イベントレポート
CEATEC 2023
リアルでもメタバースでも対応可能なAI音声対話アバター「AI Avatar AOI」がCEATECに出展
2023年10月18日 07:00
10月17日~20日に幕張メッセで「CEATEC 2023」が開催中だ。
今回は、AIを活用した出展がかなり多いが、いくつかのブースが出展していたのがChatGPTなどのLLMと3Dモデル、音声合成、音声認識を組み合わせた「声でコミュニケーションできる、姿かたちのあるAIキャラクター」だ。
音声認識を主な事業とするアドバンストメディアもその1つで、AI音声対話アバター「AI Avatar AOI」のデモなどを実施していた。
AI Avatar AOIは、同社が開発した音声認識エンジン「AmiVoice」を搭載する音声対話アバター。昨今「ChatGPT」との連携による会話機能を備えるサービスは増えているが、本サービスはサイネージ広告などでの利用はもちろん、ソーシャルVRアプリ「VRChat」内など、メタバース空間内での利用も可能となっている点が大きな特徴だ。
メタバース空間では実際に「バーチャルマーケット2022 Winter」における稼働実績があり、現実世界でのディスプレイ事例としては、茨城県公認VTuberの「茨ひより」仕様に性格や語彙をカスタマイズされ、茨城県庁に設置されていた期間があるとのこと。対応の自動化によるコスト削減が期待できるほか、辞書登録やフィルタリングによりキャラクター性を強く打ち出す、あるいは元のキャラクターを再現できるといったメリットが想定される。
ブース内のデモでは、大型のサイネージ用ディスプレイに加え、VRヘッドマウントディスプレイを着用してVR空間でもAI Avatar AOIと対話可能だった。ChatGPTとの連携により比較的自由な対話が可能なため、「おすすめの飲食店を教えて」「こういう悩みがあるんだけどどうしたらいい?」といった雑談に近い話題にも即座に返答できるあたりは、旧来のチャットボットとは一線を画す魅力があると言っていいだろう。
また、直前までの会話を記憶しているのもポイントのひとつ。デモ内ではサイネージからVR空間に体験デバイスを移したあとも、AI Avatar AOIが直前までの会話を念頭に置いた声かけを実施していたのが印象的だった。
ブース内ではそのほか、電話対応を自動化するクラウドベースのボイスボット「AmiVoice ISR Studio」など、同社の製品サービス展示も実施されている。