イベントレポート

CEATEC JAPAN 2018

スマートスピーカーでチケット購入、旅行者から自治体までカバーするJTBのソリューション

JTBのブース

 10月16日~19日に幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2018」では、JTBがIoTソリューションを提供する事業者の1つとして出展している。自宅のスマートスピーカーに話しかけて施設・イベントのチケットなどを購入できるようにする新しい購入スタイルを提案しているほか、事業者や自治体に向けた旅行者の行動分析用ソリューションなども紹介している。

自宅リビングを模したコーナー

 ブース内の自宅リビングを模したコーナーでは、「日常と(旅行という)非日常をつなぐ」というコンセプトで、スマートスピーカーに話しかけて施設やコンサートなどのチケットを購入できる仕組みを紹介。ブースにはAmazon Echo Spotが設置されており、これに話しかけて何度か対話することでチケット購入まで完結できる、というコンセプト展示を行っている。

Amazon Echoに話しかけることでチケットを購入できる
実際にはAmazon Echo Showから利用が可能。12月からサービススタートするとしている

 また、これと合わせて福島県いわき市にオープンした無人店舗もアピール。現在は店舗から遠隔にいるオペレーターとモニターを介してやりとりし、チケットなどを手配する形になっている。しかしながら、いずれは世界各国の現地事情を把握するオペレーターと直接やりとりできるようにして、利用者にとって最適な旅行商品を選びやすくする、としている。

福島県いわき市にオープンした無人店舗。リモートのオペレーターとモニター越しにやりとりして旅行商品を購入できる

 このほか、荷物をあらかじめホテルに発送して手ぶらで旅行できるようにする訪日外国人向けのサービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL」、旅行者の行動分析などが行える事業者・自治体向けソリューション「エリアアナライザー」なども解説している。

訪日外国人向けの手ぶら観光支援サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL」。スマートフォンから簡単に利用申し込みができる
事業者・自治体向けソリューション「エリアアナライザー」。旅行者のWi-Fi電波から得られた位置情報などのビッグデータを元に旅行者の行動分析が行える。会場ブースでもこの仕組みを利用し、リアルタイムにグラフで状況表示していた
テレイグジスタンス(遠隔存在技術)を利用した仮想的な父島旅行の実証実験。遠隔でVRゴーグルと触感デバイスを装着し、父島にある人型のロボットを遠隔操作する。目で景色を見られるだけでなく、水の冷たさ、砂の感触なども得られるという

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