ニュース
災害が起きたときに家族のいる“階数””高さ”の位置情報を自動通知。防災アプリ「ココダヨ」に垂直測位サービス実装へ
2023年2月14日 12:39
株式会社ゼネテックとMetCom株式会社は2月10日、平面の位置情報に高さ情報を加えた「三次元位置情報」を利用した防災・減災サービスの実現に向けて協業すると発表した。まずはゼネテックが提供する災害時位置情報共有アプリ「ココダヨ」に、MetComの垂直測位サービス「Pinnacle」を実装。災害警報と連動し、家族やグループメンバーに対して階数情報などの高さ情報を加えた位置情報を自動通知する機能を2023年内に搭載することを目指し、4月から実証実験を開始する。Pinnacleが防災アプリに導入されるのは初の事例だという。
Pinnacleは、スマートフォン内蔵の気圧センサーを活用して、高さを約2~3mの精度で特定するサービス。サービス提供エリア内では建物内センサー不要で垂直位置を測定できる。今回の実証実験では、災害警報時などに家族やグループメンバーの高さ情報を知らせることでサービス強化を図るほか、津波や洪水の際の垂直避難判定や避難誘導の機能の開発にも取り組む方針。
なお、ココダヨの三次元位置情報提供エリアは、Pinnacleの提供エリア内となり、実証実験はPinnacle提供エリアから特定の地域を選定して実施する。
“地図好き”なら読んでおきたい、片岡義明氏の地図・位置情報界隈オススメ記事
- 位置情報ゲーム“第3の波”がやって来た! 「信長の野望・出陣」も登場
- 「れきちず」が話題、開発者の@chizutodesignさんが“地図とデザイン”の魅力を語る
- ヤフー、全国を走行中の列車が地図上で動き回る新機能「トレインキャスト」提供開始
- 都内の鉄道の“動き”を3D地図上にリアルタイムに再現、「Mini Tokyo 3D」開発者が語る
- 「Geoアクティビティコンテスト」学生たちの作品に、まさに「地理空間情報科学でつくる未来」を見た
- 高校の「地理総合」必修化で、地理教員の有志らがGoogleスライドで教材を共有
- 大学の「地理学科」ってどんなところ? “駒澤地理”の中の人に聞いてみた
- 神戸市、全国規模の人口移動・就業状況の「ダッシュボード」無料公開。Tableau使いの市職員が作成
- 地図アプリの新たな選択肢となるか?「HERE We Go」近く正式リリース
- 「登記所備付地図」の電子データを法務省が無償公開→有志による「変換ツール」や「地番を調べられる地図サイト」など続々登場
- マップル、全国の「登記所備付地図データ」を可視化するビューア公開。法務省のデータを使いやすく
- スマホ位置情報の精度が向上、“高さ”特定可能に。日本で10月より「垂直測位サービス」
- 電波強度がGPSの10万倍、GNSSの弱点を補う「MBS」とは?
- スマホの「北」は「真北」「磁北」どっち? 8月11日「山の日」を前に考えてみよう
- Yahoo! JAPANの地図サービスが25周年、その歴史を振り返る
- ヤフーも採用した地図サービス「mapbox」とは何か?
- Amazon、Meta、Microsoft、TomTomらが保有するデータを統合して地図データを整備――「Overture Maps」とは何か?
- Googleマップも未踏の領域!? 海の地図アプリ「ニューペックスマート」が本気すぎる
- 海岸線3万2000kmを測量、日本の“浅海域”を航空レーザー測深で詳細な地形図に
- 全てのサービスが位置情報を活用する未来を見る「LBMA Japan」、位置情報関連の18社が集結