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 ファイルをネット上のディスクスペースへ保存したり、他人と共有することができる「オンラインストレージ」。仕事の続きを自宅でやりたい場合に、FDを持ち歩かなくてもよい……といったメリットがあり、利用方法はさまざま。データのバックアップや、メールに変わるファイル送受信の手段として使いこなそう。
 
●まずは手軽に無料サービス 
  
 まずは、「オンラインストレージを体験してみたい!」という方に無料サービスをご紹介する。容量や保存期間に制限があるケースも多いので、利用手続き時には規約や注意書きをチェックしておこう。
 
■Yahoo!ブリーフケース 
http://briefcase.yahoo.co.jp/ 
 ポータル最大手「Yahoo! JAPAN」で利用できるオンラインストレージ。Webブラウザ上のフォームからファイル操作が可能で、保存容量は最大30MBまで。設定によって他ユーザーにファイルの公開もできる。Yahoo!の各種サービスで使う「Yahoo! JAPAN ID」があれば、無料で使える。
 
■デジタルトランクサービス 
http://www.digitaltrunk.net/ 
 現在3つのサービスメニューを用意しており、そのうち「マイトランクサービス」が個人向けで、最大10MBまで無料利用できる。保存したデータをiモード対応の携帯電話から閲覧することも可能だ。なおファイルを複数ユーザーで共有したい場合は有料の「ワークトランクサービス」を選択しよう。
 
■はこ箱 
http://www.hakobako.com/ 
 3月からスタートしたばかりのオンラインストレージ。専用ツールでアクセスするタイプのサービスで11GB(うち1GBは画像専用)まで無料。データは30日間保存してくれる。別途「パケット」を購入して、データの高速ダウンロードも可能だ。なお、パケットの価格は1,500パケットで500円から。
 
■1me.jp 
http://www.1me.jp/ 
 12MBまで無料で利用可能。自分のプロフィールや、保存してあるファイルのリストを公開したりできるなど、会員間コミュニケーション機能が充実している。
 
●自分専用のストレージが必要なら 
  
 ストレージを自分専用のスペースとして使うか、それとも多数のユーザーで共有するかで、料金や容量にかなり差が出てくる。ここでは、自分の専用スペースとして利用しやすい課金体系のサービスを紹介する。
 
■iTrustee 
http://www.itrustee.ne.jp/ 
 NTT-ME運営。iTrusteeスタンダードコースなら、100MBのスペースを月額250円で、1GBでも500円で利用できる。ただし標準料金では転送量を1カ月あたり2GBまでと制限している。共有サービスを利用時はオプション契約が必要だ。
 
■Webpocket 
http://www.webpocket.net/ja/ 
 ソニーが100%出資する「ウェブポケット」が運営。保存したデータの利用形態によって自分専用のスペース「MYPoket」と、ユーザー間共有用の「SHAREPoket」、バックアップ用の「BACKUPPoket」を使い分ける必要があり、それぞれに最大容量が設定されているので注意しよう。もっとも安価な100MBコースは月額250円。
 
■Xdrive for @nifty 
http://www.nifty.com/xdrive/ 
 主に法人向けオンラインストレージを提供するXdriveの個人向けサービス。@nifty会員が対象で容量50MBで月額300円、ISP料金と一括に請求される。他ユーザーにXdriveから直接ダウンロードしてもらえるよう専用URLを告知する機能がある。
 
■BackupPlus 
http://www.sagawa-exp.co.jp/ 
 対象ファイルを世代別にバックアップする機能に対応。アップロードは不可能だがダウンロードだけを行なえるサブユーザーを設定できる。料金は100MBで月額450円から。なお3MBまでの無料体験版も用意。
 
●複数のユーザーでファイルを共有したい 
  
 続いては、複数ユーザー間でのファイル共有・交換に焦点を当てたサービスを紹介しよう。全般的に容量あたりの単価が割高だが、IPv6に対応したものやMac OS専用を謳うものなど、さまざまなサービスがあるので、賢く選択したい。
 
■ShereStage 
http://www.sharestage.com/ 
 NTTコミュニケーションズが運営。ユーザー間でファイルやブックマークの共有を行なえる。ダウンロード回数などに制限はあるものの、容量50MBまでは無料。それを超えて利用する場合は、50MBで390円(税込)の月額料金が発生する。
 
■InternetDisk 
http://www.idisk-just.com/ 
 ジャストシステム運営のオンラインストレージ。容量100MBのコースが月額300円からだが、同社製品購入者向けの優待プランも期間限定で用意している。またデータの自動同期などが行なえるWindows用関連ツール3種を提供している。
 
■SANNET オンラインストレージサービス 
http://www.sannet.ne.jp/storage/ 
 ISP「SANNET」会員向けのオンラインストレージ。ただし「TULIE倶楽部」に登録すれば、他ISP利用者でも利用できる。Windows用の専用ツール「SANNET-sync」をインストールして使うタイプのサービスで、料金は月額500円、容量は100MBまで。データを共有するユーザーは100人まで設定可能だ。
 
■FLET'S.Net 
http://flets.com/dotnet/ 
 NTT東日本のフレッツ・シリーズ利用者向けに提供されるオプションサービス。ユーザー間でIPv6ネットワークを構築し、P2Pを活かしたビデオチャットやファイル送受信機能を利用できる。同時に100MBのディスクスペースが付与され、データの共有などに使える
 
■iDisk 
http://www.mac.com/2/iTour/tour_idisk.html 
 Mac OS向けサービス「.Mac」の中で提供されている。標準で100MBまで利用可能。専用ユーティリティもMac版、Windows版ともに用意されている。なお、.Macの料金は年額12,800円。
 
■WAZフォルダ 
http://www.waz.jp/ 
 Mac OS専用を謳ったオンラインストレージ。容量1.5GBの場合、月額3,000円から利用できる。データの共有用のIDは3人分まで発行、それ以上は1人あたり月額1,000円の追加料金が必要となる。
 
■イーポケット 
http://www.e-pockets.net/ 
 大容量ファイルの共有とデータ転送サービスを提供する。容量1GBのプランは5人まで利用者を設定可能で、月額1万円。200MBで月額2,000円のプランもあるが、こちらは複数IDを発行しないタイプになる。
 
●ネット経由でデータをやりとり~こんな方法も 
  
 最後に紹介するのは、ここまでに前述したサービスとちょっと異なるタイプのもの。ファイルの送信に主眼をおいたサービスや、自分のPCをオンラインストレージとして使うサービス、大容量ファイルの代名詞「動画ファイル」をストリーミング配信してくれるサービスを紹介する。
 
■宅ふぁいる便 
http://www.filesend.to/ 
 メール添付では難しい大容量ファイルを、ユーザー間でやりとりするため、一時的に預かってくれるサービス。送信側がWebブラウザ上から手続きを行なうと、受信側にダウンロード用URLを送付してくれる。預かり期間は基本的に3日間、一度に40MBまで送信可能だ。
 
■マイぽしぇっと 
http://my-pochette.interlink.or.jp/ 
 ISPの「インターリンク」が会員向けに提供するサービス。大容量データの受け渡しに特化したもので、1GBまでのデータを最大3日間オンラインに保存、その間に別のユーザーがダウンロードできる。料金は無料。
 
■LinkGarage 
http://www.jp.sonystyle.com/Hotnetwork/Linkgarage/ 
 ソニー製PC「バイオ」を遠隔操作する「LinkGarage」。オンラインストレージとしても利用可能で、各種設定を解説している。上手に使ってバイオの活用方法を広げよう。
 
■i-Cabi 
http://www.yano-re.co.jp/i-cabi-top.htm 
 オンラインストレージ、というよりは有料のFTPサーバーレンタルサービス。アクセスにもWebブラウザではなく、「FFFTP」などのFTPクライアントソフトを使う。容量5GBで、月額2,500円。共有用にIDを6個まで発行できる。
 
■ストリーム☆スター 
http://www.rizm.net/ 
 15MBまでのasf、wmv、wma形式の動画・音声ファイルをアップロードすると、広告をつけた上でストリーミング配信してくれるという無料サービス。共有したいファイルが動画でファイルサイズの小さいものなら利用価値があるかもしれない。
 
■ハピショットムービー 
http://photo.biglobe.ne.jp/hapi/ 
 ポータル大手「BIGLOBE」が提供している個人向けの動画配信代行サービス。動画・静止画限定のストレージとして活用できるだろう。月額300円で最大100MBまでアップロード可能。
 
(2004/03/26) 
[Reported by 森田秀一] 
 
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