2018年10月12日 08:00
超スマート社会「Society 5.0」にフォーカスした展示会「CEATEC JAPAN 2018」。
そこでは、イベントの華ともいえる大手企業以外にも、中小企業も多数出展、独自の技術や社会課題の解決手法をアピールしている。こうしたブースは、イベントのテーマである「共創」を実現していく上でも重要な要素だが、イベント全体でみた場合、なかなかスポットライトが浴びにくいのもまた事実。
そこで今回、中小企業世界発信プロジェクト推進協議会のご協力のもと、同協議会が主催するパビリオン「東京ビジネスフロンティア」(4ホール・S-001 )に参加する中小企業に、各社の見どころと意気込みを聞いてみた。CEATEC JAPAN 2018での見どころ探しの一助になれば幸いだ。
QRコードで多言語翻訳、しかも「非常時だけ避難情報」に
QR Translator
回答者:株式会社PIJIN マーケティング部プロジェクト推進室 シニアコンサルタント 高野公晃氏
●事業内容を教えてください
「QR Translator」という多言語プラットフォームサービスを提供しています。
これは、我々のサイトで発行したQRコードを、ユーザーが読み取ることで、ユーザーの端末の言語設定に応じた翻訳文を表示できる、というものです。言語は39言語に対応しており、専用アプリも基本的に不要となっております。すでに、東京都をはじめとする多くの自治体や公共交通機関、展示施設、メーカー等に採用されており、様々な用途に使われております。
また、2016年から新たなユニバーサルデザイン実現に向けて連携を重ねてきた、株式会社ヤマハの「おもてなしガイド」の販売を2018年に開始し、音声トリガーによる多言語情報発信が可能になりました。すでに泉佐野市、関西国際空港周辺地域の観光案内所へ導入されております。
●CEATEC JAPAN 2018の出展内容とその見どころを教えてください
今年から販売を開始した、QR Translatorによる災害対策システム「Bosai QRT」をメインに展示します。
これは、QR Translatorによる表示情報を(たとえば)「平常時は観光情報」「非常時は避難情報に切替」といったことができるシステムで、平成29年度「先進的防災技術実用化支援事業」支援対象事業にも選定されています。ランニングコストや導入コストも低く、スピーディーに災害対策を導入できると自負しております。導入先としては、宿泊施設や商業施設、自治体などをイメージしているのですが、ブースでは、具体的な導入イメージを持っていただくために、様々なお客様への導入事例をご紹介する予定です。また、お手持ちのスマートフォンなどで実際に体験いただくこともできます。
詳しくは、弊社のニュースリリースも是非ご覧ください。「今すべき、すぐできるハード設置不要の災害対策」について、理解いただけるのではないかと思います。
●主にどんな方にブースに訪れてほしいですか?
防災や観光、住民サービスを担う自治体などのご担当者さまや、宿泊施設、商業施設、大規模スポーツ施設の運営管理ご担当者さま、インバウンド対応をしたいメーカー(食品、製薬、防災用品等)のご担当者さまなどですね。
また、弊社と連携して、こうした方々にアプローチできる企業さまにも、是非いらしてほしいです。
●他社と比べた際の特徴やアピールポイントを教えてください
多言語かつユニバーサルな防災対応を、専用アプリ不要のクラウドサービスで実現しています。平常時は観光やサービス情報を表示し、非常時は避難経路や避難所の情報などに切り替えできます。
販売加盟店には印刷、看板、通信、広告、空間設計、ソフトウェア、出版など、幅広い業種があるおかげで、あらゆる商材と組み合わせたパッケージ販売も可能です。
●将来のビジョンを教えてください
私たちは、世界標準の情報インフラを担う企業を目指します。我々の「誰でもどこでも使える情報インフラ・プラットフォーム」が、国境を越えて世界中のユニバーサルなまちづくりをサポートする、といったことになればいいな、と思っています。
●ブースに興味を持った方へのメッセージをお願いします
事例や掲示物をご覧いただくだけでも構いません。お気軽にお立ち寄りください。実演のご依頼やご相談も大歓迎です。どうぞよろしくお願いいたします。
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[協力:中小企業世界発信プロジェクト推進協議会]