スッキリ分かるWi-Fiルーター(ASUS編)
第14回
Wi-Fiルーターでインターネット接続設定をするコツ(ASUS「RT-AC59U」編)
2019年12月20日 10:00
今回は、Wi-Fiルーターをインターネットに回線に接続する設定をチェックしていこう。
連載の第12回では、初期SSIDを用いてASUSのWi-Fiルーター「RT-AC59U」にスマートフォンでWi-Fi接続を行い、「ASUS Router」アプリでルーターの設定を開始した。
「スッキリ分かるWi-Fiルーター(ASUS「RT-AC59U」編)」記事一覧
ASUS Routerアプリの初回設定時には、自動で「クイックセットアップ」が起動し、設定用IDとパスワードを設定する。この時点でWAN側で回線にケーブルが繋がっていると、自動的にインターネット回線も設定される。
インターネット回線への接続方法は2種類ある
インターネット回線への接続方式には、大別して「DHCP」と「PPPoE」の2種類[*1]がある。DHCPでの接続だと、ケーブルさえ繋がっていれば何もしなくても自動的に回線を認識して接続ができる。ASUS Routerアプリのホーム画面にDHCPと表示されていればその状態で、すでにインターネットへ接続されている。
[*1]……ほかにも、ごくまれにケーブルテレビ系でIPアドレスを固定して接続する場合もあるのだが、最近では滅多にない
ちなみに、回線に接続するONUなどの機器がルーターを内蔵しているタイプで、すでにインターネット回線に繋がっているなら、状況は全く同じだ。ただし、この場合はいわゆる「二重ルーター」状態になっている。インターネット接続には全く問題はない。この状態が気になるなら、連載『自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!』の第34~37回あたりを参照してもらいたい。
もう1つの接続方法であるPPPoEは、NTT東西が提供する「フレッツ光」回線で使われる方式だ。こちらは、ISPから提供される認証用の情報に従って、アプリにIDとパスワードを入力して接続する。
「ASUS Router」アプリでルーターが見えないならWi-Fi接続の状態をチェック
インターネット回線にうまく繋がっているかは、どこかのページを表示させてみれば確認できるのだが、万一表示されない場合には、まずはインターネット回線の不具合、Wi-Fi接続の切断などが原因として考えられる。
こうしたトラブルの要因を切り分けるためには、まずASUS Routerアプリで、[設定]の[診断]にある[ネットワーク診断]を使ってチェックをしてみよう。これで、起きているトラブルの原因がある程度分かるはずだ。
もし、ASUS RouterアプリでRT-AC59Uを見つけられないなら、スマートフォンからルーターへWi-Fiで接続できていないことを疑おう。Wi-Fi接続の設定方法については前回を参照して欲しい。
インターネット回線に接続できないときは、PPPoE設定を見直そう
回線に接続できないなら、たいていはPPPoEの認証に失敗しているか、設定自体がまだされていないケースだ。
自宅のONUがルーター機能を備えた環境なら、そちらで接続をチェックしよう。ISPの会員登録証などに書かれた「認証ID(接続ID、ユーザー名などとも書かれる)」と「認証(接続)パスワード」の文字を、しっかり確認しながら入力しよう。
アクセスポイントモードに切り替えれば、二重ルーターの状態を解消できる
もう1つ、RT-AC59UをWi-Fiアクセスポイントとしてだけ使い、ルーターとしての機能はONU内蔵のものなどを使うケースの設定を確認しておこう。これは、二重ルーターを解消したいときなどに利用するものだ。
RT-AC59Uのルーター機能をオフにする方法は、以下の画面を確認して欲しい。ただし、自宅回線の状態を把握せずにルーター機能をオフすると、インターネットに接続できなくなる。また、今後の連載で紹介していくRT-AC59Uの各種機能のうち、多くが活用できなくなってしまい、単純に単なるWi-Fiルーターとしてだけ活用することにもなる。この点にも注意して欲しい。
なお、回線の状態や設定の意味をあまり理解していないなら、スマホのネット接続などでは特に問題がないはずなので、RT-AC59Uをルーターモードのままにして、二重ルーターの状態で使い続けて欲しい。
ルーターの設定はバックアップしておこう
ここまでで、スマートフォンをWi-Fiでルーターにつなぎ、インターネットが使えるようになっているはずだ。この時点でいったん設定を保存しておくことをお勧めしたい。今後の作業で設定を間違えてしまったり、機器の故障で同一機器へ交換した場合などに、いつでも現在の設定に書き戻すことができる。
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(協力:ASUS JAPAN株式会社)