イベントレポート

CEATEC JAPAN 2018

ルンバが探し物を見つける、DJ/VJになれる、最新ノイズキャンセリングも体感できる「豆蔵」ブース

「豆蔵ホールディングス」のブース

 10月16日~19日に幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2018」で、ITコンサルティングを手がける株式会社豆蔵ホールディングスは、グループ企業が持つ複数のサービス/ソリューションを紹介している。RFIDとルンバを活用した探し物発見ソリューション、スマートフォン向けのDJ/VJアプリ、イスラエル発の高精度ノイズキャンセル技術と、ジャンルが多岐に渡っているのが面白いところだ。

探し物発見ソリューションのコーナー。開発用のルンバの上にRFIDリーダとカメラが搭載されている

 同社のブースでは、掃除機能を省いた特別なルンバの上にRFIDリーダーとカメラを載せ、一定エリアを巡回させることで、RFIDタグを取り付けたアイテムを見つけ出す、というデモを披露している。数cmまで近づくと反応する超小型のRFIDタグを家電リモコンやぬいぐるみなどに取り付けておき、PCから探したいものを指定することで、ルンバがエリア内を自由に動き、目的のアイテムを発見したら写真撮影して帰還する。

 今すぐに製品化することはないようだが、自宅でモノをなくしがちな人にとって便利なのはもちろんのこと、RFIDの感度を最適化することで倉庫管理や棚卸しなどにも活用できるとしている。

指定した探し物を発見すると写真撮影し、充電器に帰還する

 2018年度内にリリース予定の、誰でもDJ/VJになれるサービス「Online Party Platform」も展示している。iOS/Androidに対応するアプリで、ブースではデモ版のアプリに触れることが可能。最初にDJになるか、VJになるか、オーディエンス(視聴者)になるかを選択し、DJ/VJの場合は画面上のターンテーブルや映像切り替え用のインターフェースを操作することで、クラウドを介して視聴者に披露できる。

 視聴者は、DJ/VJのプレイに対してコメント投稿したり、ボタン操作で歓声を上げたりできる。これを使えば、バーチャルDJ/VJとして活躍し、ネットで有名人になることも夢ではないかもしれない。

DJを選んだときの画面
VJを選んだときの画面
オーディエンスのインターフェース。コメントしたり、歓声を上げたりできる

 同社いわく「他社の既存技術より1~2割ほど精度が高い」というイスラエル企業Silentiumが開発したノイズキャンセリング技術も、実際にその効果を体感できるよう展示している。シートに座って自動車のロードノイズなどを効果的に低減することを確認できるデモや、大きなノイズをスピーカーから出力している状態でイヤホンを装着すると、ノイズがほとんど聞こえなくなるデモを用意。

イスラエル企業が開発したノイズキャンセリング技術を体験できるシート
自動車に最初から搭載されているスピーカーで逆位相を流し、ロードノイズなどを低減する

 この技術は、従来と同様にマイクで拾ったノイズの逆位相となる音をスピーカーから出力することでノイズ低減する仕組みだが、必ずしもイヤホンを使わなくてよい。専用スピーカーではなく既存のスピーカーをそのまま利用でき、さらにノイズ源の“根元”からもキャンセルできるのが特徴。ブースでは主に自動車に適用した例を紹介しており、実際に欧州の自動車メーカーが採用する計画があるほか、エレクトロラックスがレンジフードのファン音低減のために採用したとのこと。

エレクトロラックスのレンジフードで同技術を採用
スピーカーで盛大にノイズを流しているなか、イヤフォンでノイズキャンセリングの効果を体感することも可能

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