検索エンジンでおなじみのGoogleが手がける、2つの地図サービスを利用しておられるだろうか? 世界各地の衛星写真を地球儀感覚で閲覧できる「Google Earth」、Webブラウザ上でスムーズなスクロール機能が使える「Google マップ」がそれだ。
実用性に優れるだけでなく、楽しさを感じさせてくれる素晴らしいアプリケーションでありWebサービスだ。しかも無料で利用できるのだから、これを活用しない手はない。名前は知っているが、まだあまり使っていなかったという人も、ぜひ試してみていただきたい。
●デジタル地球儀「Google Earth」を使ってみよう
Google Earthはパソコンにインストールして使う、アプリケーションソフトだ。OSは、Windows 2000/XP、Mac OS X、Linuxの一部に対応している。現在は大部分が日本語化され、公開当初に比べると格段に利用しやすくなっている。これから使ってみようという人は、まずはGoogle Earth公式サイトや入門ガイド的な記事をチェックして、徐々にその魅力に触れていこう。
■ Google Earth
http://earth.google.com/intl/ja/
世界各地の衛星写真をマウス操作で手軽に閲覧できるその操作感覚はまさに“デジタル地球儀”。日本語キーワードで任意の場所をダイレクトに表示することも可能だ。こちらのGoogle Earth公式サイトではクライアントソフトを配布するだけでなく、操作説明や具体的利用法に関するガイドも充実しているので、まずはここから読んでいこう。
なお、Google Earthは無料版のほか、機能強化した有料版もあるが、通常の個人利用なら無料版で十分だろう。
■ Google Earth ツアー 人気スポット
http://earth.google.com/sites/
Google Earthで見られる著名スポットを紹介するページ。東京タワー、グランドキャニオン、エッフェル塔など日本人にもおなじみの場所がピックアップされている。Google Earthインストール済みのパソコンであれば、Webサイト上のリンクをクリックだけでソフトが自動的に立ち上がり、当該地点を表示してくれる。
■ Google Japan Blog: Earth
http://googlejapan.blogspot.com/search/label/Earth
http://googlejapan.blogspot.com/search/label/GEO
Googleの最新情報を伝える公式ブログ。Google Earth関連の専用カテゴリも設けられており、日本語版クライアントソフトのリリースや日本国内地域の画像高精細化などさまざまなトピックを紹介している。RSSリーダーに登録して定期的にチェックするのがおすすめだ。また、本リンク集後半でご紹介する「Google マップ」についてもこちらのブログが詳しい。
■ Noblese-Oblige Google Earthを楽しむ!!
http://noblesse-oblige.jp/earth/
http://noblesse-oblige.jp/reco/index.php?FrontPage
Google Earthのインストール方法や具体的な操作方法を、スクリーンショット付きでわかりやすく解説している個人運営サイト。Google Earthが備える「レイヤ」機能についての説明も詳しい。おすすめスポットを紹介するページも併設している。
■ 激しくお勧め! Google Earth
http://012.bz/google_earth/
Google Earthインストール法の解説に加え、「Google Earthで世界の名所めぐり」と題して世界各地の有名スポット座標を紹介している。「KML」と呼ばれる形式の座標指定ファイルも公開しているので、リンクをクリックするだけで目的地点にジャンプすることも可能だ。
■ Google Earth 観光案内
http://www7a.biglobe.ne.jp/~diagraph/column/googleearth/
Google Earthで見られる著名観光スポットを紹介。クライアントソフトの操作方法については日本語版公開前のバージョンに基づいているため若干ズレがあるものの、地点情報は現在でも利用可能という。
■ Google Earthで訪ねる世界遺産
http://googleearth.e-pleasant.com/
世界的な観光スポットの指標として知られる世界遺産もGoogle Earthからチェックできる。こちらのサイトでは各地のスポットを網羅的にリストアップしており、高精細な衛星写真が確認できるかも含めて紹介中だ。
■ Google Earthの旅
http://google-earth-travel.net/
Google Earthで確認できる衛星写真を紹介するサイトだが、こちらは著名観光スポットに加えて、面白さや不思議さにこだわった写真が多い。スクリーンショットも掲載しているのでGoogle Earth未導入のパソコンからでも楽しさを手軽に享受できるだろう。
●Google Earth使いこなし術
Google Earthには、さまざまな地点アイコンを地図上に重ねられる「レイヤ」機能を筆頭に、他のさまざまなアプリケーションと連携する機能を備えている。これらを利用してGoogle Earthをもっと楽しんみよう。
■ internavi Premium Club インターナビ・フローティングカーデータ on Google Earth
http://www.premium-club.jp/lab/lab1.html
本田技研工業が展開しているカーナビ向け通信サービス「internavi Premium Club」の道路渋滞予測情報をGoogle Earth上に表示できる。東京・名古屋・大阪の合計3エリアについて、朝、昼、夕方の1日3回に渡って情報を更新。道路上にオーバーレイされた3段階のカラーで渋滞量を判別できる。
■ 地図ログ Google Earthでみる
http://www.chizulog.com/how/earth.html
ゼンリンデータコム運営によるオンライン地図とブログ記事の連携サービス「地図ログ」では、公開された特集コンテンツをGoogle Earthで表示する試みが行なわれている。現在は「2006-2007 スキー&スノボ特集」として日本各地のゲレンデ位置情報などを公開中だ。
■ デジタル台風(Google Earth)
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/kml/
現在発生中の台風情報をGoogle Earth上に重ねることができる。実際に表示させてみると雲の渦が太平洋各地に点在することがわかる。地図の印象が大きく変わることだろう。
■ Google Earthのための簡易位置情報こんばーた
http://fa.skr.jp/scripts/ymap2gmap.php
Yahoo!地図情報やMapionなど有名地図サイトで地点指定用に使われているURLを入力すると、Google Earthで利用可能な形式に変換してくれるというサービス。実際の作業もURLをコピー&ペースとしてボタンを押すだけと簡単。
■ グーグルアースで古地図を見よう!p
http://googleearth.raifu.info/
Google Earthの1機能「レイヤ」を使って、世界各地の古地図を見る方法を紹介中。クライアントソフト左下にある「レイヤ」ウインドウのチェックボックスをON/OFFすることでさまざまな古地図が閲覧できるという。
■ 「Google Earth」v4.2にフライトシミュレーターが搭載されていることが判明(窓の杜)
http://www.forest.impress.co.jp/article/2007/09/04/googleearthflight.html
http://earth.google.com/intl/ja/userguide/v4/flightsim/
日々アップデートを重ねているGoogle Earthだが、いまもっともホットな話題はこちら。Google Earthの3Dマップ上をゲーム感覚で飛べるフライトシミュレーター機能が搭載されていたという。操作方法はGoogle Earth公式サイトでも日本語にて解説されている。
■ Google Earth Blog
http://www.gearthblog.com/
Google Earthの魅力に取り憑かれられたなら、ぜひチェックしておきたい個人ブログ。英語表記なのが残念だが、Google Earth公式サイトでも紹介されているなどその内容は折り紙付き。翻訳サイトなどを使って読んでみよう。
●Webブラウザで見られる簡単スクロール地図「Google マップ」
Google マップはWebブラウザから閲覧できるオンライン地図サービス。専用ソフトをインストールすることなく使える手軽さに加え、マウス操作だけで簡単にスクロールや拡大できる手軽さが大きな魅力だ。また身近なお店やサービス、さらには交通ルートを検索できるといった多様性も備えている。Google Earthとあわせて使ってみよう。
■ Google マップ
http://maps.google.co.jp/
衛星・航空写真の表示が可能なデジタル地図サービス。キーワードで任意の場所やお店を検索できる。また「マイマップ」機能は文字通り自分専用の地図を作成できるサービスで、目印アイコンやラインを地図上にオーバーレイ表示させられる。作成した地図は他のユーザーと簡単に共有することが可能だ。
■ モバイルで Google マップ
http://www.google.co.jp/gmm/
Google マップはパソコンに加え、一部の携帯端末からも利用できる。PC版と比較して機能は制限されるものの、航空写真を表示などは可能だ。対応機種はNTTドコモのFOMA 903i以降、Windows Mobile 2003 Second Editionおよび5.0以降を搭載した機器。パケット通信料などをのぞき、無料で楽しめるのも嬉しい。
■ google mapsで世界遺産めぐりを
http://www.geocities.jp/heritages001/
Google マップから閲覧できる世界遺産をまとめたリンク集。シンプルな構成ながら世界各国の情報が凝縮されており、有用性が高い。ユネスコによる世界遺産紹介ページのリンクも併記されているのが便利だ。
■ Google Maps Satellite Links in Japan
http://homepage3.nifty.com/hitopon/google_maps.html
こちらはおもに日本国内の著名施設をまとめたGoogle マップ向けリンク集。日本三景や主要都市の位置情報を筆頭に、名所や史跡、観光スポットなどが紹介されている。なかでも、野球場やサッカー場は高精細な写真で捉えられていることが多く、外観も特徴的で面白いので最初に閲覧するにはおすすめ。
■ オーストラリア Google Mapsで見る都市と観光地
http://www.australia.arakawanet.com/html/sitemap/category/googlemaps.html
オーストラリア関連の地域情報をまとめているサイト。コンテンツの1つとして同国内向けのGoogle マップ用著名スポットリンク集を公開している。日本でもおなじみのエアーズロック、シドニーのオペラハウスなどからチェックしてみるといいだろう。
●Google Maps APIを使った応用サービスいろいろ
Google Earthに負けず劣らず、Google マップにも応用サービスが多数ある。特に「Google Maps API」を利用して、Google マップの機能を取り込んだ外部サイトが非常に多い。それらの具体的利用例を見ていこう。
■ はてなマップ
http://map.hatena.ne.jp/
写真共有サービス「はてなフォトライフ」や、日記サービス「はてなダイアリー」に登録された記事をGoogle Maps APIを使って地図上に表示してくれる。地図をスクロールさせるごとに、自宅や勤務先の周辺に面白スポットができるかもしれない?
■ So-net buzzmap
http://buzzmap.so-net.ne.jp/
大手プロバイダー「So-net」による、口コミ系地図サイト。不特定多数のユーザーによって作成されたスポット情報がコメントとともに共有されており、キーワード検索や地図の手動スクロールで探すことができる。
■ ウェブリマップ
http://webrymap.biglobe.ne.jp/
http://www.biglobe.co.jp/press/2007/0809-1.html
BIGLOBE運営の口コミ地図サービスだが、こちらでは8月から「Googleマップレット」を使った情報配信サービスを手がけている。具体的にはウェブリマップの情報を、Google マップ上からも利用できるというもの。詳細な追加手順はプレスリリースを参考にしよう。
■ 食べログ.com
http://tabelog.com/
カカクコムが運営する口コミ系のグルメ情報サイト。都道府県別に飲食店情報を掲載しているが、ページ中の「スクロール地図」をクリックすることでGoogle Maps APIを利用した地図ベースの検索が行なえる。目的エリア近隣の情報を収集するのにぴったりだ。
■ フォートラベル 世界地図で見る世界遺産ガイド
http://4travel.jp/map/?mode=sekaiisan
同じくカカクコムによるサービスだが、こちらのサイトは旅行がテーマ。各地の世界遺産がまとめられており、口コミ情報や当該地へのツアー情報を同時に参照できるのが特徴だ。
■ 映画生活 映画館
http://www.eigaseikatu.com/theater/
映画館情報を地図ベースで探したい方はこちらがおすすめ。「エリアから選ぶ」をクリックすると地図上に映画館情報をオーバーレイ表示され、さらに目印アイコンからは現在上映中の映画一覧がチェックできる。
■ Find Job! Maps β
http://www.find-job.net/fj/mapsearch.cgi
求人情報サイトでもGoogle Maps APIが利用されている。Find Job!では勤務地を地図上から選べるサービスをベータ版として提供中。目印アイコンのクリックで募集概要をダイレクトに参照できる。
■ ほぼ日刊イトイ新聞 ほぼ日桜前線2007!
http://www.1101.com/sakura2007/
2006年に引き続き、2007年春にも実施された桜前線観測企画。開花情報が順次更新されていき、時間の経過とともに前線の北上を確認することができた。北海道・稚内での開花は5月17日だったという。
■ 二輪駐車場情報 by google map
http://rider.withgod.jp/modules/park_map/map.pl
自動車向けと比較してまだまだ少ない、二輪車用駐車場の位置をGoogle マップ上で表示するサービス。キーワードで場所指定後、ボタン押下で検索が開始される。なお現バージョンは未実装の機能も多いため、利用にあたっては十分注意してほしいという。
■ 日本の天文情報 全国天体観測地マップβ
http://japan.astronomy.jp/modules/astromap/
日本国内に点在する、天体観測に絶好のスポットを紹介。目印アイコンをクリックすると、スポット利用上の注意などをまとめた一言コメントを読むことができる。
■ 全国ロケ地ガイド
http://loca.ash.jp/
ドラマ・映画のロケ地を紹介するデータベース系サイト。作品別のロケ地検索機能はもちろん、現地写真をあわせて提供。さらにGoogle マップを活用した位置情報の公開も行なっている。
■ Official Google Maps API Blog
http://googlemapsapi.blogspot.com/
Google マップだけでなく、Google Maps APIにも興味が出てきた人は、開発者向けの公式ブログをチェックしてみよう。英文表記ながら、さまざまな最新Tipsやドキュメント類が随時公開されている。
■ Google Moon
http://www.google.com/moon/
http://www.google.com/mars/
地球上の地図だけにとどまらないGoogleのサービス。こちらはNASA提供データに基づく“月面”の地図だ。Google マップと同様の操作感で閲覧できる。2007年9月の機能アップデートによって、2005年5月のリリース当初よりも写真の精細度が向上しているという。なお火星表面写真を閲覧できる「Google Mars」も別途提供中だ。
(2007/11/16)
[森田秀一]
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