地図と位置情報
準天頂衛星「みちびき」と「初音ミク」の共通点とは? L1S信号で高精度測位ができる腕時計型デバイスも登場
2018年11月22日 06:00
「地図づくりを、誰にもどんな事にも!」2019年7月に「国際地図学会議」開催、東京では40年ぶり
2019年7月15日~20日の6日間、日本科学未来館および東京国際交流館プラザ平成において開催予定の「第29回国際地図学会議(ICC2019)」を紹介するブースも設けられていた。
同会議は世界中から地図学に関する識者が集結する国際会議で、「地図づくりを、誰にもどんな事にも!(Mapping Everything for Everyone)」を総合テーマとして、「芸術と地図学」「位置情報サービス」「地図のデザイン」「地図学史」「地図とインターネット」「山岳地図学」「オープンソースの地理空間技術」「ゲームと地図」「ビッグデータとデータサイエンス」など40以上のテーマについて議論が行われる。
世界各国から集まった地図を展示する「国際地図展」や、世界の子どもが描いた地図を展示する「バーバラ・ペチェニク子ども地図展」、会場周辺でのオリエンテーリング競技、国会図書館地図室や国土地理院、JAXA、産総研地質調査総合センターなどさまざまな施設へのテクニカルツアーなども予定されている。
会期中は各界の専門家による基調講演が毎日行われる。2004年に「FOSS4G(Free and Open Source Software for Geospatial:地理空間のためのフリーなオープンソースのソフトウェア)」という言葉を提示したことで知られるVenkatesh Raghavan氏や、フリーな地理情報データを市民の力で作成する世界的プロジェクト「OpenStreetMap」の創設者であるSteve Coast氏、WeRoboticsの常務取締役/共同創設者のPatrick Meier氏、国連・地理空間情報課の地理情報専門官を務めるAyako Kagawa氏などがスピーカーを務める。同会議が東京で開催されるのは40年ぶりのことで、地図が好きな人は要注目だ。
“地図好き”なら読んでおきたい、片岡義明氏の地図・位置情報界隈オススメ記事
- 人々はなぜ「位置情報エンジニア」を目指すのだろうか――その仕事の魅力とキャリア形成を賭けた理由
- ゼンリン、都道府県の形をしたピンバッジ全47個セットを発売。フレーム入り
- 「一億総伊能化」を掲げる 青山学院大学・古橋大地教授の授業がレジリエントだった。
- 大学の「地理学科」ってどんなところ? “駒澤地理”の中の人に聞いてみた
- 高校の「地理総合」必修化で、地理教員の有志らがGoogleスライドで教材を共有
- 地理空間情報の最新トレンドを札幌で俯瞰してきた。「MIERUNE MEETUP 2024」レポート
- 「チーム安野」は都内1万4000カ所の都知事選ポスター掲示板をどう攻略していったのか?
- まるで現代の伊能忠敬――その極みにはAIもまだ辿り着けてない!? 地図データ整備の最前線を盛岡で見た
- 「れきちず」が3D表示に対応 地図データをベクトルタイル化。「江戸切絵図」から町家領域の抽出も
- 「れきちず」が話題、開発者の@chizutodesignさんが“地図とデザイン”の魅力を語る
- これはいつまでも眺めてしまいそう! 全国の流域を網羅した「YAMAP 流域地図」公開
- 神戸市さん、データ利活用しすぎ……無料で誰でも使える「統計ダッシュボード」拡充
- 「登記所備付地図」の電子データを法務省が無償公開→有志による「変換ツール」や「地番を調べられる地図サイト」など続々登場
- スマホ位置情報の精度が向上、“高さ”特定可能に。日本で10月より「垂直測位サービス」
- 電波強度がGPSの10万倍、GNSSの弱点を補う「MBS」とは?
- スマホの「北」は「真北」「磁北」どっち? 8月11日「山の日」を前に考えてみよう
- Googleマップも未踏の領域!? 海の地図アプリ「ニューペックスマート」が本気すぎる
- 海岸線3万2000kmを測量、日本の“浅海域”を航空レーザー測深で詳細な地形図に
INTERNET Watchでは、2006年10月スタートの長寿連載「趣味のインターネット地図ウォッチ」に加え、その派生シリーズとなる「地図と位置情報」および「地図とデザイン」という3つの地図専門連載を掲載中。ジオライターの片岡義明氏が、デジタル地図・位置情報関連の最新サービスや製品、測位技術の最新動向や位置情報技術の利活用事例、デジタル地図の図式や表現、グラフィックデザイン/UIデザインなどに関するトピックを逐次お届けしています。