イベントレポート

CEATEC 2019

Microsoftブース、クラウドやエッジコンピューティング活用、パートナー企業のソリューションが集結

Microsoftのブース

 10月15日~18日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「CEATEC 2019」では、日本マイクロソフト株式会社が昨年に引き続きブースを出展。ブースには多くのパートナー企業が招かれており、Microsoftのプラットフォームやデバイスを活用した多様なサービスや機器、ソリューションが用意されていた。

ブース内にはパートナー企業の展示が多数あり、それぞれにMicrosoftのサービスやプラットフォームが利用されている
展示エリアは「Intelligent AI」など大まかなジャンルで分けられていた

 Microsoftブース内のほとんどのスペースは「Smart Store」「Intelligent Edge」「Windows for IoT」といった大まかなジャンル別にエリアが区切られており、エリアごとに複数のパートナー企業が展示を展開。クラウドを活用した“見える化”やセンシング、Windows IoTを使用したエッジAI、2018年にローンチされた「Azure Sphere」関連のソリューションなど、展示物は多岐に渡る。小売や農業、金融、セキュリティなど、活用されている分野も幅広い。

株式会社トライアルカンパニーのセルフレジ搭載カート。スマートストア「スーパーセンタートライアル」にて運用中で、POSレジシステムに「Azure」を採用する
残高をチャージした専用プリペイドカードを事前にスキャンし、商品のバーコードを読み取っていくだけで会計を完了させられる。レジに並ぶ手間を短縮可能だ
日本Shuttle株式会社の小型エッジコンピューター「EN01/EN01J」。Azureとの連携を想定している
CPUにIntelのCeleron、もしくはNVIDIA Jetsonを搭載可能な2モデルを用意しているのが特徴。販売開始時期は未定で、7~8万円代での販売を予定しているとのこと
ぷらっとホーム株式会社のIoTゲートウェイ「OpenBlocks」を活用した牛の傷病検知ソリューション。牛の顎にビーコンを取り付け、反すう回数などの健康管理に繋がるデータを取得。電波をゲートウェイで受信し、クラウド上にデータを送信する
IoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT BX5」。ドコモのLTE/3G回線、KDDIのLTE回線によるデータ通信に対応
アヴネット株式会社の「Azure Sphere」を活用した工場IoTソリューション展示。アヴネットはAzure Sphereのグローバル販売代理店としても知られる
Azure Sphere Development Kitを利用することで、セキュアなIoTの実現をうたう
開発支援系のソリューションも展示
Azure IoTを活用したリコーインダストリアルソリューションズの“見える化”パッケージのデモ

 加えて、Windows IoTに対応するデバイスの展示やアンケートコーナーなどが用意されている。また、ブース正面のミニステージでは30分ごとにステージイベントを実施。内閣府が提唱する“Society 5.0”に関する取り組みやジャンル別の施策について、テーマを分けて講演を行っていた。

各社のWindows for IoT対応デバイスを集めた展示スペース
ブース正面のミニステージでは、30分ごとにテーマ別の講演を実施していた
Smart Buildings & Spacesへの取り組みを解説する講演

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