ニュース

衛星データを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」に印刷機能を追加

地図をPDFで出力、無料のフリープランでも利用可能

 株式会社天地人は11月15日、地球観測衛星データなどの宇宙ビッグデータを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」において印刷機能を追加した。

 天地人コンパスは、地球観測衛星データをはじめとする宇宙関連のビッグデータをもとに、ウェブ上でデータの解析や可視化を行えるサービス。ユーザーは、使いやすく加工されたデータをタイムリーに取得して利用可能。無料で体験できるフリープランも用意されている。

 例えば、ある期間における地表面温度の変化を可視化して農作物の高温障害リスクや病害虫リスクを調べたり、昼夜温度差・平均地表面温度差から農作物がおいしく育つ場所を探したり、夏の地表面温度を可視化して熱中症リスクを調べたりするなど、さまざまな分析が可能となる。

 天地人は今後、天地人コンパス上で表示した地図や衛星から取得した気象データのグラフなどをPDFとして保存し、配布資料として使用したり、現地調査の際にプリントアウトして持ち歩いたりする場合に便利な「レポート機能」のリリースを予定している。

 今回追加した印刷機能は、このレポート機能の中の地図をPDF出力する機能だ。自治体から機能追加の要望が多かったために追加したという。無料のフリープランでも使用可能となっている。

印刷機能

 印刷機能の追加により、例えば水道インフラの漏水調査において、現場で地図を見ながら作業をしたり、メモを記録したりすることが可能となる。開発にあたっては自治体にヒアリングを行い、天地人コンパスの画面を単純に印刷するだけでなく、より現場で作業しやすいかたちで印刷できるようにしたという。

 今後リリースを予定しているレポート機能についても、自治体を含めた顧客にヒアリングを行いながら開発を行う方針としている。

レポート機能の「出力レポート」のイメージ

“地図好き”なら読んでおきたい、片岡義明氏の地図・位置情報界隈オススメ記事