スッキリ分かるWi-Fiルーター(ASUS編)
第12回
スマホをQRコードでWi-Fiルーターにつなごう 読み取り~初回設定まで(ASUS「RT-AC59U」編)
2019年12月6日 09:00
スマホをフルに活用したいなら、自宅ネット回線とWi-Fiは必須と言える。そこで、本連載では「スマホにちょうどいいWi-Fiルーター」としてASUS「RT-AC59U」を選定し、その活用例を紹介している。第2回は「QRコードでの初期設定」だ。
なお、RT-AC59Uのスペックは前回を参照のこと。
「スッキリ分かるWi-Fiルーター(ASUS「RT-AC59U」編)」記事一覧
まずWi-Fiルーターをネット回線につなぐときはLANケーブルに注意
今回は、スマホを最初にWi-Fiルーターにつないでみる方法を確認していく。その前にまず、Wi-Fiルーターをインターネット回線につないでおこう。本体のWANポートとインターネット回線のモデムをLANケーブルで接続しておく。
この回線との接続には、ルーターに付属するLANケーブルを使うのがポイントの1つだ。ギガビットLANではCAT5e以上(CAT6でもOK)のケーブルが必須だが、その辺りにある適当なLANケーブルを使っていると、間違えてCAT5で接続してしまうことがある。
ケーブルの違いはパッと見では分かりにくく、CAT5でも繋がる分には繋がってしまうので、さらにややこしい。使い続けていてどうも速度が出ないと、詳しく調べ始めて発覚することもある。もちろん、きちんと把握できているなら、自前のケーブルを追加してもOKだ。とにかく回線と接続するLANケーブルは、しっかりチェックして繋げるようにしよう。
QRコードでルーターの初期SSIDに接続できれば便利
Wi-Fiルーターを自宅で使うには、インターネット回線に繋げて、Wi-Fiが利用できるように最初の設定をする作業をしなくてはならない。これ自体はそれほど難しいコトではないはずだが、該当する初期設定のSSIDを選んで、暗号化キーを入力するのは、初めての人にはちょっと分かりにくいかもしれない。
この暗号化キーの入力を簡単にするために、この製品は初回アクセス用のQRコードが本体の底面に貼られている。これをスマホで読み取って接続しよう。
おっと、チョットその前に。RT-AC59Uの設定には、スマホ向けの「ASUS Router」アプリを使うので、あらかじめダウンロードしておこう。iOS版のアプリは250MB程度あるので、どこかでフリーWi-Fiなどを活用して落としておくのがオススメだ。一方、Android版は35MB程度なので、さほど気にしなくていいだろう。
もし、設定をPCで行えるなら、背面の黄色のLANポートとPCをLANケーブルでつないで設定するのがベスト。設定の反映後に再接続する手間が省けるのでオススメだ。ただ、PCの場合には、設定にウェブブラウザーを使うので、以降の画面とは異なる。
QRコードの読み取りは、iOSならカメラアプリ、Androidは「Googleレンズ」アプリが手っ取り早い
QRコードの読み取りは、iOS 11以降なら標準のカメラアプリ、Androidは「Googleレンズ」を利用するのが手っ取り早い。Googleレンズは「Googleアシスタント」から起動できるほか、単体アプリとしても提供されている。
Googleレンズ以外のQRコードを使った方法は、連載『自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!』の第23回で実践しているので、参考にして欲しい。
スマホの内蔵カメラでQRコードを読み取ってWi-Fiへアクセスする手法は、この後、本番運用に向けてWi-Fiの設定を行った後にも活用できる。簡単なので、ぜひ使えるようにしておこう。
「ASUS Router」アプリでWi-FIルーターを設定しようまずは初回アクセス用ID・パスワードを変更
QRコードを読み取ってWi-Fiルーターの初期SSIDへ接続できたら、ASUS Routerアプリを起動してWi-Fiルーターを探す。ルーターの設定に必要な初期IDとパスワードはいずれも「admin」だが、これは初回アクセス時に変更しておこう。これはWi-Fiの接続に使う暗号化キーとは別のものなので、どこかにメモを残しておこう。
設定画面へ最初にアクセスするときには、途中でリモート接続を有効にするかを選ぶ画面が表示される。インターネットを経由して、外部から自宅のネットワークへアクセスするかどうかを決める設定だ。後からでも必要に応じて設定を変更できるので、ひとまず「キャンセル」を選んで設定を進めておこう。何に使うかよく分からずにリモート接続を可能にしてしまうと、セキュリティー面でリスクとなるので注意したい。
なお、アプリでは気にすることはないが、PCなどからウェブブラウザ-でルーターの管理画面を表示するには、ルーターの初期IPアドレス「192.168.50.1」にアクセスする。
これで初期SSIDのWi-FiにてWi-Fiルーターに接続できたことになるが、このままの状態で使い続けてはいけない。次回は、Wi-Fiの設定を自分専用に書き換えるように設定していく。
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(協力:ASUS JAPAN株式会社)