イベントレポート
CEATEC JAPAN 2018
VRスコープで施設を仮想内覧、回避困難なフィッシングメールも目の当たりにできる三菱地所ブース
2018年10月17日 06:15
10月16日~19日に幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2018」。三菱地所は、タカラトミーとコラボして人生ゲーム風のイベントマスがあしらわれたブースを設置し、VRやフィッシングメール対策ソリューションなどを体験できるようにしていた。なお、展示内容のいくつかは日替わりとのことで、17日以降はセキュリティ技術の代わりに知財関連や不動産関連の内容を紹介するという。
三菱地所は、コワーキングスペースの設置、企業同士の出会いの場となるミートアップイベントの運営など、これまで手掛けてきた企業の交わりを生み出すための事業を、新たに「xTECH(クロステック)」というミッションを掲げて2018年4月から本格スタートさせている。ブースでは、こうしたxTECHの活動に関連したサービスやソリューションを紹介している。
展示内容の1つは、同社が所有・運営するビルなどの施設内を見学できるVR。不動産関連の事業者に向けたVRソリューションを開発しているナーブの専用スコープを用いたもので、iPadで指定したさまざまな施設の内部をVRスコープで仮想内覧できる。手で保持するタイプのスコープながら、軽量、高画質で、360度見回すときのレスポンスも良いのが特徴だ。
もう1つ、「サイバーセキュリティ」をテーマに16日に同ブース内で展示していたのは、米国生まれのフィッシングメール対策ソリューション「Cofense」。システム側でフィッシングメールをブロックするようなソリューションではなく、従業員の訓練にフォーカスしているのがポイントだ。
実際にまん延しているフィッシングメールを元にした、多言語対応の「フィッシングメールテンプレート」を約1200種類用意。企業のシステム管理者がそのテンプレートをベースに架空のフィッシングメールを簡単に作成し、抜き打ちで従業員に送信することで、従業員がフィッシングメールへの対応をリアルに学べるという。
テンプレートの中には、総務部や社長からの連絡を装って巧みにリンクを踏ませようとするメールや、最初は至急の返信のみ要請し、後からフィッシングメールで釣り上げるようなものがあり、一見しただけではフィッシングメールとは分からないものばかり。受信した従業員が、そのメールをフィッシングと見抜いて報告するためのボタンも用意しており、従業員がしっかり対策、対応できているかを計測する機能もある。
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