イベントレポート

CEATEC 2019

CEATEC 2019が開幕、「2030年の社会」がテーマ

毎日違う基調講演、マイクロフトやANA、広島県も………

 超スマート社会「Society 5.0」の実現をテーマとしたイベント、CEATEC 2019が明日15日から開幕する。期間は15日(火)から18日(金)の4日間で、会場は幕張メッセ。入場は無料(事前登録制)。

 昨年までは「CEATEC JAPAN」として開催されていた同イベントだが、20周年となる今年は国際化をテーマとして「CEATEC」に改名。国や産業を超えた共創によりフォーカスしたかたちとなった。

イベント規模は拡大し、総面積も増加海外出展者やスタートアップも増える

 イベント規模は昨年より拡大しており、展示ホールは1ホール増えた2~8ホールとなったほか、出展社数も787社・団体(昨年比+8.6%)と増加。注力している「超スマート社会」の認識の拡大にともない、IT・エレクトロニクスの出展者に加えて、金融、旅行、玩具、住宅、工作機械、建築、通信と幅広い分野出展者が増えている。

 また、海外からの出展者やスタートアップ・大学からの出展社数も増加。海外出展者は24ヵ国/地域、250社/団体(昨年は19ヵ国/地域、206社/団体)に増えたほか、スタートアップ/大学研究機関も170社/団体(昨年は162社/団体)に増えている。

 今年の開催テーマは昨年同様の「つながる社会、共創する未来」。様々な観点での「共創」をかかげ、国際展開や学生への訴求、様々な業界におよぶ基調講演なども予定されている。来場者の目標は昨年実績を超える16万人。

会場レイアウトは帯状に手前から「デバイス」「Society 5.0 TOWN」「トータルソリューション」

 今回は、会場レイアウトが大きく変わっているのもポイントという。

 従来は、ホールごとにテーマをわけた構成だったが、今回は、ホールを横断する横方向の「帯」を設定。手前側から「デバイス」「Society 5.0 TOWN」「トータルソリューション」と分けた帯状のエリアをわけ、それぞれの中に「CEATEC大通り」を3本設定している。

 また、さらなる共創を目指して学生向けの「学生交流ラウンジ」を新設、企業トップと直接話せるセッションなどが用意。さらに、海外出展者と国内スタートアップ/大学ブースについては、共創を意識した「Co-Creation Park」に集約、よりコンセプトを意識した構成としている。

学生交流ラウンジ
Co-Creation Park

「2030年の社会」をイメージしたSociety 5.0 TOWN

 また、会場の中央に位置し、最も「Society 5.0」らしいといえるのが、Society 5.0 TOWN

 昨年まであった「IoT TOWN」を、さらに「街」として発展させたもので、「住宅区画」「オフィス・商業区画」「公共・地方区画」というエリア別に、さまざまな事業者が「超スマート社会」を表現するという趣向。イメージしているのは「2030年の社会」とされている。

 このエリアには、三井住友銀行やJTB、バンダイナムコ、竹中工務店、LIXILといったIoT TOWN時代からの出展者に加え、ANAやJapanTaxi、DeNA、大阪ガス、関西電力、さらには大林組、清水建設、大成建設、Sound UD推進コンソーシアムなど、様々な新規出展者があり、各ブースが連携した体験展示なども行われる。

ANAブースで体験(事前申し込み制)できるANAアバター
NEXCO東日本のブース

自動運転の実証試験と「スマートライフ企画展」も特別企画として開催

公道上での自動運転車の実証実験も行われる

 また、20周年記念の特別企画として会場外の公道を使った自動運転車の実証試験「スマートモビリティイノベーション」と、「スマートライフ」企画展を実施。

 前者については、来場者が実際に乗車できる(整理券制、詳細は別記事参照)ほか、後者については、「スマートライフ」が体感できる体験展示が行われる。

キーノート毎日実施初日はマイクロソフト、ANA、JTB、Japan Taxi

基調講演
パネルディスカッションのCEATEC SUMMIT

 また、今年はキーノートを毎日実施しているのも特徴。初日から4日目までテーマに分けて、様々なキーノートが開催される。

 初日のマイクロソフト、ANAから始まり、JTB、JapanTaxi(以上初日)やファナック、竹中工務店、広島県なども実施、さらには5Gをテーマにしたパネルディスカッションや、モーターショーと連携したカンファレンスも用意されており、幅広くSociety 5.0が概観できる構成になっている。

 なお、弊誌では、注目ブースを事前にインタビュー、記事を掲載している(以下)ほか、効率よく見ていくためのガイドも14日中に掲載する予定。

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