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10大ニュース投票結果
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読者が選ぶ2006年インターネット10大ニュース
結果発表

 12月20日~25日にかけて、読者投票により選定していただいた「2006年インターネット10大ニュース」の集計結果を発表いたします。編集部でピックアップした主要ニュースに対して、お1人様3票までの投票を受け付けた結果、298票の投票をいただきました。ご協力ありがとうございました。

順位 記事名 関連記事 投票数
1 ライブドアに強制捜査、堀江元社長らが証券取引法違反で起訴される 1/2/3/4/5 136
2 Winny開発者の金子勇氏、第一審で有罪判決 1/2/3 128
3 YouTubeの大ヒットで、国内でも動画共有サービスが続々スタート 1/2/3/4/5/6 84
4 止まらないWinny経由の情報漏えい。総務省は16億円の対策費要求 1/2 70
5 ソフトバンクがボーダフォン買収、「ソフトバンクモバイル」に 1/2/3/4 62
6 ニフティがパソコン通信サービスを終了、19年の歴史に幕 1 59
7 高速PLCが認可される。年内に試験サービス開始 1/2/3/4/5/6 45
8 GoogleがYouTubeを16億5,000万ドルで買収 1/2

43
9 mixi利用者600万突破。利用者が晒されるケース増加、対応に追われる 1/2/3/4/5/6 42
10 携帯電話でナンバーポータビリティ(MNP)開始 1/2/3/4/5 40


 2006年の十大ニュース第1位は、ライブドア前社長の堀江氏逮捕のニュースとなった。2006年明け早々の強制捜査の衝撃は大きく、一時はネット関連株が軒並み売られるなど、ようやく上向きになってきた経済への影響も懸念された。関係役員が逮捕され、村上ファンド元代表の村上世彰氏が逮捕されたあたりから報道も一段落ついた感があるが、堀江前社長らの公判は現在も継続中だ。

 Winny開発者金子 勇氏に有罪判決が下されたニュースは第2位となった。12月13日の京都地裁において、罰金150万円(求刑懲役1年)の判決が申し渡されたが、P2Pソフトの開発者が刑事裁判で有罪となるのは世界的に見てもあまり例がない。有罪とされた金子氏側は即日控訴。検察側も、判決が不服であるとして控訴している。この裁判に関しては、起訴の段階から、有罪なら金子氏側が、無罪なら検察側が控訴するだろうとして、いずれにしても決着は最高裁まで持ち越すと見られている。なお、金子 勇氏が逮捕・起訴されたニュースは2004年の弊誌十大ニュースでトップとなっている。

 第3位となったのがYouTubeの大ヒット。1年を振り返る企画で、今年必ず出てくるのがYouTubeの話題だ。国内でも動画共有サービスが続々立ち上がったが、YouTubeと肩を並べるようなサービスにはなっていない。YouTubeについては、テレビ番組をエンコードした動画ファイルなどが利用者によって多数アップロードされていることから、著作権団体がたびたび抗議を行なっている。3月にYouTubeは対策としてアップロードする動画に10分間の制限を付けたが、利用者がファイルを10分以内に分割するようになっただけで、あまり目だった効果は上げられなかった。10月にはGoogleがYouTubeを16億5,000万ドルで買収したことで、著作権ホルダー側では、著作権侵害の横行する現状へ対応するのではないかとGoogleの対応に期待を寄せている。しかし、現在までのところ、抜本的な解決方法などは提示されておらず、問題は2007年に持ち越されることになった。

 また、ジャンルとしては携帯電話の話題ではあるが、ソフトバンクによるボーダフォン買収が4位となった。買収当初は比較的静かだったが、ナンバーポータビリティ実施前後から、多数の新端末発表や新料金プランなど一気に攻勢に出た感があった。ところが、新料金プランの広告が消費者に誤解を与えるとして問題視されたのをはじめ、割引前の価格で販売された実績もないことなどから公取委が行政指導を行なう騒ぎに発展した。

 ニフティのパソコンサービス終了のニュースは6位に入った。終了するサービスのニュースが十大ニュースの候補にエントリすること自体珍しいことで、「NIFTY-Serve」というパソコン通信サービスの存在がいかに大きかったかを示す結果と言えるだろう。最盛期には、人気でなかなか接続できず、リダイヤル規制を逃れるために、規制に対応していない米国製モデムを利用していた人も少なくなかった。ひとつの時代が終わったという感慨を抱いた方が多かったのではないだろうか。

 7位に入った高速PLCについては、光ファイバの普及で一段落ついた感があった通信環境部門に新星あらわる、という印象でコンシューマ市場でも期待が大きい。ニュース記事のアクセス状況を見てもPLC関連はかなり関心が高く、PLC製品は人気のため店頭で品薄にもなっている。PLC製品は、TAやルータが家庭に入り始めた頃とは比較にならないほど設定が簡単でわかりやすく、ユーザビリティ優れる点も大きな長所と言えるだろう。今後家電製品でもネット接続機能が標準となってくることから、利用しやすさという点でも期待されている。

 なお、11位以降は、以下のような結果となった。

順位 記事名 関連記事
11 Internet Explorer 7リリース~5年ぶりのメジャーアップデート 1
12 YouTubeの著作権侵害が問題に~JASRACやテレビ局などが共同で削除要請 1/2
12 Windows Vista発売~まずは法人向けライセンス、個人向けは2007年1月 1/2/3/4
14 GyaO、登録者数1,000万件突破。無料動画配信サービスが定着 1/2
15 Google、カレンダーやオンラインアルバムなど新サービスを続々リリース 1/2
16 ソースネクスト、更新料ゼロのウイルス対策ソフト発売 1
17 自宅のAPを公開し合う公衆無線LANサービス「FON」が日本進出 1/2/3
18 定額制の音楽配信サービス「ナップスター」日本でサービス開始 1/2/3/4
18 ウィジェットやブログツールが流行、API公開も進む 1/2/3/4/5/6
18 平成電電が経営破たん、サービス終了 1/2
21 KDDI、パワードコムを吸収合併。東電と光ファイバを統合 1
22 通信各社、モバイルWiMAXの実証実験開始 1/2/3/4/5/6
23 MSのスパイウェア対策ソフト「Windows Defender」日本語版無償公開 1/2
24 USENの宇野社長がフジテレビからライブドア株購入、ライブドアと提携へ 1/2
25 ソフトバンク、MySpace日本版でSNS市場に参入 1/2/3


URL
  2006年インターネット10大ニュース投票ページ
  http://internet.watch.impress.co.jp/static/enquete/vote2006/

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( 編集部 )
(2006/12/27)


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