CEATEC 2019

東京ビジネスフロンティア注目ブース紹介

医療検診の「言葉の壁」をITで打破、多言語+手話まで対応

株式会社アイエスゲート

 超スマート社会「Society 5.0」にフォーカスした展示会「CEATEC 2019」。

 そこでは、イベントの華ともいえる大手企業以外にも、中小企業も多数出展、独自の技術や社会課題の解決手法をアピールしている。こうしたブースは、イベントのテーマである「共創」を実現していく上でも重要な要素だが、イベント全体でみた場合、なかなかスポットライトが浴びにくいのもまた事実。

 そこで今回、中小企業世界発信プロジェクト推進協議会のご協力のもと、同協議会が主催するパビリオン「東京ビジネスフロンティア」(ホール6/小間番号A009)に参加する中小企業に、各社の見どころと意気込みを聞いてみた。CEATEC 2019での見どころ探しの一助になれば幸いだ。

医療検診の「言葉の壁」をITで打破、多言語+手話まで対応
~検診のバリアフリーで受診者層の拡大に~
株式会社アイエスゲート

回答者:株式会社アイエスゲート 開発営業部 小林 祐基氏

株式会社アイエスゲート 開発営業部 小林 祐基氏

●事業内容を教えてください

ソフトウェア開発会社として、医療機関での「検査者と受診者の言葉の壁」に注力し、システム開発を行なってきました。

主力製品は多言語医療支援システム「e-検査ナビ」シリーズで、胸部X線、胸部CT、乳房X線、胃部X線検査において、耳の聞こえづらい方や、外国人の方に検査指示をわかりやすく伝えることを支援します。

具体的には、検査者がタブレットのアイコンをタッチして指示内容を決めると、受診者にはイラストやアニメーション(手話含む)、多言語の文字及び合成音声で伝えられる、という仕組みです。検査前、検査中、検査後のいずれのシーンにも対応し、表示は液晶ディスプレイやヘッドマウントディスプレイが利用できます。

 また、待合室等での待ち時間を活用した受診者向けの事前学習支援システムも提供しています。検査内容や注意事項を事前に見てもらう、といった用途を想定しています。

●CEATEC 2019の出展内容とその見どころを教えてください

予定している展示内容

ブースでは、「e-検査ナビ」を実際に体験いただけます。「検査を行う側の操作のしやすさ」や、「受診者としての検査指示のわかりやすさ」が重要なシステムですので、そこを是非ご体験ください。また、検査の都合でうつ伏せになった状態でも指示がわかるよう、ヘッドマウントディスプレイも組み合わせることができます。こうした、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる利便性もご確認いただけるかと思います。

●主にどんな方にブースに訪れてほしいですか?

住民検診や企業検診を行なう医療機関のご担当者様や、自治体の医療に関わる部署のご担当者様、また外国人対応に関わる部署のご担当者様に来ていただき、活用の可能性を是非ご検討いただければと思います。弊社は、安心して検査を受けられる医療環境の構築やバリアフリー社会の実現を目指しております。そうした観点で、協業できる企業様とも意見交換させていただければと思います。

●他社と比べた際の特徴やアピールポイントを教えてください

 他社と比べて、というよりは、とにかく「外国人をはじめとした、さまざまな受診者の検査がスムースになる」点をアピールさせていただきたいです。受診者から見て「指示内容が(口頭だけでなく)“見える”こと」、そして検査者からみて「操作がわかりやすい」のがポイントと考えています。ぜひ、体験いただければと思っております。

●将来のビジョンを教えてください

「e-検査ナビ」のようなシステムが普及すれば、耳の聞こえづらい方など、受診が難しかった方々も安心して受診できるようになります。それに対応した集団検診の仕組みも作れれば、地域の安心につながります。また、医療機関での、顧客対応の品質向上や、新たな受診者層の拡大につながると考えています。また、日本のがん検診受診率の向上にも貢献していきたいです。

●ブースに興味を持った方へのメッセージをお願いします

「e-検査ナビ」シリーズを社会に提供することで、医療におけるバリアフリーの実現を目指しています。キャッチフレーズは「これからは、誰でも誰にでも検査がわかる、指示が伝わる検査に!」です。気になる方は、ぜひ、弊社のブースにお気軽にお立ち寄りください。よろしくお願いいたします。

[協力:中小企業世界発信プロジェクト推進協議会]