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 今回お届けする特集は、充実著しい映像配信サービス。ハリウッド映画はもちろん、最新テレビ番組のスピンオフ作品などを無料配信するケースはもはや当たり前。近年はコンテンツホダー自ら動画共有系サイトへ進出する例も見られる。年末年始は特別番組を配信する事業者も多いので、じっくり楽しむには絶好のチャンスだ。
 
 
 
●無料コンテンツ豊富! 映像ポータルサイト大手
 
 それでは最初に、数多くの動画をラインアップする大手の動画ポータルサイトから見ていこう。いずれも最小限のユーザー登録で、豊富な無料コンテンツを楽しめるのが特徴。気になるコンテンツを見つけたら気軽に再生してみよう。
 
■ GyaOhttp://www.gyao.jp/
 USENグループが運営する映像配信サービス。「シネマ&ドラマ」「バラエティ」など13のステーションに登録されているコンテンツのほとんどを無料で楽しめる。なかでも「アニメ」では、過去の名作はもちろん、現在テレビ放送中の新作が期間限定再配信されるケースも多く、非常に充実している。
 
■ Yahoo!動画http://streaming.yahoo.co.jp/
 最大手ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」内の動画配信サービス。ハリウッド映画をはじめ、海外スポーツ関連番組などもラインアップしている。有料コンテンツの配信も手がけてはいるが、無料作品も多いのでまずはそちらから楽しむと良いだろう。
 
■ BIGLOBEストリームhttp://broadband.biglobe.ne.jp/
 大手プロバイダー「BIGLOBE」が運営。幅広い番組ジャンルを誇るが、ライフスタイルや趣味に関連したコンテンツの多さも特徴の1つ。「視聴ランキング」を参考にすれば、人気作品も簡単に探せる。
 
■ あっ!とおどろく放送局http://www.odoroku.tv/
 オリジナルのバラエティ番組を中心にラインアップするインターネット放送局。生放送がメインだが、オンデマンド番組も豊富。注目したいのがプロレス「ハッスル」関連の番組充実ぶりで、過去大会の注目カードを毎週火曜日に追加・更新している。
 
■ ミランカhttp://miranca.com/
 シネマ、テレビ、アニメ・特撮などのジャンルを展開。多くのコンテンツでは、最新エピソードなど一部を無料で配信し、バックナンバーを有料で配信している。12月15日に最終回を迎えた政治トーク番組「博士も知らないニッポンのウラ」の一挙配信(有料)も実施中。
 
■ MSN ビデオhttp://jp.video.msn.com/
 ポータルサイト「MSN」でも動画配信サービスを提供中。作品ジャンルも幅広く、ニュースやスポーツを筆頭に、音楽やドキュメンタリー作品なども楽しめる。2008年3月からは動画共有サービス「Soapbox」を追加したことで、コンテンツホルダーのみならずユーザーの投稿動画も視聴きるようになった。
 
■ フレッツ・スクウェアhttp://flets.com/square/
 http://flets-square.info/
 NTT東日本および西日本のフレッツ回線利用者向けサービス。通常のインターネット接続とは異なる接続設定が必要だが、無料動画コンテンツなども豊富にラインアップしている。地域によってコンテンツや接続先が異なるので注意しよう。
 
■ brancohttp://www.branco.tv/
 番組表に基づいた配信を24時間365日行うテレビ感覚の動画配信サービス。ソニーマーケティングが運営する。視聴にあたっては、NTT東西が提供するフレッツ光回線を導入していることが前提で、PCには「branco player」をインストールする。
 
 
●バックナンバー充実度が魅力! 有料配信サイト
 
 有料動画サイトの特徴はシリーズ作品のバックナンバーが豊富で、見たいときに見たいエピソードを見られること。休日を利用して話題の作品を一気に見る、といったことも可能だ。複数話をパックにしたお得な料金プランが設定されているケースも多いので上手に利用したい。
 
■ ShowTimehttp://www.showtime.jp/
 GyaOでおなじみのUSENグループが手がける有料会員制動画配信サービス。月会費294円だが、12月25日までの期間限定で12月度月会費無料キャンペーンを実施中だ。入会前でも作品ラインアップや作品ごとの料金は確認できる。
 
■ TSUTAYA DISCAShttp://www.discas.net/
 書店・ビデオレンタル店チェーンのツタヤが運営。ネット注文式の郵送レンタルサービスとならんで、有料での動画配信も行っている。新作ハリウッド映画なども揃っており、2008年劇場公開の「スピードレーサー」も48時間420円で視聴可能。
 
■ DMM.comhttp://www.dmm.com/
 郵便を利用したDVDレンタルサービスも手がけるDMM.com。外部のコンテンツプロバイダーと連携し、数多くの作品をラインアップしているのが特徴で、アニメや映画、さらには格闘技などの番組も楽しめる。
 
■ ビデックスJPhttp://www.videx.jp/
 ダウンロード形式のオンライン動画配信サービス。このほど英BBCとの提携を発表し、同局制作のドキュメンタリー番組などが作品ラインアップに加わった。
 
■ goo ブロードバンドナビhttp://bb.goo.ne.jp/
 ポータルサイト「goo」での動画配信サービスは、有料作品を中心にラインアップする。韓国ドラマやアニメ作品が豊富。各ジャンルから集められた見放題コンテンツをパック化した「BROBA」のサービスは月額315円で楽しめる。
 
■ @nifty動画http://douga.nifty.com/
 映画、ドラマ、アニメなど各ジャンルの映像コンテンツを配信。@niftyの会員制度を利用して料金を支払うので、すでにインターネット接続のために会員登録などを済ませていれば、あらためて手続きすることなく視聴・購入できる。
 
■ クラビット・アリーナhttp://www.clubit-arena.net/
 ブロードメディア(旧クラビット)が展開する、ドラマ・アニメの有料配信サービス。「宇宙船レッド・ドワーフ号」(字幕版)などの海外ドラマが豊富だ。公開されている連続作品の多くは、第1話のみ無料で視聴できる。
 
■ Vienahttp://www.viena.jp/
 これまで「AII」の名称で提供されていた動画配信サービスだが、11月に現在のかたちへリニューアルされた。「ドラマ韓」「アジア明星」などの特設ページを設け、韓国などアジア諸国のドラマを積極的に配信している。
 
 
●テレビ局発の動画配信サービスも普及
 
 近年はテレビ局もまた、動画配信サービスの大きな担い手になっている。在京キー局のすべてが何らかの映像配信を手がけていることからも傾向は明らかだ。ただし、配信番組の方向性や料金面では各局のスタンスに大きな違いがある。比較してみるのも面白いだろう。
 
■ NHKオンデマンドhttps://www.nhk-ondemand.jp/
 NHKが12月1日に開始したばかりのオンデマンド型映像配信サービス。テレビ放送後の番組を1週間程度再配信する「見逃し番組」、かつて放映された名作や大型シリーズから厳選した作品を単品視聴できる「特選ライブラリー」の2つのメニューを展開する。いずれの作品も基本的に有料。「見逃し 見放題パック」は月額1470円。
 
■ 第2日本テレビhttp://www.dai2ntv.jp/
 日本テレビの動画ポータルサイト。10月にサービスをリニューアルし、ほぼすべての作品を無料、かつ会員登録不要で視聴できる形式になった。ラインアップとしては、テレビ放送中のバラエティ番組と連動した映像、ドラマ予告編などが多い。ニュース、スポーツ系の番組も充実。
 
■ TBSオンデマンドhttp://tod.tbs.co.jp/tbs/
 テレビ放映作品も一部ラインアップするTBS系の映像配信サービス。9月に「TBS BooBo Box」から改称した。月額630円で厳選作品が見放題になる「TBSパック」を中心に、単品販売するコンテンツもある。なお、実際の視聴手続きは、提携するプロバイダーにて行うことになる。
 
■ フジテレビ On Demandhttp://fod.fujitv.co.jp/FOD/
 フジテレビの動画配信サービスは、「爆笑レッドカーペット」などテレビ番組として一線級の人気を誇るタイトルも揃えているのが特徴。作品によっては月額見放題コースも用意されている。また、無料コーナーには「FNS地球特捜隊 ダイバスター」も。
 
■ テレ朝bbhttp://bb.tv-asahi.co.jp/
 人気バラエティ番組「アメトーーク!」のWeb特別予告ムービーなどが無料で視聴可能。また、月額525円の「クレヨンしんちゃんぶろーどばんど」や、「仮面ライダー電王」のテレビ版ダイジェスト4話分を1週間315円で有料配信中。
 
■ てれとWatch!http://www.tv-tokyo.co.jp/douga/
 テレビ東京公式サイト内の動画配信ページ。各番組公式サイトの映像コンテンツリンク集のような形式になっており、「やりすぎコージー」に登場するグラビアアイドルたちの特別映像などが一例として紹介されている。番組次回予告なども含め、ほとんどのコンテンツを無料で楽しめる。
 
■ テレビドガッチhttp://dogatch.jp/
 関東圏の民放テレビ局5社や大手広告代理店が出資する「プレゼントキャスト」が運営。「テレビ番組」の情報を伝えるというのがサイトの大きな目的となっており、番組の舞台裏を紹介する映像などが豊富に揃う。
 
 
●アニメ・音楽などの専門チャンネルも充実!
 
 ネット上では数多くの動画が配信されているが、アニメ関連を筆頭に、専門性に磨きをかけているジャンル特化型サイトも少なくない。各ジャンルについてより深く知りたい場合に覗いてみるといいだろう。
 
■ バンダイチャンネルhttp://www.b-ch.com/
 ガンダムシリーズをはじめとした数々の新作・名作アニメがラインアップされる総合サイト。作品別見どころ解説など、読み物も充実している。各作品は提携するプロバイダーや映像配信事業者を通じて視聴する仕組みをとっているが、一部の無料作品などを視聴する際はバンダイチャンネルの会員登録が必要な場合も。
 
■ アニメNewtypeチャンネルhttp://anime.webnt.jp/
 アニメ情報誌「Newtype」の名称を冠した動画配信サイトで、運営はムービーゲート(角川書店グループ)が担当。バンダイチャンネル提供作品も含め数多くのアニメが揃う。近年人気を集めた「らき☆すた」「涼宮ハルヒの憂鬱」も視聴可能だ。
 
■ アニメイトTVhttp://www.animate.tv/
 アニメグッズ店チェーンを展開する「アニメイト」などが運営。アニメ関連最新ニュースや通信販売サービスの提供とともに、アニメ本編の有料配信も実施しており、「隠の王」「ef - a tale of melodies.」「ひぐらしのなく頃に」などが楽しめる。
 
■ 東映アニメBBhttp://www.anime-bb.com/
 東映アニメーション作品の有料配信サービス。ダウンロード方式での配信サービスとなっているため、ストリーミング方式と比較してより安定的な環境での映像視聴が可能という。最新タイトルは「サイボーグ009(1979年版)」「美少女戦士セーラームーン・セーラースターズ」など。
 
■ あにてれしあたーhttp://id.ani.tv/
 テレビ東京が手がけるもう1つの映像配信サイトで、アニメを専門的に揃える。「スティッチ!」や「イナズマイレブン」など、現在テレビ放映中の作品についても1話ごとの有料配信を行う。バンダイチャンネル提供作品の購入も可能だ。
 
■ .ANIME 映像配信http://www.dot-anime.com/vod/
 バンダイビジュアル、バンダイチャンネルが株主の「アニメチャンネル」が運営。映像・音楽製品のオンライン販売とともに、映像配信サービスを展開中。
 
■ 東京ムービーONLINEhttp://www.tms-e.com/online/
 http://www.lupin-3rd.net/theater/
 「巨人の星」「アタックNo.1」などのスポ根作品から「はじめ人間ギャートルズ」などのギャグアニメまで、懐かしの作品が多数揃う。作品の視聴にあたってはポイント制が採用されており、クレジットカードなどでの事前支払いが必要となる。また、同じ会員システムを利用した「ルパン三世THEATER」もある。
 
■ TezukaOsamu.net(JP) アニメ・映像wikihttp://tezukaosamu.net/jp/
 手塚治虫による「鉄腕アトム」などの作品もオンラインでの視聴が可能だ。ラインアップを確認するには「TezukaOsamu.net(JP)」の「アニメ・映像wiki」ページ内左ペインにある「配信番組表」をクリックしよう。作品配信サイト、サイト別配信作品一覧が確認できる。
 
■ 東映特撮BBhttp://www.tokusatsu.jp/
 仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズなどの特撮作品を有料配信中。月額525円の基本料金で複数の映像作品が見放題になるが、別途追加料金が必要となるペイパービュー方式のコンテンツも用意している。
 
■ よしもと笑うシニア.comhttp://www.warau-senior.com/
 吉本興業所属のお笑い芸人が多数登場。Webサイト上で漫才の映像などが視聴できる。ユーザーインターフェイスもシンプルで、会員登録も不要。サイト名ではシニア向けを謳っているが、幅広い層のユーザーが楽しめるだろう。
 
■ ORICON.TVhttp://tv.oricon.co.jp/
 音楽ランキング情報で知られるORICONによる動画配信サイト。音楽プロモーションビデオやアーティストインタビュー動画に加え、お笑い関連の映像なども楽しめる。
 
■ Sony Music Online Japanhttp://www.sonymusic.co.jp/
 「VIDEOCLIP24」では所属アーティストらのプロモーションビデオをダイジェストで随時配信中。また、TOPページでは期間限定で特集記事を掲載し、プロモーションビデオ全編を公開する企画なども行っている。
 
■ AKB48 LIVE!! ON DEMANDhttp://www.netcinema.tv/akb48/
 オリジナルドラマの有料配信を行う「NETCINEMA.TV」内のいちコンテンツ。アイドルユニット「AKB48」が秋葉原の劇場で連日実施している公演をオンライン視聴できる。月額見放題コースは2980円だが、1公演ごとの視聴も315~630円で可能。
 
■ Impress Watch Videohttp://video.watch.impress.co.jp/
 Impress WatchオリジナルのIT情報番組を無料配信する。現在は「高橋敏也のパーツ・パラダイス」「法林岳之のケータイしようぜ!!」「STAPA VISION」の3種類をラインアップ。また、通常ニュース記事に掲載された動画もチェック可能。
 
 
●動画共有サイトでの“公式コンテンツ”も増加中
 
 ユーザー投稿型のコンテンツで成り立っている動画共有サイトにおいて、映像コンテンツの権利者などが直接参加し、“公式コンテンツ”を配信するケースも目立ってきた。専門的な動画配信サイトに比べてラインアップの充実度はさすがに劣るが、今度の成長が期待できる分野の1つといえるだろう。
 
■ ニコニコ動画(ββ)http://www.nicovideo.jp/
 ユーザーが投稿した動画に字幕風コメントを付けられるサービスとしておなじみ。12月のバージョンアップで「公式チャンネル」が誕生し、大手企業や政党による各種CM・特別映像などが一気に増加した。
 
■ ニコニコアニメチャンネルhttp://anime-ch.nicovideo.jp/
 ニコニコ動画内のいちコンテンツ。これまでも「ペンギン娘はぁと」(11月終了)など新作オリジナルアニメ配信が行われていたが、テレビアニメ「天体戦士サンレッド」の再配信も実施。また、声優ラジオ番組の配信元としても定着しつつある。
 
■ YouTube パートナーhttp://jp.youtube.com/members?g=5
 動画共有サイトの先駆者といえるYouTubeでも、大手企業が「パートナー」の枠組みで参加し、映像を配信している。円谷プロダクションの「ウルトラチャンネル」などはその一例だ。ページ構成がややわかりづらいが、アイコン画像を参考にいろいろチェックしてみよう。
 
■ eyeViohttp://eyevio.jp/eyeviochannel
 ソニーが運営する動画配信サイト「eyeVio」。その公式チャンネルを揃えたのがこちらの「eyeVioチャンネル」だ。ソニー製品開発陣へのインタビューをまとめた「Sony Talk」などが楽しめる。
 
 (2008/12/19) [森田秀一] 
 
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