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 インターネット上のディスクスペースにファイルを保存できるオンラインストレージ。いったん保存しておけば自宅に限らず、会社やホットスポットなどインターネットに接続していれば重要ファイルを閲覧できる。メールでは送りづらい大容量のファイルを共有するにもうってつけのサービスだ。ホスティングサービスと比べて利用しやすいインターフェイスで提供されており、家族や友人とのファイル共有からビジネスシーンにおけるファイルのやり取りまで、上手く使いこなせばネット生活をより快適にできるだろう。
 
 
●まずは無料サービスを体験
 
 オンラインストレージは有料サービスがほとんどだが、無料サービスも存在する。また有料サービスのお試し版的に無料コースが用意されている場合もある。まずはこれらの無料サービスを使って、オンラインストレージを試してみよう。
 
 
■ Yahoo! ブリーフケースhttp://briefcase.yahoo.co.jp/
 Yahoo! JAPANのオンラインストレージは、Yahoo! JAPAN IDを取得することで30MBの容量を無料で使える。また4月12日からはプレミアム会員(月額294円)向けに最大容量を100MBに拡張させた。
 
■ 1me.jphttp://www.1me.jp/
 無料で12MBの容量が利用できるオンラインストレージ。自分専用にファイルを保存できるだけでなく、友人間で共有することも可能だ。プロフィールなどの公開もできるので上手に活用したい。
 
■ 簡単WebDiskhttp://www.webdisk.jp/
 ブラウザを使わずに利用できるオンラインストレージ。Windows 2000/Meなどを利用している環境であれば、OS上の「マイネットワーク」における「ネットワークプレースの追加」「Webフォルダの追加」からディスクスペースにアクセスできる。容量1.4MBの「WebFloppy」コースが無料。有料コースは100MBから用意されており、月額315円から。
 
■ デジタルトランクサービスhttp://www.digitaltrunk.net/
 大きく分けて3形態のサービスを提供。個人向けの「マイトランクサービス」ならば、10MBまでの容量を無料で利用可能だ。それ以上は有料となり、30MBまでのコースが月額315円からとなっている。
 
 
●大容量が魅力の有料サービス~1GB超プランも
 
 続いて、多数を占める有料サービスを見ていこう。どの事業者も月額300円程度から利用できる。その一方で利用料金は高めだが、1GB超の容量を備える契約プランも増えてきた。CD-ROM1枚を丸々保存できるコースなら、用途もグッと広がるはずだ。
 
■ インターネットディスクhttp://www.internetdisk.jp/
 日本語入力ソフト「ATOK」などで知られるジャストシステム運営のオンラインストレージ。もっとも手頃な「IDisk 100コース」は月額315円で、保存容量が100MB。複数のPC間でテータを同期させるためのオリジナルツールなども公開している。
 
■ ウェブポケットhttp://www.webpocket.net/
 ソニー系列の企業が運営する。自分専用・会員同士のファイル共有・自動バックアップの3用途合計で、100MB分のスペースを利用できる「コミコミ『100MB』ご利用コース」が月額315円から。自分専用スペースが100MB分占有したい場合は、月額263円の「『100MB』ご利用コース」を試そう。
 
■ cocoahttp://cocoa.ntt.com/
 ファイルの保管・共有だけでなく、ブックマークや日記のオンライン保存も利用できる、個人向けのストレージサービス。NTTコミュニケーションズが提供する。容量は100MBで月額315円。さらに100MBあたり月額210円での容量追加も可能だ。
 
■ iTrusteehttp://www.itrustee.ne.jp/
 こちらはNTTビズリンク運営。100MBのディスクスペースが月額250円で利用できる。500MBのコースも月額380円とお手頃。ただし転送容量が月あたり2GBと制限されているので注意しよう。
 
■ BackupPlushttp://www.backupplus.ne.jp/
 容量3MBの無料お試しコースが、3カ月限定で利用可能。有料コースはデータ消失に備えた損害保険付きのサービスで、ファイルの改版履歴も5世代分に渡って管理できるという。容量100MBのコースは3カ月で1,400円。
 
■ イーポケットhttp://www.e-pockets.net/
 ファイルの共有や転送など、おもにビジネスシーンを意識したオンラインストレージ。料金プランは200MBで月額2,000円からだが、法人利用にも耐える10GBコースなどが用意されている。
 
 
●ISP会員・OS限定のサービスも
 
 意外にも多いのがISP会員限定でサービスを提供している事業者だ。通信回線やOSを限定する形態もあった。現在利用中のISPが提供しているか、確認してみてはどうだろう。料金についてはそれぞれの項目で確認してほしい。
 
■ マイキャビhttp://www.nifty.com/cabinet/
 @niftyの会員向けサービス。5MB分までは無料で利用できる。有料コースは100MB・月額315円など、4コースを用意。ファイルの操作は基本的にWebブラウザから行なうが、Windows XP環境ではエクスプローラから直接操作できる「ネットワークドライブ」機能も利用可能だ。
 
■ マイディスクhttp://www.rim.or.jp/service/option/other/mydisk/
 リムネット会員が利用できるオンラインストレージ。インターネット接続の契約コースに応じて保存容量が設定されており、200円コースでは10MB。1,800円以上コースであれば基本的に100MBとなる。
 
■ SANNET オンラインストレージサービスhttp://www.sannet.ne.jp/storage/
 ISPであるSANNETの会員向けサービス。月額525円で100MBのディスクスペースを利用できる。Windows向けの専用ツール「SANNET-sync」を用いることで、ローカルドライブへのアクセスと同等の使い勝手でアクセスできる。
ページだ。
 
■ WAKWAKボックスhttp://www.wakwak.com/wbox/
 NTT-MEのプロバイダ「WAKWAK」会員だけが利用できる、有料オプションサービス。Webブラウザからのアクセスだけでなく、専用ツールを使ったドラッグ&ドロップ操作、自動同期にも対応する。もっともお手頃な「100MB」コースは月額252円。なお、転送量には制限があるので注意しよう。
 
■ ReSET.JP MyDiskhttp://www.reset.jp/service/basic/disk.html
 会員向けに標準で100MBのディスクスペースを提供する。メールやホームページ公開とも共用する領域だが、オンラインストレージ的な利用も可能。さらに申請を行なえば、最大1GBまで無料にて拡張できるという。なお、Bフレッツ ハイパーファミリー対応コースは月額2,604円から(回線利用料などは別途必要)。
 
■ FLET'S.Nethttp://flets.com/dotnet/
 NTTのBフレッツ、フレッツ・ADSLの回線利用者に月額315円で提供するオプションサービス。IPv6を媒介としたコミュニケーション機能が主眼だが、自分がオフライン時でもファイルを受け取るための仮想ホストなどオンラインストレージ100MB分が提供される。
 
■ .Mac iDiskhttp://www.mac.com/2/iTour/tour_idisk.html
 Mac OS利用者を対象とした会員サービス「.Mac」のサービス。メール用のディスク領域と共有ながら、250MB分のオンラインストレージとして利用できる。.Macは年額9,800円から。
 
■ WAZフォルダhttp://www.waz.jp/
 「Mac OS専用」を謳うオンラインストレージサービス。AppleShareを利用しており、ネットワークドライブへデスクトップから簡単にアクセスできるという。用意されている契約コースは、容量が最低でも1.5GBと大容量で、料金は月額3,000円から。
 
 
●大容量ファイルを送信したいなら
 
 最後に、ファイル送信サービスを紹介しよう。別ユーザーへの受け渡しのため一時的にファイルを預かってくれるというサービスで、保存期間も短い。一方で無料・大容量対応であるケースも多く、ファイル共有目的のユーザーにとっては大変便利だろう。
 
■ データ便https://www.datadeliver.net/
 厳密な意味でのオンラインストレージとは異なり、ファイル送信に特化したサービス。アップロードした最大100MBまでのファイルを、別ユーザーがダウンロードするまで保存してくれる仕組み。無料、かつユーザー登録も不要。
 
■ 宅ふぁいる便http://www.filesend.to/
 こちらも大容量ファイルの送信を目的とする無料サービスで、最大50MBまでのファイルを同時に3人まで配布可能。アップロードしたファイルの保存期間は3日間と制限されているので注意しよう。
 
■ マイぽしぇっとhttp://my-pochette.interlink.or.jp/
 ISPのインターリンクが、サービス利用中の会員向けに無料公開しているファイル保存・転送サービス。保存期間が最長3日間ながら、ディスクスペース最大1GBという大容量が魅力だ。年間1,050円の「えらべるめーる」サービスを契約するユーザーも利用できる。
 
■ eDATAExpress便http://www.medianavi.co.jp/product/edx/edx.html
 http://www.so-net.ne.jp/edx/
 有料サービスだが、もっともベーシックなプランでも200MBのファイルを転送可能なサービス。利用するためのライセンスは年額3,129円より。So-netからは月単位での申込も可能だ。
 
 (2005/5/13) [森田秀一] 
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