“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ
トラブル編 第8回
【Q】SSIDが表示されない
2022年3月9日 06:15
【A】ステルス機能が有効になっているかもしれません
Wi-Fiには、接続するアクセスポイントを識別するための仕組みとしてSSID(Service Set Identifier)と呼ばれる仕組みがあります。アクセスポイントに割り当てる、名前のようなものと考えればよいでしょう。
なお、SSIDではなく、ESSID(Extended Service Set Identifier)と呼ばれることもあります。ESSIDは複数のアクセスポイントでSSIDを使えるように拡張した規格ですが、ESSIDであってもSSIDと呼称されることもあり、通常の利用では両者を区別する必要はありません。
PCやスマートフォンをWi-Fiに接続するとき、まず表示されたSSIDの一覧の中から接続したいアクセスポイントのSSIDを選択します。
通常、このSSIDは秘匿されておらず、電波が届く範囲であればSSIDを知ることができます。ただ、場合によってはSSIDを隠したい場合があります。そこでアクセスポイントの機能として提供されているのが「ステルスモード」や「SSIDステルス」などと呼ばれている機能です。
このステルスモードを利用すると、Wi-Fiの接続先を選択する一覧画面にSSIDが表示されず、正しいSSIDを直接入力しなければ接続できなくなります。
アクセスポイント、あるいはWi-Fiルーターは正しく動作しているはずなのに、PCやスマートフォンにそのSSIDが表示されないといった場合、ステルスモードが有効になってしまっている可能性があります。設定画面を開いてチェックしてみましょう。
ステルスモードの利用には注意が必要
このステルスモードを利用すれば、正しいSSIDを知らないユーザーはそのアクセスポイントにWi-Fiでつなぐことができなくなります。そのため、セキュリティを強化できると思うかもしれません。
確かに一定のセキュリティ上の効果はありますが、インターネット上にはステルスモードになっているアクセスポイントのSSIDを割り出すためのツールなどもあります。そのため、完全に第三者の目からアクセスポイントを隠蔽できるわけではありません。
また、ステルスモードを利用することにより、端末によってはWi-Fiの接続が途切れるなどのトラブルが発生することもあるため、利用には注意が必要です。
Wi-Fiのブリッジ接続って何?
Wi-Fiルーターには、同時に何台まで接続できる?
Wi-Fiルーターはどこに置くべき?
2.4GHz帯と5GHz帯は何が違う?
……連載『“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ』では、これからWi-Fiを導入する人や、導入済みでトラブルを抱えている人に向けて「Wi-Fiの基本」や「トラブル解消のテクニック」をQ&A形式で解説します。
“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ「トラブル編」記事一覧
- Wi-Fiが瞬間的に切れることがある
- Wi-Fiでの通信がいつも不安定……
- 家の2階に行くと通信速度が低下する
- Wi-Fi経由でインターネットにつながらない
- Wi-Fiにはつながるがインターネットを利用できない
- Zoomのミーティングで映像がコマ落ちする
- Wi-Fiを少しでも高速化したい
- SSIDが表示されない
- YouTubeで再生中の動画が止まりやすい……
- フリーWi-Fiに勝手につながるのを止めたい
- Wi-Fiでゲームをするとラグが大きい
- Wi-Fiでも有線LANでもネット動画の再生が途切れる
- Wi-Fiの電波強度を調べたい
- インターネットの通信速度を調べたい
- 「Wi-Fiの使い方」に関するこのほかの記事/掲載予定の記事 一覧
“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ「構築編」記事一覧
- Wi-Fi(無線LAN)を使い始めるには何が必要?
- Wi-Fiルーターの「ルーターモード」と「アクセスポイントモード」って何?
- Wi-Fiルーターはどこに置くべき?
- iPhoneをWi-Fiに接続するには?
- AndroidをWi-Fiに接続するには?
- Windows 10をWi-Fiに接続するには?
- Wi-Fiをつなぐのって難しそう……
- PCは有線LANと無線LAN(Wi-Fi)、どちらでつなぐべき?
- Wi-Fiルーターには、同時に何台まで接続できる?
- Windows 10で接続するWi-Fiの優先順を設定するには?
- 外出時にノートPCでネットしたい!! 手持ちのスマホでつなぐには?
- 「Wi-Fiの使い方」に関するこのほかの記事/掲載予定の記事 一覧