イベントレポート

CEATEC 2026

360°カメラでのスキャンによる工事不要の屋内ナビ、XRでポイ活体験、恒例の「カオスマップ」最新版など~LBMA Japanブース

LBMA Japanのブース(ホール6 ブース番号6H121)

 位置情報データを活用したビジネスに関連する企業や団体で構成される一般社団法人LBMA Japan(Location Business & Marketing Association Japan)が、「CEATEC 2026」にブースを開設し、会員企業15社とアカデミック会員の大学1校が出展している(ホール6 ブース番号6H121)。

 昨年に引き続き、LBMA Japanのスタッフによる「コンシェルジュサービス」も用意。同サービスのスタッフに声をかければ、来場者のニーズに応じて、同ブースの出展者の中からお勧めの企業を案内してくれる。

 位置情報ビジネスを展開する企業を中心とした「位置情報ビジネス&マーケティング カオスマップ」の2026年版も大きく掲示。2026年版カオスマップでは、位置情報とAIを組み合わせてさまざまな分析を行う「ジオAI」が独立した大カテゴリとして登場するとともに、位置情報データの取得対象が従来のスマートフォンや店舗、人流を中心としたデータに加えて、モビリティやドローン、衛星、航空、海運など新たなデータソースの活用が進んでいることなどが反映された内容となっている。

2026年版の「位置情報ビジネス&マーケティング カオスマップ」

 地図会社のジオテクノロジーズ株式会社のブースでは、XRグラスを使って同社のポイ活アプリ「GeoQuest(ジオクエスト)」を操作するデモを体験できる。XRグラスに映る映像を見ながら人差し指を動かしてメニューを選択したり、親指を立てて写真を撮影して投稿したりすることが可能。スマートフォンを取り出すことなくポイ活アプリを楽しめるというわけだ。

ジオクエXR

 また、10月5日に提供開始した人流分析ツール「Geo-Insight」のデモも行っている。同ツールはポイ活アプリ「トリマ」から収集した人流データをもとに小売・飲食店や商業施設の利用者の詳細分析を行うことが可能で、約10秒間隔の高頻度な測位により店舗の短時間滞在も把握することができるという。このほか、同社のブースでは、人流データをもとに生成AIで分析を行うデモなども展示している。

生成AIを活用した人流分析の例

 人流データ関連ではこのほかに、株式会社unerryのブースにて、同社が提供する人流データのプラットフォーム「Beacon Bank」をデモ。同社は今年5月、位置情報の取得・活用ができる「Profile Passport SDK」や、位置情報を活用したターゲティング広告などを提供する株式会社ブログウォッチャーを子会社化したことを発表。今後、両社の人流データを組み合わせによりデータ量が拡大する予定としている。

unerryのブース

 屋内測位関連では、靴に装着する振動ナビゲーションデバイスを提供するHonda発のベンチャー、株式会社Ashiraseが出展。屋内ナビゲーションサービス「IndoorFlow」を紹介している。360度カメラで施設内をスキャンすることにより、大がかりな機材の搬入などは不要で、スマートフォンの専用アプリによる屋内ナビゲーションが可能となる。

Ashiraseのブース

 施設工事が不要のため初期費用を削減することが可能で、VPS(Visual Positioning System)やPDR(Pedestrian Dead Reckoning)技術により高精度な測位を実現している。三越前駅周辺エリアや東京都庁第一庁舎・第二庁舎、広島駅構内・駅周辺商業施設、JR東日本のSTATION DESK 丸の内への誘導などで導入を開始しているという。

「IndoorFlow」は屋内で高精度な測位が可能

 このほか屋内測位関連としては、マルティスープ株式会社が位置情報を活用した現場情報の集約・分析プラットフォーム「iField」を展示。Bluetoothの方向検知機能であるAoA(Angle of Arrival)を活用した高精度の屋内技術のデモやAoAの受信機、専用端末を展示している。iFieldはAoA以外にもさまざまな屋内測位技術に対応しており、顧客の環境にあわせて最適な技術を提案する方針。AoA以外の屋内測位機器も数多く展示している。

マルティスープのブース
AoAの受信機とデバイス