地図と位置情報

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車載カメラの全天球映像から連続3D空間を生成、ドライビングシミュレーターに実写映像による没入感

 車載の360度カメラで撮影した全天球映像から3D映像を生成する「Camera Vector(CV)技術」を活用した製品を紹介する「CVビジネス研究会」のブースでは、11月15日に発表されたばかりの、ドライビングシミュレーター用実写映像再生ソフトウェア「Real Video Drive Player」のデモを行っていた。同ソフトは、株式会社東陽テクニカと株式会社岩根研究所が共同で開発したもので、専用の実写映像撮影・加工サービスも提供される。

実写映像によるドライビングシミュレーター

 一般的なドライビングシミュレーターは、シミュレーション空間がCGのため没入感に乏しく、実走行試験と同じ感覚を得られないという課題があったが、Real Video Drive Playerでは、実写映像から連続した3D空間を作り出すCV技術を応用することにより、実写映像によるドライビングシミュレーションが可能となった。左右130度以上の広い視野を一度に表示することが可能で、アクセルに応じて景色の流れる速度が変化し、ハンドル操作に連動して視野が変化するため、リアリティの高いドライビングシミュレーションを行える。CGによるシミュレーターに比べて短期間で制作することが可能だ。

片岡 義明

フリーランスライター。ITの中でも特に地図や位置情報に関することを中心テーマとして取り組んでおり、インターネットの地図サイトから測位システム、ナビゲーションデバイス、法人向け地図ソリューション、紙地図、オープンデータなど幅広い地図・位置情報関連トピックを追っている。測量士。インプレスR&Dから書籍「こんなにスゴイ!地図作りの現場」、共著書「位置情報ビッグデータ」「アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう」が発売。