4月1日が今年もやってきた。「害のない嘘をついてもよい日」とされるエイプリルフールだ。2005年の流行は“ライブドアによる買収”だったが、今年は果たしてどんなネタに人気が集まるだろうか。
●ポータル・ISP編
まずはインターネット上での情報提供を主とするポータルサイトやISPによる企画を見ていこう。今年も笑えるネタが非常に豊富だ。
■ Yahoo!エコ発電
http://event.yahoo.co.jp/20060401eco/
10周年を迎えるYahoo! JAPANでは、PCを通して電力を受け取る「パブリック・パワー・サプライ・システム」を開発した。発電ボタンをONにして、マウスカーソルをグルグルと回すだけで、Yahoo! JAPANのオフィスがみるみる明るく!
■ gooランキング
http://ranking.goo.ne.jp/
「今どき女子高生のちょっとありえないブームランキング」「謀反の起きそうな城ランキング」など、ちょっとずれたランキングを掲載する4月1日。どうやってリサーチしたのが知りたい「宇宙人がUFOに乗って地球にやってくる理由ランキング」も。
■ 2ちゃんねる
http://www.2ch.net/
トップページの記述によれば、ライブドア事件や楽天ゴールデンイーグルスぶっちぎり最下位などの悪条件の重なりによる株価低迷を何故か受けたことから、エイプリルフール企画は中止とのこと。掲示板の日付表示も「2006/03/32(土)」になっており、2ちゃんねるとしては、4月1日はまだ来てないようだ。
■ 創業10周年 All Aboutの歩み
http://allabout.co.jp/special/apr/
事業開始は2000年6月のはずなのになぜか創業10周年を記念する企画。「1998年~インターネット普及期」のスクリーンショットは、その時代を体験した人間にはまさに爆笑モノ。必見。
■ デイリーポータルZ
http://portal.nifty.com/
バカバカしいことに全力をかけ、工夫を凝らしたネタで毎度笑わせてくれるデイリーポータルZのエイプリルフール企画。今年はWebサイトとともに事務所も引っ越したようだ。引っ越しの様子をリアルタイムで更新中。
■ ベector:ソフトウェア・らいぶらり&ぴーしーしょっぷ(Vector)
http://www.vector.co.jp/special/fool/2006/
サイト名称ですが、入力ミスではありません。通常は「ソフトウェアナビ」であろう目次も、「ソフトクリームナビ」、そして「お昼ランキング」では人気の昼食メニューがリストアップされるナンセンスぶり。
■ ECナビ ナビスポーツ号外 ナビック渋谷で発見!!
http://ecnavi.jp/campaign/event/2006/aprilfool/
ECナビのログマークとそっくりな珍獣「ナビック」が渋谷で発見された。コンビニエンスストアで立ち読みしたり、自転車に乗っていた姿が目撃されたという。果たして捕獲は成功したのか。
■ OKWave
http://okwave.jp
Q&Aコミュニティサイトでお馴染みのOKWaveによるエイプリルフール企画は、かなり大がかり。TOPページが某・大手検索エンジンのデザインとそっくりなものに入れ替わっている。これ以外にもネタ多数。「ニュース」のリンクをクリックして楽しもう。
■ エイプリルフール企画 paperboy&co.
http://4.1.jugem.jp/
paperboy&co.によるエイプリルフール企画。「週刊ウソツキー」なる雑誌の中吊り広告という形式で、各種企画を紹介している。例えば「ロリポップ」ではついにゲームが誕生! 無料ダウンロードできる……らしいのですが。
■ Seesaa ブログ、待望のプレミアムプラン設定のお知らせ
http://info.seesaa.net/article/15909652.html
Seesaaブログが有料プレミアムプランを開始した。100TBのブログ容量が使えるほか、なぜか競馬や宝くじで大金をゲットできるようになるという。初期設定費は、胡散臭さ満載の41,000,000円。
■ はてなお気に入り
http://b.hatena.ne.jp/
はてな、ソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」の名称を「はてなお気に入り」に変更した。はてなCTOの伊藤直也氏は「横文字名のサービスが氾濫するなげかわしい昨今、今こそ日本人の誇りと尊厳を取り戻すべく、”ブックマーク”を”お気に入り”に変更すべきだと思った」とコメント。結構本気かも!?
■ ドリコムデスクサーチ
http://desk.drecom.jp/
http://desk.drecom.jp/press.html
ドリコムでは、世界で初めて机の上を検索できる「ドリコムデスクサーチ」をオープンした。キーワードを入力すると、ドリコムデスクサーチ隊が探し物を手伝う完全人力の検索サービスだ。引き出しの中も検索対象とするオプションもあるという。
■ チャンネル北国tv
http://ch.kitaguni.tv/docs/news/20060401_cse.html
「電脳日記安全法」に基づき、話題騒然の「PSE」マークならぬ「CSE」マークを取得したお知らせ。「経済惨業省」のページも凝っています。
■ グリー、赤ちゃん限定SNS「BABEE(べびー)」をオープン
http://gree.jp/?mode=static&act=page&page=ext_press&id=press_release%252F2006-04-01
通常のニュースリリースに混じって、赤ちゃん限定SNSの公開を告知。生後1年未満の赤ちゃん対象とのことですが、さすがにPC操作できなさそう。
■ ソーシャルネットワーキングサイト・エムナナハチ!(円谷プロ)
http://m-78.jp/sns/
ウルトラマンでお馴染み、円谷プロのWebサイト。2005年4月1日にはバルタン星人にのっとられて散々だったが、今年はなんとSNSを開始した。しかしどこかで見たようなログイン画面な気が……。
■ PureLime
http://purelime.jp/
「アイドル」に特化したSNS「サイバー美少女学院ピュアライム」が4月1日にプレオープンした。学院長には宅八郎氏を招聘したという。
■ まぐまぐ!
http://www.mag2.com/
メールマガジンを発行するまぐまぐ!は、今日ばかりは「えがえが!」に。TOPページは、タレントの江頭2時50分を前面に打ち出した特別仕様。お笑いファンにはたまらない
■ まぐまぐ!、イメージキャラクターを変更
http://www.mag2.com/profile/release/20060401.html
まぐまぐ!ではさらに、イメージキャラクターを変更。従来の「まぐまぐちゃん」から、アラブ諸国をはじめとする世界中で著名なバレリーナ「トゥフィフティ氏」の採用を内定したという。
■ 散ちゃんねる(散財.com)
http://www.3zai.com/
今年もやっぱりありました、買収ネタ。ひろゆき氏が家計簿サイト「散財.com」を買収したという設定。同氏のものとされる家計簿も公開中だ。2ちゃんねらーにお勧め。
■ 無料商品仕入戦隊 電ゴノレ卸(電脳卸)
http://www.d-064.com/
戦隊ものと長期連載スナイパー漫画がネタ元か。殺伐さに溢れた謎のFlashムービーもトップページで公開中。尺も非常に長い。さらに準備中ではあるものの、「武器・弾薬」「暗殺依頼」などやけに物騒な商品がメニューに加わっている。
■ ドコイコダジャレ300連発
http://doiko.jp/press/2006040102.html
「この雨、あめぇ~」を筆頭に、親父ギャグが300件。日頃は軽視されがちなギャグもこれだけまとまると壮観です。
■ EditNet
http://www.editnet.ad.jp/
「弊社ネットワークを経由する『Winny』の規制について」をクリックしてみよう。タイトルだけ見れば普通のお知らせだが、その中身はウインナー? Winnyを自動車燃料に転用する技術の開発を目指すという。
■ ニワンゴ日記
http://blog.niwango.jp/article/15922317.html
携帯メールをつかった検索サービス「ニワンゴ」のオフィシャルブログ。「ひろゆき氏が電車男氏の素顔に迫る!」「ファイル交換ソフト対策ツール『Oinny』」など3件のニュースがアップロードされており、指定の宛先にメールを送ると情報を得られるとのことだが、果たしてどうなる?
■ 内案換乗クツシラク
http://norikae.jorudan.co.jp/060401/
ジョルダンでは縦書き表示のクラシック版乗り換え案内を用意。「明治五年九月十二日に正式開業した陸蒸気の経路検索案内を開始」だそうで、新橋―横濱間の経路と運賃を計算できる。
●ニュースサイト編
続いてはニュースサイトに掲載されたウソ記事を見ていこう。くれぐれも真実と誤解することのないように。
■ BIGLOBE 観測史上最大級の巨大台風が日本を直撃
http://news.fs.biglobe.ne.jp/topics/39060.html?T
ついに登場しました、映像系エイプリルフール企画。最大風速70mを越す大型台風が2つ同時に発生したという話題を、ニュース番組風に動画配信している。出演者はBIGLOBEの関係者でしょうか。
■ 東京新聞 東京タワー傾く 原因は足元の“おなら”
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060401/mng_____tokuho__000.shtml
東京タワーが傾いていた。しかも原因はおならだという衝撃の記事。東京新聞がスクープした。文末に「フィクションである」と断わり書きされているが。
■ Slashbot Japan スラッシュドットで編集者の情報が流出ほか
http://slashdot.jp/security/06/03/31/0518253.shtml
http://slashdot.jp/articles/06/03/31/1214250.shtml
Slashbot Japanでは今回、編集者の情報が流出したという。ちなみに流出した情報とは、編集者のIDや掲載回数とのこと。流出したというか、表示すべきデータのような気も。
■ RBB TODAY google、人格検索エンジン「Googleマイセルフ」を全世界同時ベータ公開ほか
http://www.rbbtoday.com/news/20060401/29986.html
http://www.rbbtoday.com/news/20060401/29987.html
RBB TODAYによるエイプリルフール企画記事が2本。googleが新発表した個人記憶検索技術「Google Myself」を使えば、初恋の人の名字、好きだった歌の歌詞など思い出せそうで思い出せない記憶がよみがえるらしい。
■ オーウソギャラリー(オートギャラリー)
http://www.auto-g.jp/
自動車情報サイト「オートギャラリー」のエイプリルフール企画は「ページ乗っ取り型」とでもいうべきか。「首都高速で2010年をメドにSuica採用」「メルセデスが家電参入」など、表示されてるニュース、広告すべてウソといってもいいだろう。もちろん通常版のページも表示できるのでご安心を。
■ ハラショー
http://www.harashow.net/
インターネットラジオのハラショーでは、「ハラショー粉食決済のお詫び」「スタッフWinnyが好きのご連絡」とトップページにネタを掲載している。
■ イリプレス うおっち
http://www.watch.impress.co.jp/headline/uocchi06/
弊社Impress Watchでも毎年恒例ながらエイプリルフール企画を敢行。12本のネタがあなたをお待ちしています。エイプリルフールも「2.0」の時代が来てるんです!
●エンタメ・物販編
エンターテインメント分野や物販サイトによるエイプリルフール企画はこちら。どうやら今年の流行ネタはSNSのようだ。これもまた、時代を反映した結果と言えよう。
■ スネ夫チャンネル(ドラえもんチャンネル)
http://dora-world.com/top.html
ドラえもんの関連サイトなのだが、お金持ちであるスネ夫が買い取ったという。M&Aが子供の世界にもおよんでいるようだ。スネ夫の声を担当する関智一氏の動画メッセージ付き。
■ ハドソン最大のオンラインツョシプ
http://www.hudsonkingdom.jp/pag_syop.php
最大の注目商品は「1/1 スケール GreatCool白ボン」。段ボールと色画用紙あたりをフルに駆使して作ったと思われる外装部は、キッチュな物好きどものハートを掴んで離さない。
■ IREM
http://www.irem.co.jp/
ゲームメーカーのアイレムのトップページは、「白山湖およびその周辺における巨大水生生物生存の可能性に関する調査報告書」と題される文書に差し替えられている。あるユーザーから寄せられたという1通の手紙を元に、UMA「ハクサンシー」の探索が始まった。
■ Alfa・MARS宇宙開発共同組合設立のご挨拶(アルファ・システム)
http://www.alfasystem.net/a_m/
プレイステーション用ゲーム「俺の屍を越えてゆけ」などで知られるアルファ・システムと桝田省治氏がタッグを組んで、宇宙開発に乗り出すらしい。しかし発表とともに計画は頓挫。「幻影または夢物語だとして知らぬ存ぜぬとシラを切る所存」とのこと。なんとも。
■ サクセス
http://www.success-corp.co.jp/
ページ左部のニュースから4月1日更新分をチェックしてみよう。メタルサーガやレッスルエンジェルスのスピンアウト作品と思われる「POCHI SAGA」「どきどき☆ハイスクールエンジェルス」などの名前が挙がっている。恐らくネタだ。
■ 東芝EMI
http://www.toshiba-emi.co.jp/
レコード会社としてお馴染みの東芝EMI。デザインが左回転しただけで、こんなに閲覧しづらくなるなんて。
■ cinemacafe.net
http://www.cinemacafe.net/
映画情報サイトのcinemacafe.netがついに映画制作を開始。構想3年、制作費20億円のその作品は「ダ・ピンチ・コード」。2007年のエイプリルフールに公開予定とのこと。迫真の特報映像も配信中。
■ eiga.com
http://eiga.com/
eiga.comのトップページにはさりげなくウソ映画が混入。「マトリックス・イナバウアー」「インタビュー・ウィズ・アンパイア」など、タイトル遊びに凝っている。プレゼント一覧も「子ぎつねヘレン」5匹、「DEATH NOTE」1冊などかなり無茶苦茶。
■ Cafe Mai:lish Web
http://www.mailish.jp/
メイドには一番縁の無さそうなアフロヘアーが今年はフィーチャーされた模様。禁煙・喫煙席に加え、アフロ席が設けられたという。また「中央通りの子守唄」なるCDも企画されているようだが、品切れ中。やっぱりネタか?
■ はにわっく・坂神(マニアック・阪神)
http://www.hanshin.co.jp/railfan/
電車内パブリックビューイング、坂神電車によるSNS参入など鉄道ファン必見のニュース。たぶん鉄道マニアなら「相互直通用の新車9070系デビュー!!」の意味もわかるのでしょう?
■ livedoorデパート
http://depart.livedoor.com/
なにかと大変なライブドアですが、エイプリルフール企画はしっかりやってくれました。livedoorデパートに並ぶのはズバリ「らいぶ扉」。高級インテリアとしてだけでなく、異次元移動機能もついている。販売価格は未定。
■ TSUTAYA online デスノート
http://www.tsutaya.co.jp/cinema_sp/dnt/
TSUTAYA onlineのエイプリルフール企画。6月公開予定の映画「デスノート」に主演する藤原竜也とタイアップして、「TATSUYA online」が始まったとか始まっていないとか。
■ TSUTAYA onlineショッピングに人工知能機能
http://www.tsutaya.co.jp/sp/aprilfool/
TSUTAYA onlineショッピングでもエイプリルフールネタ。こちらは搭載した人工知能が、購入方法や配送方法を自動的に選んでくれる。ページを更新するごとに、だいたいの勘定で支払う「どんぶり払い」や、盗んだバイクで届けてくれる「尾崎届け」などが表示される。
■ セガダイレクト 月面店
http://segadirect.jp/Catalog/CustomPages/CustomDetail2.aspx?File=aprilfool2006.htm
セガの通販サイト「セガダイレクト」のリアル店舗が、2007年4月1日、月面にオープン予定。住所は銀河系 地球衛星 月 1丁目。現地の地元住民であるウサギさんがついたお餅が限定商品として並ぶのだとか。
■ ホットプラザ メディア変換湿布 化けルンです
http://www.hot-plaza.com/2006uso800_h.html
秋葉原にある映像・音声機器ショップからは待望の新製品。ディスクメディアに貼り付けるだけで、CDをDVDに、DVDをCDにできるという。「記憶容量自体は変化しない」という注意書きが妙にリアル。
■ 2006年ヴァ~ジョン かいどうらく商品一覧ページ
http://joshinweb.jp/contents/report/iina/
上新電機は、「あったらいいな」を実現した各種製品を掲載。自分の気持ちを赤ちゃんに伝える「ベビートーク2006」、PCに元気を吹き込こむ「高速ハイパーモード用ハンドルレバー付きパソコン」など。いずれもセール期限は本日23:59までだ。
■ 工画堂スタジオのキャラクターの“個人情報”がWinny流出
http://www.kogado.com/html/hotnews/shigatsubaka2006.htm
工画堂スタジオのキャラクターの“個人情報”がWinnyネットワーク上に流出した。個人名は明らかにしていないが、「フロルエルモス在住の住民及び使い魔」「フォンティーユ在住の住民」などが被害を蒙った。なお、流出したデータは、同社のスーパーハッカーが削除したという。
■ Fukoogle
http://www.fukubiki.com/
「ふくびき.com」では、トップページをGoogle風の「Fukoogle」に変更している。
■ はじめよう! 木魚(デジマート)
http://www.digimart.net/spcl/startmokugyo/index.html
全国で販売する楽器の在庫を検索できるデジマートでは、「ただいま人気急上昇中」だという木魚を解説。興味ある方は是非見てほしい。
●エイプリルフールネタを収集するなら
最後に、エイプリルフールネタを収集するのに便利なサイトを紹介しよう。
■ 日本インターネット エイプリル・フール協会(JIAFA)
http://www.aprilfool.jp/
エイプリルフール関係の情報をまとめている。トラックバックや掲示板を通じて、エイプリルフール企画の募集をしている。
■ エイプリルフールWiki
http://hiki.koubou.com/AprilFool/
エイプリルフール企画の紹介ページ。当該年度だけでなく、過去に行なわれた企画も紹介されている。エイプリルフールのネタは時代を写すす鏡であるだけに、懐かしい気持ちに浸れそうだ。
(2006/4/1)
[森田秀一]
|
|
|
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|