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NTT Com、法人向け衛星ブロードバンド「Starlink Business」の販売を開始

船舶にアンテナを設置して海上でも利用可能

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は12月21日、法人向け衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business」の販売を開始した。

 同サービスは、株式会社NTTドコモがStarlink認定再販事業者として提供するもの。災害時などにも事業継続性を高めるためのバックアップ回線や、山間部などにおける通信インフラとしてなどの利用などが想定されている。本サービスの提供エリア内であれば、海上での高速データ通信も可能となる。

 提供されるプランは3種類あり、「固定利用(陸上向け)」は、申し込み時に指定した場所にStarlinkのアンテナを設置するプラン。「移設可能(陸上向け)」は、住所変更手続きをすることなく、任意のタイミングで任意の場所にStarlinkのアンテナを移動できるプラン。「海上」は、船舶などにStarlinkのアンテナを設置し、海上を移動しながら利用できるプラン。それぞれ3~4段階の優先データ量(個人契約者よりも通信速度が優先されるデータ通信量の上限)が設定されている。

提供プランと優先データ量

 優先データ量内であれば、いずれのプランも上り8~25Mbps、下り40~220Mbpsの通信速度が期待される。優先データ量超過後は、固定利用/移設可能プランの場合、上り速度5~10 Mbps/下り速度25~100Mbpsに低下する可能性があり、海上プランの場合には通信不可になる。

 提供アンテナは「FLAT HIGH PERFORMANCEタイプ」で、140度の広い視野角を持ち、衛星方向へ照準を合わせずとも、安定した高速通信が可能だという。-30℃~50℃の温度範囲で動作し、IP56準拠の防塵防水性能と、1時間で75mmの雪を融かす自動融雪機能が備えられているため、屋外のさまざまな環境でも安心して利用できるとしている。

提供アンテナの特徴・外観

 利用にあたっては、プラン料金のほかに月額サポートパック料金、契約事務手数料が必要となる。