被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー

動画で学ぶネット通販の詐欺対策!

神奈川県警とノジマが公開! ネット通販詐欺を回避する「7つのポイント」を解説動画でチェックしてみよう

 インターネット通販サイト「ノジマオンライン」などを運営する株式会社ノジマとニフティ株式会社は、神奈川県警察本部生活安全部サイバー犯罪捜査課および学校法人岩崎学園情報科学専門学校と共同で、ネット詐欺被害を防止するための啓発動画「インターネットを介した詐欺に注意!」を4月7日に公開しました。

 サイバー犯罪捜査課の警察官と情報科学専門学校の学生2人がネットショッピング詐欺について対策方法を紹介するもので、動画はYouTubeやノジマ全店の店頭で公開されています。

 コロナ禍でネット通販の利用が急増していますが、それに伴い、偽の通販サイトに騙される被害も増えています。代金を支払ったのに商品が届かない、入力したクレジットカードを不正利用された、などというケースがあります。

 動画では、学生2人が話しているシーンから始まります。そのうちの1人がノートPCが格安で売られているショッピングサイトを見つけたのですが、在庫は「残りが2点」と表示されています。

 ウェブサイトをチェックしてみると聞いたことのない会社ではあるものの、会社概要は書いてあるため、彼は買おうと決心してしまいます。そこで、もう1人が待ったをかけて偽の通販サイトで騙されないための7つのポイントを解説する内容になっています。具体的には以下のようなポイントを挙げています。

1:通販サイトのアドレス(URL)をチェックする

 偽サイトのURLは「○○○.com」や「○○○.jp」などではなく、「△△△.xyz」などの見慣れないドメインになっていることが多いのです。スマホの場合は画面が小さく、URLを見逃しがちなので注意しましょう。

 さらに巧妙にURLを偽装しているケースもあります。例えば、楽天のURLは「rakuten.co.jp」ですが、偽サイトでは「rakutencojp.com」や「bestrakuten.com」などとなっているのです。

URLが正式なショップのものになっているか確認しましょう(YouTubeの該当動画より)

2:商品価格が相場よりも極端に安くないかチェック

 目当ての商品が大幅に安くなっていると、逃したくないと焦りますが、そこにつけ込むのが詐欺師の手口です。他のお店に比べてあまりにも安すぎるのは「うまい話には裏がある」と疑ってみた方がいいです。本連載でも繰り返しお伝えしているように、「あり得ないほどおいしい話はあり得ない」のです。

3:不自然な日本語表記になっていないかなどをチェック

 有名な通販サイトのようなデザインでも、商品の説明文に機械翻訳したような不自然な日本語が使われていることがあります。「振込終」「超早い配達」「三日か5日届きます」などと変な日本語が書いてあれば、疑いましょう。

4:会社概要の情報をチェック

 会社概要のページがあっても、会社名や住所がでたらめな場合があるので、検索して裏を取りましょう。地図サイトで住所を検索したら、オフィスがあるような場所ではないことも多いのです。

 会社名や代表者名で検索して、他に1件もヒットしない場合も、適当に名前付けた可能性が高いので怪しくなります。逆に、無関係の会社が見つかる場合は、情報をまるまるコピーしている可能性があるので、振込先などの情報が異なっていないかなどを確認しましょう。

5:商品購入画面に不審な点がないかチェック

 購入時の住所入力画面でも偽サイトを見破るポイントがあります。入力欄が海外の通販サイトのように、番地、市町村区、都道府県、郵便番号という順に並んでいるケースです。このウェブサイトを作った人は日本で商売に慣れていないということが分かります。

6:振り込む前に電話で確認する

 電話番号が掲載されている場合は、面倒だとしても一度電話することも勧めています。電話番号が載っていなかったり、不通だったりしたら怪しんだほうがいいでしょう。

 なお、動画では被害者役の学生が「電話をかけると犯人が出たりして、かえって騙されたり、電話番号を知られたり、今人情報を聞かれたりしないかな?」と質問します。

 偽通販サイトの場合は、犯人につながるのではなく、関係のない会社につながることが多いそうです。電話番号を知られるのが心配なら非通知で電話することを推奨しています。

7:セキュリティ対策アプリを活用する

 セキュリティ対策アプリの中には、詐欺サイトにアクセスしようとすると警告してくれるものもあるので活用しましょう。ウイルス感染も防いでくれるので、導入した方が安心です。

スマホでも詐欺サイトを検知してくれるセキュリティアプリを利用すると安心です(YouTubeの該当動画より)

 以上が、ネットショッピング詐欺に遭わないための7つのポイントとなります。基本的な内容ですが、知らないと詐欺に遭ってしまう可能性が高まります。文字を読むより動画の方が分かりやすいという家族や友人がいるなら、今回公開されたYouTubeの動画を見せてあげましょう。少しでも詐欺を回避できる可能性を上げていきましょう。

あなたの両親も“ネット詐欺”の餌食になっているかもしれません――その最新の手口を広く知ってもらうことで高齢者のデジタルリテラシー向上を図り、ネット詐欺被害の撲滅を目指しましょう。この連載では、「DLIS(デジタルリテラシー向上機構)」に寄せられた情報をもとに、ネット詐欺の被害事例を紹介。対処方法なども解説していきます。

高齢者のデジタルリテラシー向上を支援するNPO法人です。媒体への寄稿をはじめ高齢者向けの施設や団体への情報提供、講演などを行っています。もし活動に興味を持っていただけたり、協力していただけそうな方は、「dlisjapan@gmail.com」までご連絡いただければ、最新情報をお送りするようにします。

※ネット詐欺に関する問い合わせが増えています。万が一ネット詐欺に遭ってしまった場合、まずは以下の記事を参考に対処してください
参考:ネット詐欺の被害に遭ってしまったときにやること、やってはいけないこと