インターネットには、電子メールやメッセンジャーなどさまざまなコミュニケーション手段がある。本名なども媒介にした密接なコミュニケーションを謳う「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)」もその1つだ。人と人のつながりを重視し、インターネットに新たな面白さをもたらしたSNSをまとめた。なお、特に表記がない限り、利用料は無料だ。
●まずはとにかく始めてみよう
SNSの特徴の1つは「招待制」である点だろう。「招待がなければ入りたくても入れない。しかし中に入れば、誰もが誰かの知り合い」という価値観は新鮮だった。まずは、利用者の多い有名どころのSNSから紹介する。有名なSNSであれば、友達や知人がすでに入会している場合も多い。SNS未体験の読者もぜひ招待してもらおう。
■ mixi
http://mixi.jp/
イー・マーキュリーが運営する国内最大のSNS。参加者は6月現在で80万人を越えるとされ、利用者が積極的に活動している印象も強い。お互いにコメントしあえる日記やフォトアルバム、どんな人が自分のページを参照してくれたかわかる「あしあと」など面白い機能が盛りだくさん。
■ GREE
http://www.gree.jp/
GREEは、国内におけるSNSに先鞭をつけた存在。日記を中心にフォトアルバムやテーマ別掲示板を設けている。また、オンライン中の知人が一覧表示される機能もある。
■ キヌガサ
http://kinugasa.cc/
ブログサービス「JUGEM」などを運営するpaperboy&co.のSNS。トップページの告知によると、登録者は約33,000人だ。
■ Echoo!
http://echoo.jp/
出身学校別のコミュニティ「この指とまれ!」でお馴染みの株式会社ゆびとまが運営するSNS。「この指とまれ!」と統合されており、日記などがシームレスに共有できるようになっている。ただし、Echoo!への参加には招待がまず必要となる。
■ livedoor フレンドパーク
http://fp.livedoor.com/
ポータルサイト「livedoor」が展開するSNS。やはり完全な招待制で、livedoorIDを取得するだけでは参加できない。また、livedoor Blogとは別の日記機能が実装されているようだ。ちなみに、自分で登録できる友達探しサイト「livedoor アミーゴ」とはまったく別のサービスなので注意しよう。
■ GAMOW
http://gamow.net/
大学生以上の20代ユーザーを主に対象としており、招待されれば携帯電話だけでも参加が可能だという。画像貼り付けに対応した日記、マイページ訪問者を確認できる「誰どこリスト」など、一通りの機能を備える。
■ JOCOSO
http://jocoso.jp/
誰でも自由に登録が可能なSNS。そのため、すでに利用中の知人が見つからない場合でも参加できる。本名の登録が必須となっているが、非会員の閲覧時にフルネームを表示しないといった配慮が施されているという。
■ Commit4u
http://www.commit4u.jp/
誰でも自由に登録可能なオープン型SNSで、スパイダーネットワークスが運営する。日記やコミュニティの作成が可能。さらに、本名の公開を特定の友人だけに許すことができるという。
■ テレパ
http://telepa.jp/
サイバーエージェントのグループ会社であるジークレスト運営の携帯電話向けSNS。登録自体は誰でも自由に可能だが、検索やメール機能などが制限される。招待を受ける事で全機能が利用可能になる。
●目的別SNS
続いては、特定の目的別に設けられたSNSを見ていこう。オンラインゲームのプレイヤーや子育て中の女性など、共通するバックグラウンドを持つユーザー同士が集まって形成されるコミュニティだ。
■ SEGA link
http://segalink.jp/
ゲームメーカーのセガが運営するゲーム系コミュニティサイト。開発に当たってはSNSも参考にしており、自分専用のページを通じて別ユーザーとコミュニケーションする機能などが盛り込まれているという。誰でも自由に参加できる。
■ aMe(Another Me for Gamers)
http://anotherme.jp/
オンラインゲームをプレイ中のユーザーを対象としたSNS。日記の公開や、ゲームタイトル別コミュニティ「ギルド」を設定することができる。運営はワンズ・コミュニケーションズが行なう。
■ プレイヤーズ王国
http://players.music-eclub.com/players/
ヤマハ運営の音楽コミュニケーションサイト。2004年8月のリニューアルでSNS機能が追加され、他の参加者を紹介したりページ訪問者を確認することが可能になった。誰でも自由に登録して利用できる。
■ トモモト
http://www.tomomoto.net/
18歳以上であれば自由に登録可能なSNS。「職業別」「異業種交流」などビジネス的なコミュニティの形成に注力している。なお会員間のコミュニケーション可能範囲が設定されており、事前に登録した「友達の友達の友達」までとの間で、プロフィールの検索やメールのやりとりが可能だという。
■ PowerLink
http://www.powerlink.jp/
こちらは「ビジネス」に完全特化したSNSで、入会金5,250円、年会費10,500円の有料サービス。お互いの人脈を公開しあって、有益なビジネス関係を見つけ出そうというのが狙いだ。
■ amamママ
http://mama.amam.jp/
出産・育児に取り組む父母が対象。日記の公開やコミュニティの作成、ユーザー同士のQ&Aコーナーなどが用意されている。参加方法は招待メールを受ける方法に加え、サイトからの新規登録もできる。
■ BEAT-kun&TOYSRUS.CO.JP
http://beatkun.com
愛犬家専用SNS。ブログ、コミュニティ、メールの各機能に加え、ペットの体調に関する情報を登録してグラフ表示させる「健康管理機能」などが利用できる。おもちゃ通販の「トイザらス・ドット・コム ジャパン」と連携して、会員募集などを行っている。参加登録は自由。
●日記以外も共有できる
ここまで紹介してきたようにSNSは日記などを「共有しあう」感覚の強いサービスだが、その共有物の対象範囲も拡大中。写真に音楽、お気に入りのお店情報などなど、SNS進化の萌芽も見られる。
■ フォト蔵
http://photozou.jp/
完全招待制ながら、写真の共有を最大の目的とするサービス。JPEG/GIF/PNGなどの画像をアップロード可能で、コメントもできるという。現在はベータ版だが、正式版公開時には自由なユーザー登録が可能になる予定だ。
■ fotologue.jp
http://fotologue.jp/
「完全招待制」という、SNS的な側面を持つオンラインアルバムサイト。ただし閲覧は誰でも自由にでき、撮影者のプロフィールなども参照できる。
■ recommuni
http://recommuni.jp/
recommuniは、音楽を合法的に共有しようというSNS。お気に入りの楽曲をアップロードし、権利関係者への配信許諾を得てから、有料で別ユーザーに届けようという仕組み。これにより、DRMなどの権利保護機能を施さずに合法的な楽曲データの共有ができるという。
■ BIBIO
http://bibio.org/
コミックや音楽、ゲームといったさまざまな作品の感想を公開しあい、独自のランキングを形成しようというSNS。完全招待制のWebサイトだけにテレビや雑誌などで公開されるランキングとは一味違った結果が見られるかも知れない。
■ B食倶楽部
http://www.b-shoku.jp/
招待された参加者だけが入会可能なグルメ情報SNS。レストランやバーといった飲食店は、マスコミによる紹介以上に口コミ情報が重要な場合もある。会員間でやりとりされるお店紹介文などを参考にお気に入りの店を開拓しよう。
(2005/6/24)
[森田秀一]
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