イベントレポート

CEATEC 2023

マニュアル作成補助がさらに進化!! AIが評価し、改善案を提案してくれる「Dojoウェブマニュアル」

テンダのブース

  10月17日~20日に幕張メッセで「CEATEC 2023」が開催中だ。その中でテンダは、「ChatGPT」との連携を活用したAI診断機能などを備えるマニュアル作成ソリューションのデモを実施していた。

 操作手順の記録、スクリーンショット自動撮影といった機能で業務マニュアルを自動作成する「Dojo」など、マニュアル作成補助系のサービスを得意とする同社。今回の展示では主力商品である「Dojo」のほか、ブラウザにプラグインを導入することでシステム内に直接操作ナビゲーションを表示する「Dojoナビ」、スマホやタブレットなどのマルチデバイス向けマニュアル作成ソフト「Dojoウェブマニュアル」などのデモンストレーションが行われていた。

同ブースでは、「Dojo」「Dojoナビ」「Dojoウェブマニュアル」など、同社製のサービスを一通り体験可能

 なかでも強くアピールされていたのが、ChatGPTなどのAI活用だ。

 たとえばDojoウェブマニュアルは、ChatGPTと連携して制作したマニュアルを評価し、改善案を提示してくれる「AIマニュアル診断」機能を備える。

ChatGPTと連携したAI診断機能を備える「Dojoウェブマニュアル」。PCでの作成をサポートする「Dojo」と異なり、スマートフォンやタブレットを使ったマニュアル作成・共有にフォーカスしている
マニュアル内に10分を超える長尺の動画を組み込めるのも特徴

 評価の指標、改善案の提案方法については同社がチューニングを加えており、5段階の総合評価のほか、「注意点をもう少し具体的に」「この箇所をより詳細に記載することで初心者が分かりやすくなる」といったアドバイスも提示される。診断機能により、作成からチェック・改善までをある程度一人で完結できるため、マニュアルの精度向上やコスト削減が期待できるとしている。

 加えて直近のアップデートでは、改善後の文章を例示してくれる機能が追加。ブースの担当者曰く、「箇条書きのような形で文章を入力してもらえれば、AI診断を介してより分かりやすい文章が提示されるようになった。マニュアルのような文章を書くのが苦手な人にも便利に使ってもらえる」とのこと。平易で分かりやすい文章の構築に秀でるChatGPTを上手く活用した事例と言えるだろう。

「AIマニュアル診断」の実行画面。文章や構成の評価に加え、改善後の文章例も提示してくれるのは便利だ