性別・世代を問わず、誰もが気になる“健康”。日々の体重管理から栄養バランスの確保、病気の知識など、健康をテーマにしたサイトは非常に多い。最近では、ブログやSNSなどを活用したダイエット支援サイトも増えつつある。健康情報サイトや無料サービスを上手に利用して、日々の健康管理に役立てよう。
●気になる人はまずこちら! 公的機関・製薬会社サイト
高齢化社会へ向けて健康情報へのニーズは日増しに高まっており、健康をテーマとするテレビ番組や雑誌の記事は多すぎてチェックしきれないほどだ。そんな時は、まず“健康の専門家”である大手製薬会社や、公的機関のサイトをチェックしてみてはどうだろう。入門的構成のコンテンツが豊富に揃っている。
■ 厚生労働省:健康
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/
日本の健康行政を担う厚生労働省。Webサイトでは各種の施策について詳しく紹介しているがすぐに役立つ実態的な情報も豊富。例えば「花粉症特集」のページでは、発症のメカニズムや予防法についてのQ&A集、さらに民間療法の効き目に関するレポートなども掲載する。
■ 食育・食生活指針の情報センター
http://www.e-shokuiku.com/
財団法人食生活情報サービスセンターが運営する食に関する情報を集めたサイト。日本人の食事摂取基準や食品や栄養の基礎知識、食品の規格、食料自給率についてなど、食に関する公表されている知識をまとめて得ることができる。
■ メルクマニュアル医学百科 最新家庭版
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/
米メルク社が非営利事業で無料で全文提供する、家庭用医学百科のオンライン版。日本向けには万有製薬が公開している。内容的にしっかりしているのはもちろん、病名の検索ができるので、書籍より効率的に調べることができる。「知っておきたい基礎知識」など読み物系記事も豊富。ブックマークしておきたい一押しのサイトだ。
■ 武田薬品工業
http://www.takeda.co.jp/
http://takeda-kenko.jp/
高血圧や糖尿病について学べる「生活習慣病情報」のページを公開中。合わせて、ヘルスケアカンパニーのサイトも参照してみよう。「健康チェック通信 夏号」で、体の疲れに関する特集を組んでいる。
■ セルフドクターネット
http://www.selfdoctor.net/
http://www.taisho.co.jp/
リポビタンDなどでお馴染みの大正製薬が協力する健康情報サイト。運営はジャパンライフデザインシステムズ。「ドクターQ&A」「ヒーリング クッキング」など、さまざまなテーマのコンテンツが用意されており、雑誌感覚で読める。
■ 第一三共ヘルスケア 健康に関するさまざまな情報
http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/development2/
三共と第一製薬の統合によって生まれた新会社。健康に関する情報のページでは、「肩こり・腰痛」「胃腸」など、比較的身近な健康トラブルに関するトピックをまとめる。秋から冬にかけて気になる「風邪」にも詳しい。
■ 大塚製薬 身体と健康のこと
http://www.otsuka.co.jp/health/
オロナインH軟膏などの医薬品や、オロナミンCドリンク、ポカリスエットに代表される栄養補助食品を発売する大塚製薬。サイトでは健康と疾患に役立つ情報として、アレルギーや胃の病気に関する情報を掲載する。
■ アステラス製薬 疾患情報ナビ
http://www.astellas.com/jp/kenkou/
山之内製薬と藤沢薬品の2社が2005年4月に合併して誕生したアステラス製薬。疾患情報ナビのページでは、生活習慣病、アレルギー、胃炎・消化性潰瘍、うつ病に関する情報を医師監修のもとで掲載する。
■ 佐藤製薬
http://www.sato-seiyaku.co.jp/top/
自社製品のPRを兼ねた健康コラム「健康マル知メモ」や、豊富なイラストとともにポピュラーな病気を解説する「サトちゃん薬局」を掲載。そのほか海外渡航先で役立ちそうな、病院・薬局関連のワンポイント英会話コーナーも。
■ 興和 医薬品・ヘルスケア品
http://www.kowa.co.jp/g/
キャベジンやバンテリンなどの各種医薬品を発売する、興和グループのWebサイト。「しるほどなるほど健康生活」のページで「のどの痛み・せき」「肩こりと眼精疲労」など7つのテーマを解説する。
■ 日本製薬工業協会
http://www.jpma.or.jp/
製薬業各社が加盟する業界団体。会員各社の製品相談窓口や、処方薬の包装紙に印刷されたマークから販売元を探すための一覧など、一般患者にも役立つ情報を掲載する。さらに学童を対象としたWebサイト「小中学生のためのくすり情報ひろば」も公開中。
●便利ツールでセルフチェック
一通りの情報を入手したなら、次に気になるのは自分自身の現状だ。健康診断を受けるのが一番だが、Webサイト上で試せるセルフチェックサービスも多いので、上手に活用してみたい。カロリー計算、処方薬データベース、病院情報サイトなど、各種の便利ツールと一緒に紹介しよう。
■ 全薬工業 健康一番 ヘルスチェック
http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/check/
製薬会社の全薬工業が公開する。疲労蓄積度を筆頭に、たばこ依存度、動脈硬化などのチェックが可能。また、オススメなのが「肥満度計算機」のコーナー。身長・体重を指定するだけで、BMI(ボディ・マス・インデックス)と呼ばれる肥満度を表わす指数を簡単に算出できる。
■ NHK ライフナビ
http://www.nhk.or.jp/life-navi/
料理レシピなど生活・暮らしに役立つさまざまな情報を掲載するポータルサイト。健康も大きなテーマの1つになっており、質問に答えていくことで健康危険度などを簡易測定してくれるコンテンツを公開中。カロリー、ストレスのチェックテストもある。
■ かんぽのホームページ 健康生活アラカルト
http://www.kampo.japanpost.jp/kenkou/
12種類の健康セルフチェックサービスを公開中。YES・NO形式の質問や体の具合について答えると、ワンポイントアドバイスとともに結果を表示してくれる。ユーザー登録なども不要なので、気軽に試すことができる。「健康生活情報箱」などの読み物、正しいラジオ体操の手順なども掲載する。
■ 健康ネット
http://www.health-net.or.jp/
健康・体力づくり事業財団が運営する。「健康クラブ」のページでは、健康状況のセルフチェックや体力の測定が可能。メジャーやストップウォッチを用意の上、トライしてみよう。
■ 健康都市杉並 健康チェック
http://www.kaitec-kenkocheck.jp/suginami/
http://www.kaitec-kenkocheck.jp/suginami/health/
東京都杉並区が関連サイトで提供中の健康チェックサービス。生活習慣病予防と食生活バランスの2種類の観点から自分の体調をチェックできる。質問数が多く、血圧値などを具体的に入力する必要もあるので、じっくりと解答してみよう。
■ 大塚製薬 CalorieMate_Balanced Nutrition Web_
http://www.otsuka.co.jp/cmt/
大塚製薬の栄養補助食品「カロリーメイト」の製品情報サイト。「新バランスチェック」のコーナーで、朝・昼食の内容からバランスのとれた夕食を検索したり、1日の食事の栄養バランスを判定することができる。
■ 食品成分データベース
http://food.tokyo.jst.go.jp/
食品のカロリーを具体的に調べたい方はこちら。フリーワード検索やメニューを使って食品名を選択すると、たんぱく質・脂質・炭水化物・配分とともにカロリーを表示してくれる。複数の食品を指定し、合計値を算出することも可能だ。
■ キョリ測(ベータ)
http://www.mapion.co.jp/route/
マピオンによる距離測定サービス。始点と終点を指定すると、その間の直線距離とともに、徒歩や自転車で移動した場合の消費カロリーを目安表示してくれる。散歩やウォーキングをする上での目標作りに便利そうだ。
■ Yahoo!ヘルスケア お薬検索
http://health.yahoo.co.jp/medicine/shoho.html
病気の検索や関連コラムが掲載される、ヘルスケア情報のポータルサイト。そのコンテンツの1つとして、店頭で市販される大衆薬や病院処方薬の詳細情報を検索できるサービスを提供している。キーワードのほか、薬そのものや本体に刻印された英数字・記号、薬効からも探せる。
■ YOMIURI ON-LINE 医療と介護 処方薬の検索
http://bsearch.yomiuri.co.jp/s/DrugSearch
医師発行の処方箋で指定されることの多い内服薬、外用剤など約9,000品目のデータを検索可能。おもな作用、それに対する副作用や服薬上の注意も同時に調べられる。
■ ツムラ 一般用漢方薬
http://tsumura-c.jp/
製薬会社のツムラが公開する。風邪や肌、胃腸など11項目の悩みについて、それぞれの症状にあった漢方薬をピックアップしてくれる。携帯電話向けWebサイトだが、実際にはPCでも閲覧可能。
■ ここカラダ
http://www.cocokarada.jp/
病院・歯科病院を探すためのポータルサイト。受診したい科目からはもちろん、24時間対応の病院や総合病院だけを対象にしたり、地域別に探すことができる。病院の選び方に関するコラムも参考にしよう。
■ healthクリック
http://www.health.ne.jp/
各種の医療情報とともに、病院検索サービスを提供する。科目、高度医療機器の有無、病院種別を検索条件に指定可能。さらに動物病院の検索も可能としている。ペット人気の高まりを受けて、需要が増えそうなサービスだ。
■ 禁煙指導研究会
http://www.nosmoking.jp/
禁煙したい人向けの情報を掲載する。禁煙の有効性を解説するとともに、各種のチェックツールを公開しており、喫煙にともなうコストの計算やたばこ依存度の判定ができる。「禁煙のコツ」も参考の上、実践したい。
■ 禁煙補助剤 ニコレット
http://www.nicorette-j.com/
ファイザーが発売する禁煙補助剤の公式Webサイト。禁煙の進行状況やたばこの依存度に応じたアドバイスを1年に渡ってメールで送付してくれる「禁煙支援隊」のサービスを無料で提供する。
●ブログやSNSでダイエットを応援
日常生活と健康をつなぐ上で、極めて日常性の高いテーマといえば減量、つまりダイエットだ。女性が美容目的で行なうイメージは根強いものの、生活習慣病予防の観点からは男性の方が内臓脂肪がつきやすく、問題だという指摘もある。近年はブログやSNSなどを導入したダイエット支援サイトが増えており、手軽に記録が残せるようになった。減量の必要がない人も、維持のために記録だけはつけておくといいかもしれない。
■ gooダイエット
http://diet.goo.ne.jp/
食事療法や体操など、各種のダイエット情報を集めたポータルサイト。「ダイエットダイアリー」では、日記とともに体重・体脂肪率をグラフ表示させたり、カロリーを計算することが可能。他のユーザーの日記を閲覧することもできる。
■ Yahoo!ビューティー ダイエット
http://diet.beauty.yahoo.co.jp/
美容・ファッションの情報サイト「Yahoo!ビューティー」のコンテンツ。消費カロリーやBMI指数の計算が簡単に行なえる。継続的に減量に取り組みたい人は「90日間ダイエットダイアリー」を利用してみよう。体重、体脂肪率の推移を目に見える形で残すことができる。
■ Seesaaブログ
http://blog.seesaa.jp/
http://diet-sample.seesaa.net/
Seesaaブログでは通常の記事投稿とともに毎日の体重や食事内容を入力することで、数値の変化をグラフ表示させられる。体重を非公開にし、グラフ変化だけを公開することも可能なので、ダイエット専用ブログを追加開設する必要はないだろう。具体的な機能についてはサンプルブログ「ブログでダイエット!」を参照してみよう。
■ はてな
http://www.hatena.ne.jp/
はてなでも、「はてなグラフ」と「はてなダイアリー」を併用することで、体重や体脂肪率、歩数計の記録などのグラフを簡単にブログに表示させることが可能だ。
■ ダイエット日記.com
http://dietnikki.com/
グラフ付きの日記がつけられるサイト。掲示板サービスも併設されており、ダイエット仲間とコミュニケーションできる。無料で利用できるが、無料ユーザーの場合はデータの保存期間が3カ月までで広告表示があるなど、若干の制限がある。
■ ローカロ生活.com
http://www.lowcalo.com/
無料のユーザー登録をすることで、ブログや体重・体脂肪率のグラフ機能が利用できる。さらにショッピング機能とも連携しており、会員登録や記事投稿に応じてプレゼントされるポイントを貯め、購入代金へ充当することも可能。
■ キレイナビ
http://www.kirei-navi.jp/
女性限定のSNS。化粧品や健康食品のレビュー投稿・閲覧、ダイエット日記の利用が可能。無料メンバー登録をすれば、誰でも利用できる。またショッピングや資料請求に応じてポイントを付与するサービスも実施している。
●まだまだあります、こんな情報源
最後に、ここまでの項目で紹介しきれなかった各ジャンルの健康関連サイトを見ていこう。医学百科からうつ病啓発、冬場に気になるインフルエンザ関連まで、各種のサイトを集めた。
■ 日本医師会
http://www.med.or.jp/
全国の医師らで構成される、民間の学術団体。関係者向け情報に加え、一般市民にも役立つ医療情報も掲載されている。「健康の森」「くらしの小径」などのページを参照してみよう。
■ 栄養ナビ!
http://eiyo-navi.com/
「疲れやすい」「肩こりを解消したい」などの症状別に、必要とされる栄養を解説。口内炎ができやすい人には鉄や亜鉛が不足気味といったことが確認できる。また1,050円の有料サービスを利用すると、人間ドッグで測定した血液検査データをもとに栄養素の過不足を算出してくれる。
■ ウォーキングスタイル ドットコム
http://www.walking-style.com/
健康増進やダイエットに有効なウォーキング。歩数計を発売するオムロン ヘルスケアが運営するこちらのサイトでは、ウォーキングに関するさまざまなノウハウを紹介している。入門的な内容をチェックしたい方は、「アカデミー」のページを参照するとよい。
■ うつばんネット
http://www.utuban.net/
持田製薬による、うつ病の情報サイト。患者本人はもちろん、周辺のサポートが重要とされるうつ病治療の詳細を学ぶことができる。「患者さんのページ」ではメンタル用語集を掲載中。
■ UTU-NET
http://www.utu-net.com/
医師やエッセイストら4名で構成される「うつ・不安啓発委員会」のWebサイト。医師によるアドバイスやコラムなど読み物系記事を中心に構成する。「こころの病気のセルフチェック」のコーナーも。
■ 健康食品の安全性有効性情報
http://hfnet.nih.go.jp/
ダイエットや体質改善を謳う健康食品は普及が進む一方で、摂取による健康危害が報告されるケースも増えている。国立健康・栄養研究所によるこちらのページでは、健康食品の安全情報や被害に関連した情報を随時掲載している。利用上の注意を一読の上、利用してほしい。
■ 国立感染症研究所 感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
秋から冬にかけて毎年心配されるのがインフルエンザだ。医療従事者向けの情報が大半を占める感染症情報センターのページだが、一般向けの情報としてインフルエンザQ&Aを掲載している。
■ 中外製薬 インフルエンザ情報サービス
http://influenza.elan.ne.jp/
より一般的なインフルエンザ情報を探している方は、中外製薬のWebサイトを参照してみよう。予防法、治療法の解説を中心に「働いていて休めない方」「受験生の方」といった特定層向けの情報ページなどを設けている。
(2006/9/1)
[森田秀一]
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