検索サービスでおなじみのGoogleが、地図サービスを開始した。地図としての機能性はもちろん、衛星写真によるビューも用意され、見るだけでも楽しめるサービスだ。また、地域検索サービス「Google ローカル」とも連携していて、近くのコンビニなどを探すなどの実用的用途にも利用できる。今回はGoogleの地図サービス「Google Earth」「Google ローカル」を活用するためのサイトをご紹介しよう。
●衛星写真で世界を見よう! 「Google Earth」
ではまず、Google Earthから見ていこう。Google Earthは、Windows OSに対応するソフトウェアだ。現時点では日本語版は公開されておらず、英語版を利用することになるが、“デジタル地球儀”と呼ぶにふさわしい機能性を備えている。利用は無料なので、地図や衛星写真に興味があるなら、一度使ってみる価値はあるだろう。ここでは、Google Earthの入門ガイドとしてうってつけのサイトも合わせてご紹介する。
■ Google Earth(beta)
http://earth.google.com/
地球全体を表示した映像から、各都市レベルの衛星写真までをスムースなスクロールで表示可能。世界の都市名などでキーワード検索もできる。一部地域の衛星写真は非常に高精細なので「Tokyo」「Yokohama」などと入力してその緻密さを体験してほしい。無料版のほか、有料で高機能版の「Google Earth Plus」「Google Earth Pro」も年額20~400ドルで提供しているが、通常の用途なら無料版で十分だ。
■ Google Earth(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Google_Earth
不特定多数のユーザーによって執筆・編集されるフリーの百科事典サイト「Wikipedia」。「Google Earth」の項目もあり、操作方法や日本語などの2バイト文字で起こる問題についても説明されている。Google Earthについては日本語による公式ガイドが存在しないので、利用の際には一読をお勧めする。
■ Google Earth 観光案内(diagraphの部屋)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~diagraph/column/googleearth/
「diagraphの部屋」にて公開中のGoogle Earth解説ガイド。ソフトウェアの操作方法から、有名スポットの探し方などをていねいに説明している。「ベルサイユ宮殿」「ゴールデンゲートブリッジ」など、有名観光スポットについてはすでにリストアップ済み。
■ GE Maniacs
http://virtual.haru.gs/
Google Earthに関する情報や使い方などをまとめたサイト。2ちゃんねるのGoogle Earth関連スレッドなどもこちらにまとめられているが、単なるまとめサイトに止まらず、ニュースやFAQなどが見やすく編集されている。Google Earthの上にオーバーレイ表示して楽しむ3Dモデリングデータなどの紹介もあり、更新も頻繁。Google Earthを積極的に使いこなしたい人はチェックしておきたいサイトだ。
■ Google Earth - Sightseeing
http://earth.google.com/sites/
Google Earthの公式サイト上で公開されている観光スポット集。「Grand Canyon」「Bermuda」など10カ所が紹介されている。スクリーンショットでの画像掲載に加え、Google Earthで該当地域を表示させることもできる。
●Google Earth使いこなし法
ソフトウェア単体としての機能も素晴らしいGoogle Earthだが、ユーザーの手によって、無数の楽しみ方が見いだされているのも特徴の1つだろう。ベーシックな機能を利用した“観光ツアー”から、裏技的な使いこなしまで、さまざまな利用方法が紹介されている。
■ 激しくお勧め! Google Earth(deneb.jp)
http://www.deneb.jp/google_earth/
Google Earthでは、拡張子「KML」の文書形式ファイルを用いることで、地図上の位置表示情報を保存できる。こちらのページはKMLファイルを使って、世界の有名建築物や国内の鉄道駅などを簡単に検索・表示させられる。
■ Google Earth KML Documentation
http://www.keyhole.com/kml/kml_doc.html
前述したKML形式ファイルの英語リファレンス。KMLは、正確には「Keyhole Markup Language」という独自言語で構成されており、ユーザーが自ら作成できる。マスターすれば、いろいろと面白いことができそうだ。
■ デジタル台風:台風画像と台風情報(Google Earth版)
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/kml/
Google Earthの画像上に、気象衛星の観測データを重ね合わせて表示してくれる。雲の流れが一目でわかる画面は壮観だ。ウィンドウの左側にある「Temporary Places」のチェックをオン・オフすることで、気象衛星画像の表示を切り替えられる。国立情報学研究所のサイト内で北本朝展氏が公開している。
■ 旧Yahoo Maps to Google Earth
http://fa.skr.jp/scripts/ymap2gmap.php
Yahoo!地図情報などで出力される位置情報URLを変換してKMLファイルを出力、Google Earthで該当位置を表示するオンラインサービスを提供しているサイト。Google Earthは日本語での場所検索ができないため、一から目的地を検索するのが難しい。そんな状況を解消してくれる便利サイトだ。
■ earthhopper
http://earthhopper.seesaa.net/
Google Earthについて詳しいブログ。ズバリ「Google Earth」というカテゴリも設けられているので、バックナンバーも参照しやすい。世界最大規模の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」のコースを衛星写真で確認する試みも行なわれたようだ。
■ Google EarthのPlace MarkにWikipediaへのリンクを表示するPlaceopedia(Going My Way)
http://kengo.preston-net.com/archives/002189.shtml
WebブラウザやRSSリーダーの使いこなし方など取り扱うブログ「Going My Way」。Google Earthについても詳しく、海外発の情報を日本語で紹介している。上記リンクのエントリは、Google EarthとWikipedia(英語版)を連携させる方法について解説している。
■ The illuminated continent(Google Blog)
http://googleblog.blogspot.com/2005/09/illuminated-continent.html
Google公式ブログの1エントリ。衛星写真の高解像度化など日々バージョンアップしているGoogle Earthに、「National Geographic」の情報表示機能がついたことを告知している。Google Earthの操作ウィンドウ左下「Layer」枠内にある、「National Geographic Magazine」にチェックが入った状態で、アフリカ地方を表示するとわかりやすい。
●手軽に試せて奥が深い「Googleローカル」
Google Earthは英語版ベータということもあり、導入をためらうユーザーもいるだろう。まずは、日本語によるキーワード検索で、日本国内の地図を参照できる「Googleローカル」を使ってみるといいかもしれない。ソフトウェアのインストールも不要で、Google Earthほど高精細ではないものの、衛星写真を参照することも可能。初心者から上級者まで、簡単に使えてなおかつ利便性の高いサービスだ。
■ Google ローカル
http://local.google.co.jp/
Googleの地図サービスは、「Googleマップ」という名称で独立していたが、このほど、地域検索サービスの「Googleローカル」に統合された。マウスのドラッグ操作によるスムーズな地図スクロールなどは、もちろんそのまま利用できる。地図表示部分右上の「マップ」「サテライト」ボタンを押すことで、イラスト地図と衛星写真の切り替えが可能だ。
■ Google Maps Satellite Links in Japan
http://homepage3.nifty.com/hitopon/google_maps.html
Googleローカルの衛星写真を簡単に参照するためのリンク集。カテゴリから目的のエリアを選んでいくだけなので、利用は簡単。東京周辺は解像度もかなりのものなので、イラスト地図と衛星写真を切り替えて楽しもう。
■ Google Mapsを軍事的に楽しむ♪
http://googlemaps.fc2web.com/
自衛隊の駐屯地から米国防総省(ペンタゴン)まで、世界各地の軍事施設を見ようというサイト。アメリカ方面の基地では、駐機中の飛行機の形状まで確認でき、大変興味深い。軍事関係以外に、世界の有名スポットも紹介している。
■ 全国ロケ地図
http://saya.s145.xrea.com/x/lmap.html
こちらは、ドラマ撮影地となったロケーション場所をまとめている。プルダウンメニューから作品名を選べば、作中でおなじみのスポットが一覧表示される。過去の作品についても詳しく、「池袋ウエストゲートパーク」の「真島フルーツ」の場所までチェック可能だ。
■ Yahoo! Maps to Google Maps
http://www.platypus.st/Yahoo2Google/index.html
Googleローカル使用時に便利なブックマークレットを公開する。具体的にはYahoo! 地図情報やgoo 地図のページを表示させた状態でこのブックマークレットを使うと、Googleローカルにリダイレクトしてくれる。ポップアップブロックを使っているとうまく動作しないようなので注意しよう。
●Google Maps APIで地図サービスが増殖中
Googleの地図表示サービスが特徴的なのは、「Google Maps API」というサービスを利用することで、自前のWebサイトへ簡単に機能を取り込めること。例えば、飲食店情報サイトなどが比較的容易に地図を導入できるのだ。個人サイトはもちろん、大手サイトでも利用事例が増えている。
■ はてなマップ
http://map.hatena.ne.jp/
「はてなダイアリー」や「はてなフォトライフ」と連動した地図サービス。Google Maps API発表から間もない7月7日に公開された。はてなのユーザーが登録したキーワードや写真をオーバーレイ表示してくれる。
■ タクシーサイト
http://www.taxisite.com/
http://www.taxisite.com/info/rel/050915.aspx
地域のタクシー業者や観光タクシーの利用情報を掲載するポータル「タクシーサイト」では料金検索サービスとともに、Google Maps APIを活用した経路情報を提示している。「タクシー料金を調べる」というメニューから利用しよう。
■ 映画生活 映画館情報
http://www.eigaseikatu.com/theater/
http://blog.eigaseikatu.com/eiga/archives/2005/08/google_1.html
映画館の場所案内サービスにもGoogle Maps APIが使われている。映画生活では、地図上に表示されたポイント表示をクリックすると、上映中の映画タイトルやスケジュールなどが確認できる。映画館が集中する東京・有楽町などは見た目にも楽しい。
■ 食べログ.com
http://tabelog.com/
カカクコムが運営するグルメ情報サイト。Google Maps APIによって表示された地図上からレストランを探せるほか、ユーザーから寄せられた口コミ情報も同時に参照できる。
■ yoyaQ.com
http://yoyaq.com/
高級ホテルの宿泊サービスを当日限定で格安販売する「yoyaQ.com」。地図表示にGoogle Maps APIが使われており、ホテルの位置関係の把握などが容易に行なえる。こちらも運営はカカクコム。
■ mapli.jp
http://mapli.jp/
“ソーシャルマップサービス”を標榜するmapli.jp。地図上に書き込んだコメントをユーザー間共有できるといった、コミュニティ機能が盛り込まれている。携帯電話のナビゲーション機能との連携も可能だという。
■ maplog.jp
http://maplog.jp/
キーワードではなく、地図でブログ記事を検索できるサービス。TOPページにある「現在の範囲で検索」ボタンを押すと、表示中の地図範囲内から関連のある記事を一覧表示してくれる。検索結果のRSS出力も可能だ。
■ Find Job ! Maps β
http://www.find-job.net/fj/mapsearch.cgi
求人情報を地図から探すにはこちら。募集会社が地図上に表示されているので、気になるところをクリックすれば詳細ページにリンクする。自宅周辺など、地域限定の職探しシーンで便利に使えそうだ。
■ Googleローカル New Orleans
http://maps.google.com/maps?q=new+orleans&t=e
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/09/05/9021.html
ハリケーン「カトリーナ」の被害も記憶に新しい、アメリカ・ニューオーリンズ。Googleローカルでは現在、この地域を表示すると「Katrina」というボタンが特設されており、被害前後の様子が比較できる。
■ Google Maps Editor
http://hsj.jp/gme/
Google Maps APIは、サイト運営者に限らず一般ユーザーでも比較的簡単に利用できる。Google Maps Editorは、APIと併用することで自由にオリジナルの地図を作れるソフト。無料でダウンロードできる。Windows 2000/XPでの動作を確認しているという。
■ Google Maps API
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/30/8221.html
Google Maps APIに関するドキュメントなどが掲載されている。前述の「Google Maps Editor」でも必要となる「APIキー」の取得もこのページから行なえる。取得は無料だが、利用規約への同意が必要となる。
■ Google Moon
http://moon.google.com/
Googleのサービスは地球上に止まらない。「Google Moon」のページでは、月面の「靜かの海」周辺の画像が確認できる。画像はNASA提供によるものだという。アポロ11号~17号の着陸地点をチェックして、宇宙への夢を馳せよう。
(2005/10/21)
[森田秀一]
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