“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ

基本編 第2回

【Q】BluetoothとWi-Fiは何が違う?

【A】無線通信の規格なのは同じですが、目的が大きく違います

 Wi-Fiと同じく、電波を使って通信する技術に「Bluetooth」もあります。ただ、両者の役割は大きく違っています。

 Wi-Fiは、「スマートフォンやPCなどをネットワークに接続する」ものであるのに対し、Bluetoothは「スマートフォンやPCに周辺機器を接続する」ために使われることが一般的です。

 現在では、多くのスマホやノートPC、タブレットがBluetoothに対応しており、さまざまな周辺機器を無線で接続できるようになっています。例えば、そうした周辺機器の1つがマウスです。使っているノートPCがBluetoothに対応していれば、Bluetooth対応のマウスをワイヤレスで接続して利用することが可能です。

 マウス以外にも、キーボードやスピーカー、イヤフォン/ヘッドフォン、ヘッドセットなどといった周辺機器との接続にも、Bluetoothが広く用いられています。

テザリングでBluetoothが使われることもある

iPhoneはBluetoothを使ったテザリングに対応している

 スマホのモバイル回線を利用し、ノートPCやタブレットなどをインターネットに接続する、テザリングにBluetoothを使うこともあります。昨今ではWi-Fiを使ってスマホとノートPCなどを接続することが一般的ですが、そのWi-Fi部分をBluetoothに置き換えたものと考えればいいでしょう。

 実際にBluetoothを使ってノートPCやスマホなどと周辺機器を接続するには、両者が同じプロファイルをサポートしている必要があります。

 プロファイルとは、機器同士が相互にやり取りする際の通信方法などを定めたものです。具体的には、マウスやキーボードの接続に利用される「HID(Human Interface Device Profile)」、イヤフォン/ヘッドフォン、スピーカーに使われる「A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)」、双方向で音声を送受信するヘッドセットなどで用いられる「HFP(Hands-Free Profile)」などがあります。

連載『“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ』について

スマホをWi-Fiに接続する方法は? Wi-Fiがつながらない原因と解消法は? Wi-Fiルーターの選び方は? この連載では、これからWi-Fiを導入する人や、Wi-Fiを導入しているがトラブルを抱えている人に向けて「Wi-Fiの基本」や「トラブル解消のテクニック」をQ&A形式で解説していきます。