イベントレポート
CEATEC JAPAN 2018
SMBCグループが目指す、キャッシュレス/カードレス社会に向けた新しい取り組み
2018年10月19日 12:45
「CEATEC JAPAN 2018」における三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)のブースでは、グループ関連各社の最新サービスや技術を持ち寄った展示が行われている。注目ポイントとしては、生体情報を使った認証や決済サービスのほか、チャットボットなど自動応答技術を組み合わせた迅速で正確な応対、ライドシェア時代をにらんだ新しいサービスへの取り組み、そしてインバウンド対応や決済における新しいユーザー体験の提案だ。
生体認証を使った決済サービスでは、「Polarify」と「NCore」の2つのサービスが展示されている。類似したサービスではあるものの、Polarifyは米Daonの生体認証技術とNTTデータの認証基盤を採用しており、一方のNCoreはNECとの合弁会社という経緯からNECの画像認証技術をバックグラウンドにしている。
Polarifyはアプリやウェブブラウザー向けのコンシューマーサービスを想定しており、これにNTTデータの認証基盤を組み合わせることで、スマートフォンからの銀行サービスへの登録やアクセス機能のほか、リアル店舗などでの“手ぶら”決済を可能にするという。また、NCoreはB2B2C的な認証基盤技術のパートナー企業への展開を目指しており、今後、パスワード入力に代わる顔認証を使った新しいサービスの登場に期待できる。
内容的にB2B的なサービスが多く、コンシューマーが直に触れるものは少ないため、ややなじみが薄い印象を受けるかもしれない。だが、今後2、3年のうちには、これら技術を取り込んだサービスが各社から登場するとみられ、そのときに「あぁ、これはCEATECで展示されていたものだ」と改めて感想を抱くことになるだろう。
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