地図と位置情報

移動するとマイルが貯まるポイントアプリ「トリマ」、インクリメントPが提供開始

ライフログとしても使用可能、地図上に1日の軌跡・滞在場所を表示

「トリマ」ロゴマーク

 インクリメントP株式会社は、移動した距離に応じて“マイル”を貯められるポイントアプリ「トリマ」のオープンβ版を提供開始した。Android/iOSに対応しており、App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロードできる。移動中にアプリを起動してなくても自動的にマイルが貯まるので、通勤や通学、出張などで日常的に移動が多い人が気軽に“ポイ活(ポイント活動)”できる。

 アプリを開いて「マイル」画面の「移動」を選ぶと、タンクが複数個表示され、移動することでタンクにマイルが貯まっていく様子が分る。タンクが満タンになるとマイルを回収可能となる。なお、広告動画を見ることでマイルが貯まる速度を速めることも可能だ。画面下部のメニューにはクーポンのコーナーも用意されており、全国の各種チェーン店で利用可能なクーポンを入手できる。

移動するとマイルが貯まる
歩いた距離に応じてマイルが貯まる

 メニューで「ログ」を選択すると地図が表示される。地図上で1日ごとに移動した軌跡と滞在した場所、滞在時刻などを確認することが可能で、ライフログとしても使用できる。ドライブやツーリングの走行ルートなどを保存し、あとで確認することもできる。

移動した履歴を地図上で確認できる

 マイルは、電子マネーや各社のポイント、デジタルギフトなどに交換することが可能。楽天ポイントやTポイントをはじめ、Amazonギフト券やdポイント、Pontaポイント、WAONポイント、nanacoポイントなど合計39種に対応している。なお、オープンβ版で獲得したマイル等のデータは正式版に引き継ぐことが可能だ。

 なお、トリマ公式サイトの下部には、ユーザーに対してマイルを還元するかたちで位置情報データを収集し、同アプリを通じて収集したデータを個人が特定できないかたちに匿名化処理した上で地図整備やロケーションビジネスに活用すると明記されている。カーナビ用やウェブ地図サービス向けにデジタル地図を提供するインクリメントPは、道路開通情報やスポット開店閉店情報を、行政の道路設計資料や新聞媒体、インターネットなどから情報収集をして地図整備に活用しているが、これらに加えて、今後はトリマを通じて収集したデータも活用していく予定だ。

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片岡 義明

フリーランスライター。ITの中でも特に地図や位置情報に関することを中心テーマとして取り組んでおり、インターネットの地図サイトから測位システム、ナビゲーションデバイス、法人向け地図ソリューション、紙地図、オープンデータなど幅広い地図・位置情報関連トピックを追っている。測量士。インプレスR&Dから書籍「位置情報トラッキングでつくるIoTビジネス」「こんなにスゴイ!地図作りの現場」、共著書「位置情報ビッグデータ」「アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう」が発売。