イベントレポート
CEATEC JAPAN 2018
ジオニック社公式の「MS講習キット」登場、モビルスーツを本当にプログラムできる学習キット
「ザクではない!」 “STEM教育”を提案する「バンダイナムコ」ブース
2018年10月15日 22:19
10月16日~19日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2018」で、バンダイナムコホールディングスは主に子ども向けの“STEM教育”(科学・技術・工学・数学分野の教育)にフォーカスした展示を行なっている。目玉は、モビルスーツの動きをプログラミングできる学習キット。
ザクではない? 子どもたちが将来エンジニアを目指すきっかけに
この学習キットには、機動戦士ガンダムに登場する架空の軍需企業であるジオニック社が開発した、という体で「ジオニック社公式 MS講習キット」という製品名が付けられている。高さ30cmほどのモビルスーツ型のモデルに埋め込まれたモーターなどのモジュールを、PC上のツールでプログラミングして、二足歩行ロボットやタンク型ロボットの動作のさせ方を学ぶことができる。
「モビルスーツのプログラミングを通じてロボットの仕組みを学び、子どもたちが将来エンジニアを目指すきっかけに」というのが同社の狙い。見た目はザクだが、担当者によれば「ザクではない。ジオニック社の訓練用モビルスーツである」とのこと。価格、発売日は未定。
スマホを自走させてバトルするロボット「ALGOROID」
小学生以上のSTEM教育に向いた「ALGOROID(アルゴロイド)」というロボットも展示。ロボットはスマートフォンホルダーのような形をしていて、モーターで自走する。あらかじめスマートフォン上の専用アプリでロボットの動きをプログラミングしておき、そのスマートフォンをロボットに載せることで、マス目が描かれた専用シート上で自動で動作させることができる仕組みだ。
自分のロボットの動かし方を学べるだけでなく、他のロボットと1対1でバトルしたり、複数のロボットで対戦することも可能。行動はターン式で、相手を仮想砲撃して体力を削りきれば勝ち。会場ではデモ用として4人同時対戦ができるようになっており、あらかじめプログラミングされた4パターンのバトルスタイルから選んで挑む。攻撃力は高いが移動が遅いパターン、一撃でやられるものの回避能力が高いパターンなどがある。チーム対戦機能の実装も検討している。
ボードゲーム「パーティジョイAI」はスマートスピーカーと連携
その他、チップが埋め込まれたフィギュアを専用ステージに配置して楽しむ“次世代フィギュア”を参考展示。ライブステージが盛り上がっているような雰囲気で、スマートフォンで指定した好みの音楽をステージから再生したり、フィギュアのチップの情報を元にそのキャラの声を聞いたりできる。サイリウム型コントローラーを操作するとステージ上のライトの光り方を変えるなど、さまざまに演出できる機能もある。
また、1980~1990年代に流行したボードゲーム「パーティジョイ」が現代になって生まれ変わった「パーティジョイAI」にも注目。市販のスマートスピーカーを組み合わせて遊ぶもので、スマートスピーカーに「ガンダムを○○番(マス目番号)に移動」「○○番のガンダムが○○番のザクを攻撃」などと話すと、その指示に合わせて音声が流れ、ゲームが進行する。
もちろんコマ自体は自分の手で動かす必要はあるが、因縁のキャラ同士の行動が絡むと、かつての名シーンを再現する音声が流れるなど、ファンをうならせる演出も多数用意されるようだ。コンピューター対戦、もしくは2プレーヤーによる共闘によるコンピューター対戦が可能になる見込み。
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