イベントレポート

CEATEC 2019

バッファローは驚愕のWi-Fi 速度をアピール「無線で実測3.8Gbps、有線LANは9.5Gbps」、最新Wi-Fi 6ルーターで

バッファローのブース

 10月15日~18日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「CEATEC 2019」だが、バッファローの展示ブースは、最新規格のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応した最新Wi-Fiルーター「WXR-5950AX12」(10月発売)を前面に押し出したもの。Wi-Fiおよび10GBASE-Tの有線LANで、それぞれの実際の通信速度を計測し、従来の11acをはるかに上回る高速さを見せ付けていた。

Wi-Fi 6対応ルーター「WXR-5950AX12」

 Wi-Fi 6(11ax)対応ルーター「WXR-5950AX12」の最大通信速度は、5GHz帯で4803Mbps、2.4GHz帯で1147Mbpsに達する。10G/5G/2.5Gのマルチギガに対応する有線ポートをLAN/WANを各1基ずつ搭載しており、無線だけでなく有線でも超高速に通信可能なのが特徴だ(関連レビュー / 開発者インタビュー)。

 ブースでは、このルーターを2台対向で設置し、Wi-Fi 6で実際にどれくらいの速度で通信できるのかをデモ。さまざまな電波が飛び交う会場内は大きな干渉が想定されるため、特別に8本のアンテナを同軸ケーブルで接続するというイレギュラーな手法となってはいたが、常に3.8Gbps以上の速度を叩き出していた。

 ちなみに、この測定環境は「2台のルーターを約3mの距離で向かい合わせに置いた環境」を想定したもの。同社によると、「同軸ケーブルで直結することで会場のノイズを抑え、本当の無線環境に近いデモを実現した」とのこと。ちなみに、この製品の同社公表による実測値は約3.7Gbps(対向通信の場合)で、「弊社のこれまでの検証でも、規格値4,803Mbpsに対しての約3.8Gbpsは決して非現実的な実測値ではない」と説明。速度に対する自信をアピールしていた。

2台のWXR-5950AX12間でのWi-Fi 6を使った無線通信では、実測3.8Gbps以上を維持

 また、年末発売がアナウンス済みの10GBASE-T対応スイッチングハブ「LXW-10G2/2G4」と、11月上旬発売の2.5GBASE-T対応5ポートスイッチングハブ「LXW-2G5」、さらに10月中旬発売でUSB 3.1接続の2.5GBASE-T対応LANアダプター「LUA-U3-A2G」、同じく2.5GBASE-T対応の法人向けNAS「TeraStation TS3020」を組み合わせたデモも展示。

 10GbEでの通信と、2.5GbEでのNASとの通信を同時実行する実用環境を想定した状況でも、10GbE側では9.5Gbps前後を維持しながら、NASとも2.3Gbpsで通信できるという圧倒的なパフォーマンスを披露した。

10GbEと2.5GbEで同時に通信しても10GbE側では9.5Gbps、2.5GbE側では2.3Gbpsを安定して達成
NASには2.5GbE対応の法人向けモデル「TeraStation TS3020」が用いられた

 ただし、どのような環境でも常にこうした通信速度が発揮されるわけではないことも同社では把握しているとのことだ。使用環境に応じて、Wi-Fi 6対応ルーターのアンテナをどの角度に向ければいいのかをマニュアルで解説しており、特性上、近距離であればあるほど高速になるものの、離れると速度低下が大きくなりやすいところも注意しなければならない。

 しかしながら、8×8のビームフォーミングに対応するAQUOS R3などのスマートフォンに対しては、より遠くまで高速通信を維持できる点が、8本のアンテナをもつWXR-5950AX12のアドバンテージだとしている。

開発担当者が登壇するトークショウを毎日実施「バッファローのネットワーク製品」がもらえるじゃんけん大会も!

 また、この製品については、開発担当者が登壇したり、Qualcommの担当者もビデオ出演するスペシャルトークステージ(13時~/15時~)も用意。15時のスペシャルトークステージでは「バッファローのネットワーク製品」(担当者)がもらえるじゃんけん大会も実施されている。

1本の「角」に2本のアンテナが収められている構造の「デュアルスタックダイポールアンテナ」
160MHz幅で通信可能なPCと、80MHz幅で通信を行うスマートフォンなどが混在した環境でWi-Fi 6の性能を最大化する
アンテナの向きの決め方を解説したマニュアルが製品に付属
近距離であれば高速に通信できるが、広い家では望むような速度が得られない場面もありそうだ
AQUOS R3など、8×8のビームフォーミングを活用できる環境が整っていれば、ルーターの最大限の能力を発揮できる
Wi-Fi 6や8×8ビームフォーミングに対応するスマートフォン
Wi-Fi 6対応のノートPC

 同ブース内には、家庭のキッチンを模したステージも用意。従来のメッシュWi-Fiネットワークのメリットや、技術的な解説を含むステージプログラムとあわせ、高速なWi-Fiに関する啓蒙も行なっていた。

キッチンを模したセットでメッシュネットワークの利点などを解説。配置されている冷蔵庫や電子レンジなどはシャープ製のスマート家電
バッファローのメッシュネットワーク対応最新ルーターも紹介している

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