被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー

それってネット詐欺ですよ!

元モーニング娘。の保田圭さん、子どものヴァイオリン購入でネット詐欺に遭ってしまう

 元モーニング娘。の保田圭さんがネット詐欺被害に遭ったことをブログで報告しました。息子さんへのプレゼントにヴァイオリンを購入したのですが、商品が実際には届かなかったのです。

 子どもは大人サイズのヴァイオリンが弾けるようになるまで、何度か買い換えの必要が出てくるということもあり、保田さんは安いところで購入しようとしたのですが、商品が届かないうえにショップに問い合わせても連絡がないという状況になりました。「心配になって消費者センターに連絡して相談したら『ほぼ間違いなく詐欺でしょう!!』とのことで…」と、経緯を説明しています。

 大手サイトではなく、支払いは銀行振り込みしかできず、振り込み先が個人名でした。それでも値段に釣られて購入してしまったのですが、これは典型的なショッピング詐欺です。

保田圭さんはブログでネット詐欺被害を報告しました

 俳優の賀来賢人さんやお笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気さんをはじめ、これまでにもショッピング詐欺に遭った有名人はいます。

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通販サイト利用時は相場の確認やURL、支払い方法に要注意

 ショッピング詐欺を回避するための方法ですが、まず、商品価格が相場よりも大幅に安くなっている場合は怪しいと考えましょう。もちろん、商品価格に幅があること自体は普通なのですが、人気商品がそのウェブサイトだけで大幅に割引されてる、といったことは通常ありません。

 安く買いたい、という願望から、その手のウェブサイトを見つけたときは自分だけがお宝を発見したような気になります。筆者もネット上でヴィンテージウイスキーを探し回っていると時々偽サイトに遭遇します。買う気満々でショップの詳細を確認したら詐欺サイトだったときは落胆してしまいます。とは言え、迂闊に手を出すと、もっと悔しい目に遭うので、確認は欠かせません。

他のウェブサイトと比較して格段に安いサイトは要注意です

 通販サイトのURLも確認しましょう。例えば、楽天のURLは「rakuten.co.jp」ですが、「rakutencojp.com」や「bestrakuten.com」などと紛らわしいURLで騙そうとしてくるケースがあります。また、楽天では同社をかたる詐欺サイトの特徴として、URLの終わりが「.xyz」「.bid」「.top」など見慣れないドメイン名が使われているケースについて注意するよう呼び掛けています。

 ウェブサイトに書かれている日本語が怪しい場合も詐欺サイトの可能性がとても高くなります。外国語を機械翻訳にかけたような不自然な日本語が書かれていたり、中国語のフォントが混ざって使われている場合も注意が必要です。

 決済方法がクレジットカードに対応しておらず、支払い方法が銀行振り込みのみ、というのはネット詐欺の可能性が高くなります。これは詐欺師がクレジットカード決済を用意するのが難しいということもあります。また、名義が個人口座の場合はほぼクロと考えてよいでしょう。

 事業者の確認も重要です。会社や所在地が実在するかどうかという点や製品名、口コミ、評価などを検索しましょう。この時点で、詐欺サイトだと判明することもあります。

 ネットショッピングは基本的に大手サイトで購入することをお勧めします。ネット詐欺が起きる可能性が低いですし、万一の場合もサポート体制が用意されており、ある程度助けてくれます。

 本連載のほかの事例も参考に、被害に遭わないデジタルリテラシーを身に付けましょう。もし、ご両親などがネットショッピングを始めたのであれば、この記事を共有してください。

あなたの両親も“ネット詐欺”の餌食になっているかもしれません――その最新の手口を広く知ってもらうことで高齢者のデジタルリテラシー向上を図り、ネット詐欺被害の撲滅を目指しましょう。この連載では、「DLIS(デジタルリテラシー向上機構)」に寄せられた情報をもとに、ネット詐欺の被害事例を紹介。対処方法なども解説していきます。

高齢者のデジタルリテラシー向上を支援するNPO法人です。媒体への寄稿をはじめ高齢者向けの施設や団体への情報提供、講演などを行っています。もし活動に興味を持っていただけたり、協力していただけそうな方は、「dlisjapan@gmail.com」までご連絡いただければ、最新情報をお送りするようにします。

※ネット詐欺に関する問い合わせが増えています。万が一ネット詐欺に遭ってしまった場合、まずは以下の記事を参考に対処してください
参考:ネット詐欺の被害に遭ってしまったときにやること、やってはいけないこと