地図と位置情報
“働き方改革”に効く位置情報ソリューションとは? 「総務・人事・経理ワールド2019」で見てきた
2019年6月6日 06:00
社員の在席状況や物品の存在場所を把握、ヒートマップで稼働状況も確認可能 ~株式会社SCSK
SCSK株式会社のブースでは、社員が持つBluetoothタグの位置情報を収集することにより、オフィス内のどこにどの社員がいるのかを確認できるオフィス向けIoTソリューションを紹介していた。屋内地図上で在席情報を確認できるほか、社員の氏名やメールアドレスなどを使って社内の位置を検索することもできる。また、これらの位置情報を蓄積することにより、フリーアドレス席や会議室・会議スペースの稼働率分析を行うことも可能で、稼働状況をヒートマップで見ることもできる。
ビーコンを物品に取り付けることで、物品が確実に存在することを確認し、棚卸作業を効率化できる。持ち出す備品にタグを取り付けることでスマートフォン紛失時の最終位置を特定可能で、正規の場所から移動されたことも通知できる。所定の場所にあるべき物品が無い場合にも容易に探し出せる。
各社員のオフィスへの入退室を記録することで勤怠管理を行うことも可能。初回受信時刻と最終受信時刻を自動的に勤怠システムと連携させることにより、勤怠打刻漏れやサービス残業の防止に活用できる。収集したデータはCSV形式で出力することにより、手持ちのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールと連携させることもできる。
展示ブースでは、通常のタグのほか、ソーラー発電機能が付いたものや、出力の大きい「Hibeacon」など、さまざまなタイプを展示していた。
“地図好き”なら読んでおきたい、片岡義明氏の地図・位置情報界隈オススメ記事
- 人々はなぜ「位置情報エンジニア」を目指すのだろうか――その仕事の魅力とキャリア形成を賭けた理由
- ゼンリン、都道府県の形をしたピンバッジ全47個セットを発売。フレーム入り
- 「一億総伊能化」を掲げる 青山学院大学・古橋大地教授の授業がレジリエントだった。
- 大学の「地理学科」ってどんなところ? “駒澤地理”の中の人に聞いてみた
- 高校の「地理総合」必修化で、地理教員の有志らがGoogleスライドで教材を共有
- 地理空間情報の最新トレンドを札幌で俯瞰してきた。「MIERUNE MEETUP 2024」レポート
- 「チーム安野」は都内1万4000カ所の都知事選ポスター掲示板をどう攻略していったのか?
- まるで現代の伊能忠敬――その極みにはAIもまだ辿り着けてない!? 地図データ整備の最前線を盛岡で見た
- 「れきちず」が3D表示に対応 地図データをベクトルタイル化。「江戸切絵図」から町家領域の抽出も
- 「れきちず」が話題、開発者の@chizutodesignさんが“地図とデザイン”の魅力を語る
- これはいつまでも眺めてしまいそう! 全国の流域を網羅した「YAMAP 流域地図」公開
- 神戸市さん、データ利活用しすぎ……無料で誰でも使える「統計ダッシュボード」拡充
- 「登記所備付地図」の電子データを法務省が無償公開→有志による「変換ツール」や「地番を調べられる地図サイト」など続々登場
- スマホ位置情報の精度が向上、“高さ”特定可能に。日本で10月より「垂直測位サービス」
- 電波強度がGPSの10万倍、GNSSの弱点を補う「MBS」とは?
- スマホの「北」は「真北」「磁北」どっち? 8月11日「山の日」を前に考えてみよう
- Googleマップも未踏の領域!? 海の地図アプリ「ニューペックスマート」が本気すぎる
- 海岸線3万2000kmを測量、日本の“浅海域”を航空レーザー測深で詳細な地形図に
INTERNET Watchでは、2006年10月スタートの長寿連載「趣味のインターネット地図ウォッチ」に加え、その派生シリーズとなる「地図と位置情報」および「地図とデザイン」という3つの地図専門連載を掲載中。ジオライターの片岡義明氏が、デジタル地図・位置情報関連の最新サービスや製品、測位技術の最新動向や位置情報技術の利活用事例、デジタル地図の図式や表現、グラフィックデザイン/UIデザインなどに関するトピックを逐次お届けしています。