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2022年に最も読まれたニュース記事は? 2021年に続きフィッシング詐欺に関する記事が上位を占める

INTERNET Watch年間アクセスランキング

 INTERNET Watchで2022年に掲載したニュース記事について、アクセス数(ページビュー)に基づく上位30位までのランキングを算出した。今回、NTTドコモや国税庁をかたるフィッシング詐欺に関する記事が上位に入ったほか、令和3年分の確定申告の延長申請に関する記事がランクインした。

1位:NTTドコモをかたるSMSを悪用したフィッシング詐欺

 1位は、NTTドコモをかたるSMSを悪用したフィッシング詐欺の手口について報じた記事(2022年2月14日付記事『NTTドコモをかたるフィッシングSMSが急増! 「【利用停止予告】ドコモ未払い料金お支払いのお願い」などの内容に注意』)がランクイン。

 NTTドコモをかたり、「【利用停止予告】ドコモ未払い料金お支払いのお願い。」などのSMSからリンク先へアクセスを促す事例が確認された。リンク先はdアカウントのログイン画面を装ったウェブサイトになっており、IDとパスワードを入力すると、請求金額を電子マネー(Vプリカ)で支払うよう促されるのが特徴だ。Android端末でURLを開いた場合は、不正アプリのインストールに誘導される場合がある。

 このほかにもヤマト運輸やみずほ銀行、イオンカード、ソフトバンクをかたる手口など、2021年に続き2022年もフィッシング詐欺に関する記事が上位に多くランクインした。

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2位:国税庁をかたるフィッシング詐欺、誘導先のウェブサイトには「差押最終通知」のメッセージ

 2位は、国税庁をかたるフィッシング詐欺について報じた記事(2022年8月25日付記事『国税庁をかたるフィッシング、件名「【督促状】滞納した税金がございます」などのメールに注意』)がランクイン。

 メール本文は「あなたが納付すべき国税等につきましては、いまだ納められていません。」「もし最終期限までに納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、自動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの值権などの差押処分に着手致します」(原文ママ)などといった内容が確認されている。

 国税庁をかたる手口は、このほかにもSMSを悪用したフィッシング詐欺や、メールの件名・文面を変えたものが拡散されているが、いずれも「差押最終通知」というメッセージを表示し、国税庁を装ったウェブサイトに誘導する特徴が見られた。

 同様のメールやSMSを受信したことがあるといった声もSNSでは多く上がっている。国税庁でも、「国税の納付を求める旨や、差押えの執行を予告する旨のショートメッセージやメールも送信しておりません」と注意を呼び掛けており、国税庁のウェブサイトにアクセスする場合は正規のURL(https://www.nta.go.jp/)であることを必ず確認するよう促している。

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3位:令和3年分の確定申告の延長申請

 3位は、令和3年分(2021年分)の確定申告の延長申請について報じた記事(2022年2月4日付記事『令和3年分の確定申告、4月15日まで個別に延長申請を認める。今年は1カ月の一律延長はなし』)がランクイン。

 国税庁は、令和3年分の確定申告について、新型コロナウイルス感染症の影響で申告等が困難な人を対象として、2022年4月15日までの間、簡易な方法での申告・納付期限の延長を申請できるようにすることを発表。オミクロン株による感染の急拡大に伴い、確定申告期間にかけて納税者自身や従業員・顧問税理士などが自宅待機を余儀なくされるなどの理由により、申告が困難になるケースが増えることを想定しての措置ということで本記事にも注目が集まった。


 1位~30位までのランキングは以下の通り。引き続き2023年もINTERNET Watchをよろしくお願い致します。

2021年のニュース記事 ランキング