イベントレポート

CEATEC 2019

「ゼビウス」をAIロボットがプレー、モビルスーツの動く姿も見られるバンダイナムコブース

バンダイナムコグループのブース

 10月15日~18日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「CEATEC 2019」。バンダイナムコグループのブースでは、いよいよ予約受付が開始したモビルスーツ型STEM教育キットの動く姿や、一世を風靡したシューティングゲーム「ゼビウス」をAIロボがプレーする姿を見ることができる。

ザク型のモビルスーツ型STEM教育キット、ついに発売へ。オプションのハンガーデッキも展示

10月11日に予約受付を開始したモビルスーツ型STEM教育キット

 2018年のCEATECではまだ発売未定とされていた「ZEONIC TECHNICS」製のモビルスーツ型STEM教育キット(税別8万9900円)は、ついに2019年10月11日から受注を開始し、2020年3月より販売される。ブースではその製品版が複数体、展示されているほか、実際に歩かせたりポーズを取らせたりするデモンストレーションを実施予定。さらに、オプション品として専用の「ハンガーデッキ&フィギュアセット」(税別1万4800円)も紹介している。

 また、販売は未定ながらも、新たなタイプのモビルスーツ型STEM教育キットも参考展示されており、ガラス越しにチェック可能だ。参考展示とはいえ細部まで作り込まれており、再び1年後、第2弾、第3弾のSTEM教育キットとして販売が決まる可能性もゼロではないかもしれない。なお、販売されるとしても拡張オプションのような扱いではなく、別個の製品単体として展開することになるだろうとのこと。

ハンガーデッキに吊るされた状態でも動く
ハンガーデッキにはフィギュアも付属
床を歩くデモンストレーションも実施予定
参考展示のモビルスーツ。これも来年には発売が決まるかも!?

「ゼビウス」を2週間以上学習したAIロボットがゲームをプレー、ときどき失敗する場面も

 昭和世代ならいろいろな面で懐かしくなる展示が、「ゼビウス」をプレーするAIロボットだ。ゼビウスの実際のゲーム画面の前でコントローラーを構えるAIロボットが、ゲームを自動でプレーするというもの。本当のところはこのロボットが直接コントローラーを介して操作しているわけではないが、裏側では2週間以上学習させたAIが動作しており、うまく敵の弾をかいくぐって敵機を倒していく様を見ることができる。

 完璧に学習させたAIでは、もはや人間以上に上手にプレーして失敗しなくなったとのことで、ブースで動作しているAIはそれよりやや「下手」な、ときどき失敗するAIを用いているのだそう。ダンボール製のロボットは、ゼビウスのキャラデザインを担当した社員が製作したもので、随所にあるアナログなモチーフがオジさん、オバさんの心をわしづかみにすること間違いなしだ。

「ゼビウス」をプレーするAIロボット「キューゴロー」
カチャカチャとコントローラーを操作している
かなり上手にプレーしているが、失敗すると振り向いて悲しそうな顔を見せる
ダンボール製のロボットはゼビウスの当時のキャラデザイン担当者が製作したという
テレビのダイヤルやカセットデッキ(録音中)、RCA端子、アーケードゲーム機のコイン投入口など、懐かしい要素で形作られている
新たなコミュニケーションデバイスの提案「表情コミュニケーター ミライ小町」
まゆ毛、目、口は内蔵したプロジェクターで内部から映し出している。瞳を常に細かく動かすなど、アニメ風の顔とはいえ実際の人間に近い表情を作り出すことで、人間がどういった印象を受けるかを研究している。見た目は「生首」ではあるが、動いているところを見ると違和感はない
実写の風景とCGなどを簡単に合成するシステムの展示。ブースでは180度程度の視界だが、技術的には360度の映像で見せることも可能。いずれはより高い臨場感を味わえるゲームなどに応用されるかもしれない

「CEATEC 2019」イベントレポート記事一覧