“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ
トラブル編 第7回
【Q】Wi-Fiを少しでも高速化したい
2022年3月2日 06:15
【A】Wi-Fiの設置位置を工夫してみましょう
家庭用Wi-Fiルーターの電波が届く距離は、障害物のない屋外で100m程度だと言われています。
それだけ電波が届けば家のどこでもWi-Fiでインターネットにつなぐことができると思うかもしれませんが、壁やドア、家具などの障害物によって電波が遮断される、あるいは電波強度が低下することがあるため、それほど距離が離れていないのに通信速度が遅い、あるいはWi-Fiにつながらないといったことが起こりえます。
電波の強度は、途中にある障害物の素材によっても大きく変わります。例えば、金属は電波を反射してしまうため、Wi-Fiルーターと端末(PCやスマートフォンなど)の間に金属製の扉などがあると、通信速度が低下したりつながらなかったりするため注意が必要です。
そのほか、電波の強度が大幅に低下してしまう素材としては、水やコンクリートがあります。特にコンクリート壁のマンションなどで、部屋を跨いでWi-Fiをつなぎたいなどといった場合は工夫が必要かもしれません。
一方、木材は電波を通しやすいと言われていますが、いくつもの木材の壁を通過して通信するような状況であれば電波強度は低下してしまいます。また壁の中にある断熱材によって電波が減衰することもあります。
Wi-Fiを少しでも高速化したいと考えるのであれば、このような障害物の影響を受けないように、Wi-Fiルーターの設置場所を工夫しましょう。
Wi-Fiルーターの最適な設置場所は?
Wi-Fiルーターの設置場所として、まず検討したいのは家具の上などといった高い場所です。高い位置であれば障害物の影響を受けづらいためです。
部屋の隅ではなく、できるだけ部屋の中央に置くこともポイントです。電波は同心円状に広がるため、部屋の中央におけば各方向に均一に電波を飛ばせます。
逆にWi-Fiルーターの設置場所として避けたいのは、周囲を障害物で囲まれてしまう棚の中などです。
ネットワークケーブルや電源ケーブルなどがあり、Wi-Fiルーター周りはどうしてもゴチャゴチャとしてしまうため、できるだけ目に付かない場所に置きたくなりますが、棚の中においてしまうと電波強度が低下してしまいます。もし、ケーブルが気になるのであれば、ケーブルを集約して見た目をすっきりさせるスパイラルチューブなどを活用することも検討しましょう。
Wi-Fiのブリッジ接続って何?
Wi-Fiルーターには、同時に何台まで接続できる?
Wi-Fiルーターはどこに置くべき?
2.4GHz帯と5GHz帯は何が違う?
……連載『“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ』では、これからWi-Fiを導入する人や、導入済みでトラブルを抱えている人に向けて「Wi-Fiの基本」や「トラブル解消のテクニック」をQ&A形式で解説します。
“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ「トラブル編」記事一覧
- Wi-Fiが瞬間的に切れることがある
- Wi-Fiでの通信がいつも不安定……
- 家の2階に行くと通信速度が低下する
- Wi-Fi経由でインターネットにつながらない
- Wi-Fiにはつながるがインターネットを利用できない
- Zoomのミーティングで映像がコマ落ちする
- Wi-Fiを少しでも高速化したい
- SSIDが表示されない
- YouTubeで再生中の動画が止まりやすい……
- フリーWi-Fiに勝手につながるのを止めたい
- Wi-Fiでゲームをするとラグが大きい
- Wi-Fiでも有線LANでもネット動画の再生が途切れる
- Wi-Fiの電波強度を調べたい
- インターネットの通信速度を調べたい
- 「Wi-Fiの使い方」に関するこのほかの記事/掲載予定の記事 一覧
“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ「構築編」記事一覧
- Wi-Fi(無線LAN)を使い始めるには何が必要?
- Wi-Fiルーターの「ルーターモード」と「アクセスポイントモード」って何?
- Wi-Fiルーターはどこに置くべき?
- iPhoneをWi-Fiに接続するには?
- AndroidをWi-Fiに接続するには?
- Windows 10をWi-Fiに接続するには?
- Wi-Fiをつなぐのって難しそう……
- PCは有線LANと無線LAN(Wi-Fi)、どちらでつなぐべき?
- Wi-Fiルーターには、同時に何台まで接続できる?
- Windows 10で接続するWi-Fiの優先順を設定するには?
- 外出時にノートPCでネットしたい!! 手持ちのスマホでつなぐには?
- 「Wi-Fiの使い方」に関するこのほかの記事/掲載予定の記事 一覧