イベントレポート

CEATEC JAPAN 2018

「MUFGコイン」で日々の生活でのマイクロペイメント実現、「低コストな決済の世界」をアピール

 「CEATEC JAPAN 2018」の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のブースでは、少し前に発表されて話題になっていた「MUFGコイン」の関連展示が多数行われている。MUFGコインは、ブロックチェーン技術を使って送金や決済を可能にする「デジタル通貨」という位置付けで、分散処理で安全性を高めつつ、コスト削減やスケーラビリティ、処理速度の面で既存の金融インフラとは異なる新しいプラットフォームを提案する。メリットはいくつかあるが、その最たるものは「マイクロペイメント」への応用で、既存の決済ネットワークでは数円から数十円程度といわれる処理コストを大幅に低減し、例えば1円やそれ未満の金額であっても最小限のコストで送金を可能にする。

 昨年のCEATEC JAPAN 2017では自動販売機を使ったデモストレーションが行われていたが、今回はハッカソンでの優秀作品5点を並べてのMUFGコインを使った人気投票のほか、IoT機器を使ってのマイクロペイメントのデモストレーションなど、より「低コストな決済の世界」をアピールするものになっている。

MUFGブースでは「MUFGコイン」を使ったハッカソンでの優秀作を並べ、MUFGコインで実際に投票可能な仕組みを用意している
ハッカソン作品の1つ「おぷてぃみ」では、スマートフォンを使って電球のオン/オフを制御できる。オン状態では使用時間に応じてどんどんMUFGコイン(MC)の請求額が増えていく
利用状況をグラフ化したところ。水道などのユーティリティ、いわゆる従量課金のシステムだが、MUFGコインの請求単位が1MC未満となる点に注目。1MC=1円を想定しているという
ハッカソン作品の1つ、リアルタイムお悩み解決プラットフォーム「Fody」。一種の掲示板サービスで、悩みへの回答に対して報酬がMCで支払われるシステムを採用している
例えばペットの捜索願いを出して発見報告が行われれば、それに応じた報酬が支払われる
ハッカソン作品の1つ「前金予約・ドタキャン防止サービス」。最近、飲食店でのドタキャンがよく問題になっているが、前金としてMCを預かり、もしキャンセルなしで店に現れた場合にはMCの返却とともにクーポン等が提供される
IoTを使ったマイクロペイメントを提案するデモ展示のコーナー
IoT機器上に印刷されたQRコードをアプリで読み取ることで、家電の制御を取得する
アプリへの機器の登録後に電源をオンにすると支払い処理が始まる
IoT機器はスマホアプリを通じてBluetoothで制御が行われるが、課金処理そのものはクラウド上で処理されており、QRコード読み取りを通じて最後に機器の制御権を得たユーザーだけに使用分の課金が行われる
電球の場合は1秒あたり0.01MCでのカウントだが、洗濯機のような機器ではより高い金額が設定されている

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