スッキリ分かるWi-Fiルーター(ASUS編)
第19回
LAN内でファイルを共有してみよう(ASUS「RT-AC59U」編)
2020年2月7日 10:00
本連載では、ASUSのWi-Fiルーター「RT-AC59U」を使った設定を行っている。前回までで、セキュリティを考慮したWi-Fiルーターの基本的な設定が完了し、友人の訪問時に便利なゲストネットワークの使い方も解説した。
今回は、Wi-FiルーターでUSBメモリーのファイルを共有してみよう。写真や音楽、動画をLAN内で自由に見られるようになる。
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RT-AC59Uの背面には、USBポートが1つ用意されている。ここにUSBメモリーを装着すると、その中に保存したファイルをスマホなどから見られるようにできる。USBポートは2.0なので、安価なもので十分だ。ファイルはあらかじめPCを使って用意しておいても、閲覧できるように設定してスマホから転送してもいい。
これは、「Samba共有」というUnix系のOSに用意された技術を使っている。スマホだけでなく、PCのWindowsやmacOSから、同一LAN内でファイルを利用するためにも使われるものだ。そのため、ネットワーク共有フォルダーにアクセスするアプリやツールは、OS標準のものも含め、多数が用意されている。
設定方法に難しいところは何もない。先にRT-AC59UにUSBメモリーを接続しておき、「ASUS Router」アプリを使って[設定]タブの[USB]から[Samba]を選び、Sambaをオンにしてゲストログインも有効にしておくだけだ。ゲストログインを有効にすると、Wi-Fiを含めLANに接続している誰でもが自由にアクセスできるようになる。家族が自由に読み書きできる場所として活用して欲しい。
設定が済んだら、スマホからアクセスしてみよう。アクセス方法はOSなどの環境によって微妙に異なるが、ポイントは「SMB」プロトコルを選んでWi-FiルーターのIPアドレスを指定することと、ログインが不要な「匿名(ゲスト、Guestなどと書かれることも)」でアクセスすることだ。
iPhoneであれば、iOS 13以降で使える標準アプリ「ファイル」を使ってアクセスできる。接続するアドレスは、「smb://192.168.50.1」となる。この「smb://」で、Sambaの共有フォルダーで使われている「SMB(Server Message Block)」という通信プロトコルを指定している。続く「192.168.50.1」はRT-AC59UのIPアドレスの初期値だ。変更しているなら、該当するIPアドレスを入力して欲しい。
IPアドレスの指定に間違いがなければ、設定でゲストネットワークでの公開を選択しているので、ログイン不要で接続できるはずだ。
利用しているプレーヤーアプリによっては、ネットワーク上の共有フォルダーにあるファイルの再生に対応している場合もあるし、共有フォルダーへのアップロードが可能なものもある。このあたりは、いろいろと好みで使い比べてみて欲しい。
AndroidとiOS含め、多数のファイラーが公開されている。スマホのメーカーによっては、独自のファイラーが搭載されていることもある。ここでは、Androidでの例として、「Cx File Explorer」を使ってみよう。
- Cx File Explorer(Google Play)
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(協力:ASUS JAPAN株式会社)