氏]昨年と比較しても来場者数が落ち込んだことに対して、期待値を下回ったという点はあるかもしれません。実際、昨年のリアル展示では、3万人の来場者数だったが、今年は2万人だったという声もありました。
しかし、この企業が注目したのは、来場者数の減少ではなく、来場者の2万人の中身が違うという点でした。リアルの展示会場では、配布している景品などを目的にアンケートに答えるという人たちが3分の1ほどいたのですが、今回のデータでは、そうした来場者がいなくなりますから、実質的にはブースを訪れた人の数は減っていないと判断し、むしろ、データベースの中身が濃く、興味・関心の強い人が集まった、ということを評価しています。
会期終了後に、リードにつながる数が多く、商談活動も活発に行えているという声が出ています。トータルの数字よりも、データの中身を重視した評価が集まっています。そして、リアルタイムで来場者のログを取れたということにも高い評価があります。「顧客情報が予想以上に得られた」といった声や、「来場者データをスピーディに活用できた」など、オンラインならではの仕組みには高い評価がありました。
――出展者には、プレミアムプラン、ベーシックプラン、スタンダードプランを用意しましたが、その成果はどうですか
[鹿野氏]来場者数の上位5社は、プレミアムプランを選択した企業でした。プレミアムプランはバナーがトップに大きく張られますから、その効果は大きかったといえます。プレミアムプランでは8000人以上が来場し、スンダードプランでは3000~4000人、ベーシックプランは1000人程度の来場者数といった水準でした。
――これまでにも、CEATEC体験という言葉を用い、「見て」、「聴いて」、「感じて」、「考える」といったCEATECならではの体験を提案してきました。完全オンライン開催でCEATEC体験はどう変わりましたか
[鹿野氏]幕張メッセでは、ブースを訪問し、説明を受ける、あるいはリアルの会場でコンファレンスを聴講するといった体験ができたわけですが、オンライン開催では、これとは違う環境ではありながらも、「見て」、「聴いて」、「感じて」、「考える」という体験を提供することができたと考えています。
確かに、CEATECならではの未来体験や出展者同士の交流といった観点は、幕張メッセでの開催と比べて、課題を残した結果となりましたが、今回のオンライン開催を通じて、オンラインのメリットや課題を多岐にわたって把握できたことは、次につながる唯一無二の資産であり、教訓とすべきことばかりです。オンライン展示会のプラットフォームもまだまだ改善できるものと考えています。
今も見られる「オンラインCEATEC」、12月にアフターイベントも企画中
――ライブ開催の期間は終了していますが、オンデマンドでは12月31日まで開催していますね。
[鹿野氏]私自身、すでに200以上のブースを訪れましたし、コンファレンスは、会期終了後もかなりの数を聴講しています。例年、会期終了後に、事務局で撮影したコンファレンスの映像を見ることも多いのですが、今年はスマホを使って電車のなかでも見られますし、それによって、知らなかった知識を得られます。本当に中身の濃い情報が多いですね。展示内容を改めて見ても、ニューノーマル社会で役立つものも多いと感じますし、新型コロナウイルスの感染が再び拡大するなかで、気付きや課題解決の足掛かりになる題材も数多く見つかります。
一度来場した人たちも、もう一度来てほしいですね。そしてライブ開催の期間中にCEATECに来場できなかった人にもぜひ参加してもらいたいと思っています。CEATECの会場は、ニューノーマル社会の先の見ることができるチャンスが詰まった場所だといえます。
実は、12月中に「CEATEC 2020 ONLINE アフターイベント」を企画しています。ニューノーマルエリアやCo-Creation PARKに参加していた企業に集まっていただき、ニューノーマルをテーマにした議論をしてもらい、ライブ開催期間後の変化などを交えながら最新情報を発信することで、それをヒントに日本の企業に元気になってもらいたいと思っています。これもオンライン開催ならではの特徴だといえます。
今年のCEATECは「コロナ禍における展示会」のファーストペンギン「ニューノーマル時代の展示会は、来年のCEATECが見せる」
――2021年のCEATECはどうなりますか。オンラインとリアルを組み合わせたハイブリッド開催になるという声も聞こえますが
[鹿野氏]まだ最終的には決めていませんが、新型コロナウイルスの感染拡大状況や、東京オリンピック/パラリンピックの状況などを踏まえて検討をしたいと思っています。
ただ、2019年まで開催していたような幕張メッセの8ホールを使って大々的に展示をすることを目指すものにはならないのは確かです。コンファレンスでは、リアルの会場よりも、オンライン開催の方が多くの方々に聴講してもらえることもわかりましたから、この仕組みも最も積極的に活用したいですね。出展者への事前説明会や、報道関係者向けの説明会もオンラインを活用するつもりです。
CEATEC 2020 ONLINEは、コロナ禍における展示会の姿はどうなるのか、ということを、私たちがファーストペンギンになって挑戦しました。
ここでは多くのノウハウを蓄積できました。また、他に類を見ないオンライン開催のためのプラットフォームという重要な財産を得ることもできました。もし、また完全オンライン開催になったとしても、この仕組みをベースにブラッシュアップして、これまで以上のオンライン展示会を開催できます。
それに加えて、これまでCEATECが行ってきた20回に渡るリアルの展示会の実績も生かすことができます。この2つのノウハウを持っているのはCEATECだけです。
そしてそのCEATECは、2021年、「ニューノーマル時代の展示会の姿はどういうものになるのか」といったことに挑戦し、それをお見せすることになります。
もうひとつ大切な視点があります。それは、CEATEC 2020 ONLINEは、ニューノーマル社会をテーマにした展示会であり、そこには、ニューノーマル社会に対応した数多くの技術や製品、サービス、ソリューションが展示されていたということです。これらを、来年のCEATECが、自ら活用することができるのです。
今後のCEATECは、リアルとオンラインのハイブリッド開催を念頭にしていますが、ハイブリッド展示会といっても、CEATEC 2020 ONLINE開催前に描いていたものと、今描いているものとは全く違うものです。
それは、完全オンライン開催の経験があるからこそ考えられるものです。そして、私たちが描く、ハイブリッド展示会の姿は日々変わっています。来年のCEATECでは、主催者側が、もっと強い意思をもって、展示企画やセッションの企画に乗り出すことも考えたいですね。オンラインの良さとリアルの良さを組み合わせながら、新たな展示会の姿を目指したいと思っています。
まだどうなるのかはわかりませんが、「ニューノーマル時代の展示会は、来年のCEATECが見せる」。私たちは、そう思っています。