「G Suite」時短&コラボ仕事術

機能追加の進む「Google Chat」を解説<4>

チーム内のメインチャットには、スレッド分けできる「チャットルーム」がお勧め

 今回の記事では、テレワーク促進にも対応して利用が進んでいる「G Suite」の中に含まれるチャットアプリ「Google Chat」の使い方をご紹介します。

機能追加の進む「Google Chat」を解説[目次]

  1. 「Google Chat」の基本的な使い方。メールとの使い分けが活用のポイント
  2. 簡単に始める1対1のチャット(ダイレクトメッセージ)
  3. 複数人チャットは「グループメッセージ」ですぐに始める
  4. チーム内のメインチャットには、スレッド分けできる「チャットルーム」がお勧め(この記事)

 Googleのチャットと聞くと、これまで使われてきた「ハングアウト」という名前のチャットアプリをイメージする方も多いかと思いますが、有償版のG Suiteではアプリの切り替えが進んでおり、今後はGoogle Chatが主流となる予定です(2020年の後半にはこれまでのハングアウトは使えなくなる予定と、Googleからアナウンスが出ています)。

この連載について

会社でG Suiteが導入されたのだけれどいまいち使い方がよく分からない、クラウドならではの機能をうまく活用できていない……といったユーザーに向けて、G Suiteの基本的な使い方やTipsを解説しています。なお、各記事で取り上げている内容は、G Suiteの使い方・活用をレクチャーする動画型eラーニングサービス「Master Program」より抜粋・再編集したものです。同サービスについては、こちらの詳細記事もあわせてご参照ください。

「チャットルーム」はチーム内やプロジェクトでのやり取りにお勧め

 決まったメンバーで長く何度もチャットでやり取りをする場合は、Google Chatの「チャットルーム」がお勧めです。チーム、プロジェクト、委員会、部署など、目的別にチャットルームを使い分けると、そのチャットルームでの議題が明確になります。

 Google Chatで複数人とチャットをするには、前回の記事でも紹介した「グループメッセージ」もありますが、グループメッセージは、個人が複数人にメッセージを送信し、一時的なやり取りを行う際に利用するのに対し、チャットルームは、部署ごとやチームといった「ルーム」にメンバーとして参加し、やり取りをする際に利用します。

チャットルームは、「チャットルーム」横にある作成アイコンをクリックして作成できます。

チャットルーム名を入力し、メンバーを追加したら、作成をクリックします。

 これで、チャットルームが作成されました。

会話をスレッド化し、業務の進捗状況確認・管理に活用

 チャットルーム内ではスレッドを分けて表示することができるため、さらに個別のトピックについて話し合うことができます。

 定例ミーティングについてや、売上に関することなど、チームで話し合うべきテーマはさまざまですが、スレッドを使ってトピックごとに会話を分けたほうが、あとから検索したときにも会話がひとまとまりで表示され、会話の流れが追いやすくなりますよ。

 新しいスレッドを開始する際には、何のトピックなのか明確に書いておくことをお勧めします。

 チャットルームでも、特定のメンバーに伝えたいときには、メッセージに「メンション」を付けることができます。

 また、チャットルームのチャットに「Google ドライブ」のファイルを追加する場合にも便利な機能があります。他の参加メンバーにファイルへのアクセス権がないと、チャット送信時にメッセージが表示されて、その場でアクセス権を設定することができます。共有設定をチャットルーム上で変更できるため、わざわざGoogle ドライブを別画面で開いて設定を変更する必要がありません。

メンバーの追加・削除がいつでも可能

 チャットルームは、他のメンバーを追加したり削除したりすることが可能です。例えば、プロジェクトに新しいメンバーが加わった際には、そのプロジェクトのチャットルームに追加すれば、過去のやり取りも全て残っているため、また同じことを説明する必要もなくなります。

 メンバーを追加するには、チャットルーム名の右側にあるプルダウンをクリックし、「ユーザーとbotを追加」を選択します。

 次に、チャットルームに追加するメンバーを選択し、送信をクリックします。

 また、チャットルームは、いったん自ら退出して、再度入室することができます。プロジェクトメンバーから一時的に外れた場合には、チャットルームからいったん退出をして、復帰したときに再度入室すれば、メンバーから外れていた期間の会話も、さかのぼって読むことができます。

Gmailでメール確認の時間を圧倒的に削減するワザとは? 会議の日程調整・予約をGoogle カレンダーでスムーズに行うには? Google ドライブで資料を作成すれば上司も部下もラクになる? 脱・添付ファイルでファイル探しの時間を省く……G Suiteをうまく使えば、これまで手間がかかっていた作業の時間をもっと短縮できるはず! 本連載『「G Suite」時短&コラボ仕事術』では、業務を効率化してスマートに働くためのG Suiteの基本的な使い方やTipsを紹介しています。

株式会社ストリートスマート

G Suiteの導入支援/運用支援事業を展開。“チェンジマネジメント”という、テクノロジーの移行に際して、人の変化を管理するGoogleのメソッドを理解し、導入支援や教育支援などを幅広く行うパートナーとしてGoogleに認定されている。2019年4月より提供を開始した「Master Program」は、G Suiteの使い方や活用方法をレクチャーする動画型eラーニングサービス。操作方法にとどまらず、G Suiteを活用した企業のコラボレーションや生産性向上のためのレクチャーも用意しており、1アカウントあたり初期費用360円(税別)+年間360円(税別)で導入可能。G Suiteの機能追加などに伴う新規レクチャーも逐次追加しており、G Suite導入企業における社員教育や利用マニュアル整備などの手間が削減されるのがメリット。