CEATEC 2019

東京ビジネスフロンティア注目ブース紹介

QRコードと役割分担を狙う「XPANDコード」、高いデザイン性と遠距離のメリット

XPAND株式会社

 超スマート社会「Society 5.0」にフォーカスした展示会「CEATEC 2019」。

 そこでは、イベントの華ともいえる大手企業以外にも、中小企業も多数出展、独自の技術や社会課題の解決手法をアピールしている。こうしたブースは、イベントのテーマである「共創」を実現していく上でも重要な要素だが、イベント全体でみた場合、なかなかスポットライトが浴びにくいのもまた事実。

 そこで今回、中小企業世界発信プロジェクト推進協議会のご協力のもと、同協議会が主催するパビリオン「東京ビジネスフロンティア」(ホール6/小間番号A009)に参加する中小企業に、各社の見どころと意気込みを聞いてみた。CEATEC 2019での見どころ探しの一助になれば幸いだ。

QRコードと役割分担?「遠距離向け」でデザイン性の高い「XPANDコード」
~新サービスの創出、そしてグローバル展開も~
XPAND株式会社

回答者:XPAND株式会社 代表取締役社長 南木 徹氏

XPAND株式会社 代表取締役社長 南木 徹氏

●事業内容を教えてください

 遠く離れたところから読み取れる新しいバーコード「XPANDコード」を展開しています。

 XPANDコードは、横長スリット形状で、景観になじみやすく、正方形のQRコードと比べて、表示面の利用効率が高いことが特長です。遠距離からの読取りにも強く、埼玉スタジアム2002では215m離れたビジョンの読取りに成功しています。

 「近距離はQRコード」「遠距離はXPANDコード」と併用することで、景観を壊すことなく、利便性の高い空間を実現できます。

●CEATEC 2019の出展内容とその見どころを教えてください

 遠距離読み取りについての映像を中心に、XPANDコードの特徴を理解・体験いただけるようなブースを予定しています。

●主にどんな方にブースに訪れてほしいですか?

 協業や導入に関心のある方々をお待ちしています。それに限らず、広く色々な方々にご覧いただき、新しい活用方法のアイデアもお聞きしたいです。

また、導入に関心のある公共施設・交通機関・スポーツビジネス関係者のみなさまも是非来ていただければと思います。

●御社が「是非見てほしい」と思うWebページがあれば教えてください

 XPANDコードの遠距離読み取り試験をした際の動画を是非ご覧ください。埼玉スタジアムでのテスト事例で、大型ビジョンに投影したXPANDコードが、215m離れたスタジアム端からでも読み取れることが確認いただけます。

●他社と比べた際の特徴やアピールポイントを教えてください

 まず言えるのが、世界的にも類似するものがない独自性の高さかと思います。また、当社の前身はデザイン会社で、東京メトロを始めとした全国300駅以上の案内サインデザインを手掛けてきました。そうした中から生まれてきたのがXPANDコードですので「鉄道や交通の現場から生まれたニーズ起点の製品である」というのも強みと思っております。

 技術面では、オープン技術や汎用技術を採用しているほか、QRコードとの相互運用性も意識しており、オープン志向の高さもポイントと考えています。

●将来のビジョンを教えてください

標識ステッカー組込み型の設置は、全国1000か所まで広がりましたが、本来の用途である公共空間・交通機関での利用はまだほんのわずかで、認知度もほとんどない状況です。オープン技術をベースにしており、色々な方々を巻き込みながら、空間とスマホを連携させた新しいサービスの創出につなげていきたいと思います。

 運よく、政府や自治体から相次ぎ評価を受け、9月からは欧州・アジアでの展示が続きます。もともとグローバル展開を視野に入れていましたが、これを機に、グローバルでの活用促進も同時に図っていきます。

●ブースに興味を持った方へのメッセージをお願いします

CEATECは、一来場者としてこれまで楽しみにしていましたので、出展社として参加できることは大変光栄です。より多くの方にXPANDコードを知っていただき、多くのパートナーが見つかることを願っています。

[協力:中小企業世界発信プロジェクト推進協議会]