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「管理職が罰ゲームと化している――負担ばかりで新しい仕事もなかなかできない」パーソルの調査報告についての記事に大きすぎる反響があった2024年を振り返る

INTERNET Watch ニュース年間アクセスランキング[2024/1/1~12/20]

 「INTERNET Watch」で今年1年間に掲載したニュース記事(2024年1月1日付~12月20日付)について、アクセス数(ページビュー)に基づく30位までのランキングを算出した。今年最も読まれたニュースは――。

中間管理職のイラスト(画像:いらすとや より)

 『管理職が罰ゲームと化している――負担ばかりで新しい仕事もなかなかできない』が、2024年のニュース年間アクセスランキング第1位となった。パーソル総合研究所が実施した「中間管理職の就業負担に関する定量調査」の結果をもとに、管理職が罰ゲーム化してしまった背景や管理職を苦しめる職場の構造を指摘するとともに、罰ゲーム化を防ぐための4つのアプローチを紹介している。

 “管理職の罰ゲーム化”とは確かにインパクトのある表現だが、こうしたテーマの記事が第1位にランクインしてしまうこと自体が日本の職場構造の大きな課題を示唆しているのだろうか……。ここまで大きな反響があった要因・背景として何が考えられるのか、INTERNET Watchではあらためてパーソル総合研究所にコメントを求めたが、「貴誌で最も読まれた記事となったとのこと、大変光栄に存じます」(同社広報)との回答にとどまり、新たな情報は得られなかった(研究員の方が「多忙を極めている」とのことで、残念ながら……)。

 次いで第2位の『「Aterm」シリーズのWi-Fiルーターなど59製品に複数の脆弱性。対策や買い替えの検討を』など、家庭用ネットワーク機器の脆弱性が見つかったことを報じた記事がページビューを集めた1年だった(ほかに5位12位19位21位)。家庭用ネットワーク機器のセキュリティ対策に関しては、総務省が冊子を公開して必要性を訴えている(17位)が、INTERNET Watchでも啓発のための取り組みを展開しており、11月11日を「Wi-Fiルーター見直しの日」と制定(Wi-Fiルーターの外部アンテナが並んで立っている様子「1111」にちなんでいる。日本記念日協会へも申請・登録済み)。年に一度、この日に家庭でWi-Fiルーターの“見直し”をすることを提案しており、今年も気合いを入れて特集記事で情報発信しているので、ぜひ御一読いただきたい。

 もちろん、Wi-Fiで注目されているのはセキュリティ方面の話題だけではない。無線LAN機器の新製品についての記事もライクイン(15位30位)しているが、興味深いのは、Wi-Fi HaLow(IEEE 802.11ah)規格対応など、いずれも長距離での無線LAN接続をアピールするジャンルの製品であること。最近は市場でも選択肢が増え、普及も見えてきた最新規格「Wi-Fi 7」対応の新製品についての記事が1本もランクインしなかったのと対照的であり、Wi-Fiへのニーズ・関心が必ずしも高速化一辺倒ではなく、活用のシチュエーションが多様化していることが伺える結果と言えそうだ。Wi-Fi HaLowについては、連載「期待のネット新技術」でも、ここ最近の回で詳しく取り上げているの。興味のある方はせひ参照されたい。

 このほか、依然としてフィッシング詐欺メールが多く出回っている模様で、その文面などとともに注意を呼び掛ける記事が上位に複数ライクインしているのが目立つ(3位4位6位7位10位14位)。INTERNET Watchでは各種ネット詐欺の事例を紹介する連載として「被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー(それってネット詐欺ですよ!)」を以前より掲載しているが、今年は「読めば身に付くネットリテラシー」という新連載も開始したので、あわせて参考に。

 1位~30位のランキングは以下の通り。引き続き2025年もINTERNET Watchをよろしくお願い申し上げます。

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