春といえば、プロ野球の開幕。パシフィックリーグは明日3月26日から、セントラルリーグは4月1日から公式戦がスタートする。2004年はストライキや球団買収問題で波乱の多かった球界。果たして今年はどんなシーズンになるだろうか? 各球団の公式サイトなどをご紹介しながら、展望していこう。
●球団公式サイトチェック~パ・リーグ編
それでは各チーム公式サイトを紹介していこう。まずは2004年日本一チーム、西武ライオンズが属するパシフィックリーグだ。INTERNET Watchでも親しみのあるソフトバンクや楽天といったIT企業が新規参入し、例年に比べて期待感は高い。各ページとも詳しい試合スケジュールやチケットの購入方法、そして試合速報など基本的な情報の提供が行なわれている。なお掲載順は2004年のチーム成績に準じた。
■ 西武ライオンズオフィシャルサイト
http://www.seibu-group.co.jp/lions/
2004年は公式戦シーズン2位ながらもプレーオフを制し、見事日本一の座へ。今年は3月26日の対オリックス戦からシーズンがスタートする。なお本拠地の名前が西武ドームからインボイスSEIBUドームへと変更されている。
■ 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト ホークスプレイヤーズ
http://www.softbankhawks.co.jp/
ダイエーからソフトバンクへ電撃的に球団譲渡され、ユニフォームも一新したホークス。公式サイトでの情報提供に加え、2004年シーズン三冠王に輝いた松中選手を始めとした各選手の公式サイトも開設。ファンを対象に公開している。
■ 北海道ニッポンハムファイターズ公式サイト
http://www.fighters.co.jp/
本拠地移転から1年。“新庄効果”もあってか、今やすっかり北海道の顔となったファイターズ。今シーズンの目玉は大物新人・ダルビッシュ有投手だろう。甲子園を沸かせた豪腕がプロの世界で活躍することを期待したい。
■ 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト
http://www.marines.co.jp/
本拠地・千葉マリンスタジアムのライトスタンドでは、球界有数の熱い応援が渦を巻く。バレンタイン監督も選手以上に名物的な存在となってきた。今年こそ念願のAクラス入り、そしてプレーオフ出場を狙う。
■ オリックス・バファローズ
http://www.buffaloes.co.jp/
オリックスブルーウェーブと近鉄バファローズの合併によって成立した新チーム。合併前の両チームでともに監督として活躍した名将・仰木彬氏を再び招聘し、新チームでの優勝を目指す。公式サイトの試合速報ページは、選手やコーチ陣のコメントや戦評が添えられた充実の内容だ。
■ 東北楽天ゴールデンイーグルス
http://www.rakuten.ne.jp/gold/goldeneagles/
2005年シーズン球界全体を通じて大きな注目を集める東北楽天。2004年シーズンに15勝2敗と抜群の成績を残した岩隈、六大学野球で活躍したルーキーの一場など注目選手も多い。テレビ解説者としてお馴染みの田尾監督の手腕はいかに?
●球団公式サイトチェック~セ・リーグ編
続いてセ・リーグ各チームの球団公式サイトを見ていこう。どのページも選手データ・コラム類が充実しているので、読み応えは抜群。腰を据えてじっくり閲覧したい。
■ 中日ドラゴンズ Dragons Official Homepage
http://www.dragons.co.jp/
2004年は惜しくも日本一を果たせなかった、落合監督率いる“オレ流”中日ドラゴンズ。公式サイトでは試合スケジュールやチケット情報を紹介。加えて「ドラニュース」というページは、2001年1月からのドラゴンズ関連ニュースをバックナンバーとして公開している。
■ ヤクルトスワローズ
http://www.yakult-swallows.co.jp/
ファンからの質問に選手が直接質問に答える「Players Q&A」のほか、「全選手&スタッフデータ」が掲載中。選手はもちろん監督・コーチ陣らも含めたメンバーの年度別成績やタイトル獲得歴が確認できる。
■ 読売ジャイアンツ Yomiuri Giants Official Web Site
http://www.giants.jp/
チーム関連ニュースが充実している、ジャイアンツの公式サイト。シーズン開幕が近づくに連れ、ニュースの更新頻度も上がってきているようだ。ほかにも選手の一言コメントや練習風景をまとめた、動画によるキャンプレポートなどが公開中。
■ 阪神タイガース公式サイト
http://www.hanshintigers.jp/
球場来訪者プレゼントや宿泊付き観戦プランを紹介するなど、選手の活躍を生で見たいファン向けの情報を掲載。担当記者によるタイガースコラムや、チームユニフォームの変遷を辿る「ユニフォーム物語」など読みものも豊富だ。
■ 広島東洋カープ
http://www.carp.co.jp/
山本監督率いるカープ。公式サイトでは試合結果の速報のほかに、ニュースではチェックしきれないコアな情報も多く、ファンは必見だ。ちなみに球団マスコットキャラ「スラィリー」の趣味はいたずらとダンス。
■ 横浜ベイスターズオフィシャルサイト
http://www.baystars.co.jp/
2004年シーズンこそリーグ最下位に甘んじたベイスターズだが、今年は往年の名投手・牛島和彦氏を監督に起用し成績浮上を託す。横浜スタジアムでは防球用ネットの高さが下げられ、試合がより見やすくなったという。
●プロ野球を盛り上げる各種団体
ここからはプロ野球を盛り上げるために設立されている各種の団体を見ていこう。さまざまな団体があり、いかに野球というスポーツに携わる人々が多いかを認識できることだろう。
■ 日本野球機構(NPB)オフィシャルサイト
http://www.npb.or.jp/
日本のプロ野球を統括する団体。こちらの公式サイトでは、公式戦や今年から行なわれる「日本生命セ・パ交流戦」の開催日程など、野球界全般に関する情報を掲載している。過去の試合をまとめたデータ系コンテンツも膨大。
■ NPB BIS 日本プロ野球 公式記録
http://www.npb-bis.com/
日本野球機構 BISデータ本部によるプロ野球の公式記録集。選手別、年度別リーグ成績、歴代通算記録の3つを大きな柱として、1936年からの試合データを閲覧できる。
■ 日本プロ野球選手会 公式ホームページ
http://jpbpa.net/
プロ野球12球団に所属する日本人選手全員が会員となっている団体。プロ野球選手の労働組合的存在として、2004年球団合併問題では交渉の矢面に立った。球団やNPBのサイトとは全く異なった視点でプロ野球の諸問題を示唆してくれるページだ。
■ 日本プロ野球名球会
http://www.meikyukai.co.jp/
参加資格は「投手は200勝、打者が2,000本安打以上」。名実ともに偉大な記録を残す選手が参加する親睦団体だ。野球教室やチャリティゴルフなどでお馴染みの存在だが、慈善・福祉事業やプロ野球の底辺拡大などに取り組んでいる。
■ 全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)
http://www.obclub.or.jp/
プロ野球OB約1,600名が参加するボランティア団体。平成6年4月設立と、歴史的にはまだ新しい団体だが、野球教室などに積極的に取り組んでいるという。懐かしい選手の顔が見られるイベントリポートなどを掲載する。
■ 野球体育博物館
http://www.baseball-museum.or.jp/
東京ドーム(東京・水道橋)の一角にある野球博物館。野球専門の博物館は日本で唯一つだという。殿堂入り選手の紹介や、名選手が使ったユニフォーム・バット類などが展示されている。入館料は大人400円。月曜日が休館日となっているので訪問時には注意しよう。
●ネットで野球を見たい・聞きたい
インターネットを通じて、野球をリアルタイムに楽しむことも少しずつ可能になってきた。阪神タイガース戦の中継はすでにお馴染みだが、今年は福岡ソフトバンクホークス戦も視聴可能だ。ラジオによる野球中継をネット向けに配信する試みも行なわれている。
■ MBS Web Stadium「阪神タイガースLIVE!」
http://mbs.jp/tigerslive/
毎日放送が手がけるタイガース戦のインターネット生中継サービス。今シーズンは甲子園球場で行なわれる阪神タイガース主催試合のうち、巨人戦を除いた全49試合が対象。シーズンチケットは通常4,500円だが、3月28日から4月7日には「前売り」として3,990円で販売予定だ。
■ Baseball Broadband TV
http://brobanguide.jp/hawks/rd/
Yahoo! BB会員向けに実施される、福岡ソフトバンクホークス戦のライブ配信。なおYahoo! BB会員以外でもCS放送ベースの映像が視聴できる予定だ。ともに無料だが、コンテンツを拡充した上での有料化も検討しているという。
■ 「スーパーインターネットクラブ」楽天イーグルス主催試合のライブ映像とビデオオンデマンドの視聴権
http://item.furima.rakuten.co.jp/item/37352580/
株式会社楽天野球団が楽天オークションに自ら出品。その商品とは、楽天イーグルス主催68試合のライブ視聴権だ。試合終了後に予定しているオンデマンド形式での配信も視聴できるという。お値段は驚きの100,000円。販売数は500。
■ goo スポーツ Live速報
http://number.goo.ne.jp/baseball/live/index.html
映像ではなく、データをライブ中継するコンテンツ。ActiveXコントロールを使ったアニメーションで、1球1球の球種や安打の種類などをほぼリアルタイムに確認する事ができる。今シーズンはプロ野球公式戦全試合のほか、メジャーリーグのイチロー選手の打席も対象だ。
■ RCC カープインターネットスタジアム
http://www.rcc.net/carp/
RCC(中国放送)で放送される、カープ主催試合のラジオ中継をインターネットでライブ聴取できるページ。掲示板も併設されているので、中継を聞きながら他のユーザーと盛り上がろう。
●専門家のコラムで野球をもっと楽しく
野球を楽しむにはテレビ生中継を視聴したりニュース番組で速報を知るのが確かに便利。だが、ベンチ裏の細かなやりとりや選手が勝負する時の心情などを知りたいともなれば、専門家がじっくりと練ったコラムに目を通したい。スポーツ新聞からの転載記事だけでなく、ネットオリジナルのものもある。
■ Web Baseball
http://www.bbm-japan.com/wb/
“週ベ”こと、雑誌「週刊ベースボール」のインターネット版。一見、PR目的のページかと思いきや、内容は大充実の一言。特に長期連載コラム「白球の視点」のWeb版や「千葉功の記録の手帳」(誌面をPDFで公開。しかも毎週)は膨大な量のバックナンバーすら閲覧可能。必見だ。
■ ヒルマ記者のBaseball inside
http://www.hochi.co.jp/html/column/baseball/backnumber.htm
3月16日時点で224回を数えるコラム。著者はメジャーリーグ専属記者である蛭間豊章氏だが、話題は日本球界、時には野球以外にもおよんでおり、実に幅広い。個人的には「ファン手帳」に光を当てた、第113回が印象深い。
■ マーティーズ・コーナー
http://www.mainichi-msn.co.jp/column/marty/
東北楽天ゴールデンイーグルスのジェネラル・マネージャー、マーティ・キーナート氏が連載していたコラム。2004年4月から9月分までがバックナンバーとして公開中。また今年2月には、イーグルスの展望を語っている。
■ スポーツナビ 野球 コラム
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/column/
総合スポーツニュースサイト「スポーツナビ」で掲載中の野球関連コラム全般をナビゲートするページ。メジャーリーグにプロ野球、もちろん高校野球も対象だ。数時間ではとても読み切れない量だ。
■ 古田敦也公式ブログ
http://blog.so-net.ne.jp/atsuya-furuta/
労働組合日本プロ野球選手会会長にして、2,000本安打も目前の日本球界を代表する名捕手古田敦也選手のブログ。超一流の現役選手によるコラムが読める非常に貴重なブログだ。
●プロ野球を取り巻く“色んな野球”
では最後に、プロ野球界を取り巻く“さまざまな野球”にも触れておこう。米国のメジャーリーグや日本プロ野球を頂点として、その周辺には学生野球や社会人野球など、ありとあらゆる形態がある。それらを知る事で、野球の本質を見極める目の一助としたい。
■ MAJOR.JP
http://www.major.jp/
メジャーリーグ情報を伝えるページだが、イチロー、松井秀喜をはじめとした日本人選手が特に充実している。専門ページも設けられており、打率や防御率といった試合成績などを詳しく伝えている。
■ プロ野球マスターズリーグ
http://www.89master.com/
「今どきの野球は……」なんてぼやくお父さんにぴったりな「プロ野球マスターズリーグ」。往年の名選手たちが楽しそうに一生懸命野球をする姿はまさに野球小僧そのものだ。童心に帰って楽しみたい。
■ 日本野球連盟
http://www.jaba.or.jp/
社会人野球を主に統括する団体。都市対抗野球も主催している。2005年の第76回大会は、8月22日から11日間に渡って東京ドームで実施される。
■ ゴールデンゴールズ 特設サイト
http://www.goldengolds.com/
話題性という意味では、こちらも紹介しておこう。コメディアンの萩本欽一氏が監督の社会人野球チームだ。プロ野球を引退した選手や女性の選手などが集まる異色なチーム編成だ。5月には都市対抗野球の予選にも出場する予定だという。
■ 日本学生野球協会
http://www.student-baseball.or.jp/
学生野球を統轄する組織。下部組織として全日本大学野球連盟などがある。選抜高等学校野球大会を主催する日本高等学校野球連盟も下部組織の1つだ。第77回大会は3月23日から12日間の予定で開催。
■ IBLJ
http://www.iblj.co.jp/
オリックスの監督を務めた石毛宏典氏が代表の企業。四国の独立リーグである「四国アイランドリーグ」を運営・統括する。同リーグは4月29日から公式戦が開始される予定だ。
(2005/3/25)
[森田秀一]
- ページの先頭へ-
|
|
|
Copyright ©2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|