イベントレポート

CEATEC 2019

JTB、ソリューション提供企業への転換をアピール、自社アプリやARコンテンツを展示・解説

JTBの展示ブース

 10月15日~18日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「CEATEC 2019」にブースを出展した株式会社JTB。同社は2018年度の経営刷新を「第三の創業」と位置付て以降、旅行業をメインとした従来の体制を見直し、ソリューションビジネスの構築に重きを置く大規模な事業変革を進めている。今回の展示は、ツーリズム産業の振興に取り組むため、ITを積極的に活用した各種ソリューションを推進する現在の体制をアピールする狙いがあると言えるだろう。

近年のJTBは、ツーリズム産業の成長にコミットする施策を複数展開し、単なる旅行・観光業にとどまらない事業展開を行う

 今年で4度目の出展となった展示ブースは、大別して3つのエリアで構成されており、ソリューションの紹介、一部ソリューションの実機デモに加え、講演などを実施するためのミニステージを用意。具体的なデバイスを使った展示や体験デモは少なく、昨年よりもソリューションの導入事例紹介といった側面が強い印象だ。

 ソリューションの紹介エリアでは、沖縄県の那覇空港と北部エリアを繋ぐシャトルバス「沖縄エアポートシャトル」や、スマートフォン決済の一元管理を可能にする「Take Me Pay」といった実際に利用されているJTBのコンテンツを、「移動する」「遊ぶ」「支援する」などのジャンル別に分類。大画面のタッチディスプレイ上で紹介スライドを閲覧でき、ソリューションの実現にあたっての課題や取り組んだ具体策などが解説されていた。

ソリューションの紹介エリアでは、大型のタッチディスプレイを複数用意。JTBが展開する一部のソリューションの解説がジャンルごとに閲覧できる
「Take Me Pay」のソリューション解説
課題や具体策など、事業に取り組むにあたってのポイントが整理されている
「やんばる体験どきどきツアー」のソリューション解説
沖縄現地でのツアー中に本物のヤンバルクイナの姿が見られるとは限らないため、ARコンテンツにより疑似的な体験を可能にしている

 加えて実機デモのエリアでは、同社が展開するマーケティング支援用の分析サービス「エリア アナライザー」の活用事例や、観光客向けARコンテンツといった一部のソリューションの体験用デバイスを用意。ミニステージでは、期間中に複数のステージイベントを実施予定だ。

実機デモのエリア。ARコンテンツなどの一部ソリューションを体験できる

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